金色のガッシュベル!!
#124 別れの予感 鈴芽の告白 愛と青春のハイキング
いつも通りの学校。教室では生徒達が必死で試験を解いている。清麿だけが窓の外、空の高みを凛とした表情で見上げていた。ファウードの脅威から世界を守る為、旅立つ決意を固めた清麿。そんな清麿の顔を見た鈴芽は、言い知れない不安に駆られるのだった。「清麿くん・・・もしかして、またどこかに行っちゃうんじゃ・・・」
放課後の教室。マリコが一同に「明日、みんなで山登りに行かない?」という提案をする。ちょうど明日が誕生日のマリコは、自分の誕生日をみんなで祝って貰おうと考えたのだ。「明日は私の誕生日でもあるのね。何でも良いからちょうだいねー、プレゼント」 しかし一同は、すっかり山登りの話しで盛り上がり、誰もマリコの話は聞いていなかった。唯一、鈴芽だけが「プレゼント」という言葉に反応するのだった。
翌日、元気に山登りする一同。ガッシュ、ウマゴンも岩島に誘われついて来ている。その中で、鈴芽は赤い目をごしごしこすっている。徹夜で清麿へのプレゼントを作っていたのだ。しばらくして山頂に到着。マリコが準備したランチを食べる一同。鈴芽は、プレゼントを渡すべく清麿に声をかけようとする。だがそこで、横から現れたマリコにひょいとプレゼントを奪われてしまう。「ありがとー。私のために!で、みんなのプレゼントは!」「・・・なんのことだ?」昨日のマリコの言葉を聞き逃していた一同は、何のことだか分からない。「今日は私の誕生日だって、みんな聞いてなかったの!?ひ、ひどい・・・あーん」ショックのあまり、泣きながら走り去ってしまうマリコ。慌ててマリコを追いかける鈴芽。先程のプレゼントが実は清麿へのものだと言おうとするが、なかなか言い出せない。「中身は一体何かしらー」何も知らずプレゼントを開けようとするマリコから、慌てて奪い返す鈴芽。咄嗟に機転を利かせ、近くにあったミカンを可愛らしくフルーツカットし、マリコに手渡す。「かわいいー!ありがと、スズメ!」
ピンチを脱した鈴芽は、清麿にプレゼントを渡すべく山の中を走るうちに迷子になってしまう。「・・・このまま私が遭難している間に・・・高嶺君は・・・」頭上を見ると、上空には飛行機雲。それを見た鈴芽はジェット機で遠くに旅立つ清麿とガッシュの姿を想像してしまう。と、その時、茂みを掻き分け清麿が現れる。「高嶺君!」「どうしたんだ?こんなところで・・・」何とか清麿にプレゼントを渡す鈴芽。一方、受け取った清麿はきょとんとした顔。「オレへ?今日はオレの誕生日じゃないぞ。どうして?」「高嶺くん、今度は何処に行っちゃうの!?私も・・・よくはわからないけど同じなの、前も高嶺君が学校を休んだ時と・・・」言い知れない不安に身体を震わせ、思わず泣いてしまう鈴芽。「私たちとは違う『別の何か』を見ている。そして。何も言わずに何処かへ行っちゃうの・・・、だから・・・それを作ったの。また・・・帰ってくるように・・・」清麿の持つプレゼント。その包みから出てきたのは、赤い糸の繋がった変なオブジェ。「・・・?何だコレ?」「あ、ああああ、赤い糸よ。細い糸を編んで・・・その先には・・・お守り、戻ってきくるための・・・おまじない・・・。あの、やっぱり気に入らな・・・」おそるおそる聞く鈴芽に、清麿は優しく微笑んだ。「しゃーない。もらっておくよ。安心しろ。ちゃんと戻ってくる」
そう言ってみんなの元に戻る清麿。その後姿を見て切なく、寂しくなってしまう鈴芽。瞳からは涙が頬を伝う。ジャージの胸元をぎゅっと握りしめ、鳴咽が漏れるのを耐えている。清麿の無事の帰還を祈って・・・ーーーーーーー
放課後の教室。マリコが一同に「明日、みんなで山登りに行かない?」という提案をする。ちょうど明日が誕生日のマリコは、自分の誕生日をみんなで祝って貰おうと考えたのだ。「明日は私の誕生日でもあるのね。何でも良いからちょうだいねー、プレゼント」 しかし一同は、すっかり山登りの話しで盛り上がり、誰もマリコの話は聞いていなかった。唯一、鈴芽だけが「プレゼント」という言葉に反応するのだった。
翌日、元気に山登りする一同。ガッシュ、ウマゴンも岩島に誘われついて来ている。その中で、鈴芽は赤い目をごしごしこすっている。徹夜で清麿へのプレゼントを作っていたのだ。しばらくして山頂に到着。マリコが準備したランチを食べる一同。鈴芽は、プレゼントを渡すべく清麿に声をかけようとする。だがそこで、横から現れたマリコにひょいとプレゼントを奪われてしまう。「ありがとー。私のために!で、みんなのプレゼントは!」「・・・なんのことだ?」昨日のマリコの言葉を聞き逃していた一同は、何のことだか分からない。「今日は私の誕生日だって、みんな聞いてなかったの!?ひ、ひどい・・・あーん」ショックのあまり、泣きながら走り去ってしまうマリコ。慌ててマリコを追いかける鈴芽。先程のプレゼントが実は清麿へのものだと言おうとするが、なかなか言い出せない。「中身は一体何かしらー」何も知らずプレゼントを開けようとするマリコから、慌てて奪い返す鈴芽。咄嗟に機転を利かせ、近くにあったミカンを可愛らしくフルーツカットし、マリコに手渡す。「かわいいー!ありがと、スズメ!」
ピンチを脱した鈴芽は、清麿にプレゼントを渡すべく山の中を走るうちに迷子になってしまう。「・・・このまま私が遭難している間に・・・高嶺君は・・・」頭上を見ると、上空には飛行機雲。それを見た鈴芽はジェット機で遠くに旅立つ清麿とガッシュの姿を想像してしまう。と、その時、茂みを掻き分け清麿が現れる。「高嶺君!」「どうしたんだ?こんなところで・・・」何とか清麿にプレゼントを渡す鈴芽。一方、受け取った清麿はきょとんとした顔。「オレへ?今日はオレの誕生日じゃないぞ。どうして?」「高嶺くん、今度は何処に行っちゃうの!?私も・・・よくはわからないけど同じなの、前も高嶺君が学校を休んだ時と・・・」言い知れない不安に身体を震わせ、思わず泣いてしまう鈴芽。「私たちとは違う『別の何か』を見ている。そして。何も言わずに何処かへ行っちゃうの・・・、だから・・・それを作ったの。また・・・帰ってくるように・・・」清麿の持つプレゼント。その包みから出てきたのは、赤い糸の繋がった変なオブジェ。「・・・?何だコレ?」「あ、ああああ、赤い糸よ。細い糸を編んで・・・その先には・・・お守り、戻ってきくるための・・・おまじない・・・。あの、やっぱり気に入らな・・・」おそるおそる聞く鈴芽に、清麿は優しく微笑んだ。「しゃーない。もらっておくよ。安心しろ。ちゃんと戻ってくる」
そう言ってみんなの元に戻る清麿。その後姿を見て切なく、寂しくなってしまう鈴芽。瞳からは涙が頬を伝う。ジャージの胸元をぎゅっと握りしめ、鳴咽が漏れるのを耐えている。清麿の無事の帰還を祈って・・・ーーーーーーー