ついにファウードが復活した。その巨大さは常識を超えるものだった。富士山並みに高く、鯨を一飲み。くしゃみで島を飛ばしてしまう程だ。しかし、アリシエやリィエン、エリー達は呪いが解け、一命をとりとめた。リオウに味方していた魔物達は、ここぞとばかりにファウードの力を横取りしようとした。しかし、リオウは一足先にファウードの脳であるコントロールルームに移動していた。ファウードを操ることに成功したリオウは、魔物達を手下に加えた。
　ファウードはガッシュ、清麿達に攻撃をしかけた。魔界へ帰す装置が発動する90分後まで持ち堪えることは出来そうにない。しかし、清麿には策があった。とにかく五分間耐えれば何とかなるというのだ。ファウードの激しい攻撃を必死でかわし、時間を稼ぐガッシュ、清麿達。そして、清麿が装置に仕掛けておいたトラップが発動した。その仕掛けとは、ファウードの移動装置を利用したものだった。清麿の計算により、ファウードはニュージーランドの海に瞬間移動した。そこは果てしなく深いケルマデック海溝があり、ファウードは海中に沈んでいく。喜ぶガッシュ達であったが、ファウードはすぐに浮上してきた。何と、ファウードは泳げたのだ。清麿がまだ他にもなにか仕掛けていると感づいたリオウは、魔界に帰す装置を起動させている事に気付いた。そして、装置へ供給されるエネルギーをカットしてしまった。さらに、怒ったリオウは最初の攻撃目標を日本に決める。しかし、清麿は諦めなかった。まだ策はある。ファウードの内部に入り、コントロールルームに行き、直接ファウードを止めるのだ。ガッシュ、清麿達は命がけの作戦に出た。