ついにイギリスを後にする日がやってきた。清太郎やセッコロ、ジェムたちに別れを告げ、久しぶりに日本へ帰ってきた清麿とガッシュ。空港で、自分たちの荷物を何やら馬のぬいぐるみのような生き物————ウマゴンがくっついているのに気づく。どうやらガッシュとは以前から仲良しらしい。安心して触ろうとする清麿の手に、ウマゴンは激しく噛みついた！ウマゴンを家で飼おうというガッシュと、当然反対する清麿。と、清麿は自分の荷物の中に魔本が一冊紛れ込んでいるのを見つけた。どうやらウマゴンの本らしい。ということは、コイツ、魔物————！？
　魔本を縛っているヒモをなかなかほどけないウマゴン。それを見た清麿はハサミを取り出し、ヒモをぶちぶちと切ってしまった。実はこのヒモは、ウマゴンの母親が作ってくれたカバンだったのだ。泣きながらそのことを抗議するウマゴンだったが、ウマゴンが何と言っているのかわからない清麿は罪の意識ゼロ。逆上したウマゴンは清麿に襲いかかる！
　格闘する二人のもとへ、鈴芽やティオ、他の友人たちがやってきた。皆はすぐに懐くが、相変わらず清麿だけには牙をむき、生意気な態度のウマゴン。業を煮やした清麿はついに「出て行け！」と怒鳴り、ウマゴンを追い出してしまう。
　ガッシュとティオに、魔物ウマゴンを家に置いてはおけないと説明する清麿。しかし納得できないガッシュは一人でウマゴンを探しに出て行ってしまう。友人たちにごうごうの非難を浴び、清麿はしぶしぶティオと共にガッシュを追う。やっと見つけたガッシュとウマゴンは、街中で飼い主を求めて一生懸命、通行人に声をかけていた。それを目にしたティオは、自分が本の持ち主が見つからない間、いかに心細かったかを清麿に話して聞かせる。その話とガッシュたちの姿に心動かされた清麿は、持ち主が見つかるまでの間、ウマゴンを家に置くことを認めるのだった。