第122回 2005年9月4日(日)放送 あらすじ

#122 かぐや伝説 ガッシュの夏祭り 月へ帰った少女

 机に向かいファウードについて頭を悩ます清麿。本を広げノートに数式やメモ、落書き等をするが、考えは全くまとまらない。と、そこにガッシュが駆け込んできて、「清麿!! 準備は良いか! 今日はみんなでお祭りに行く日なのだ! 私はもう、一昨日から楽しみすぎて眠れぬのだ! ……でお祭りとは一体何なのだ?」
 ガッシュの質問に思わずずっこけてしまう清麿。もったいぶって答えをはぐらかす。そして夕方になり、そろそろお祭りに向かう時間。
「な、なにぃいいいい! ど、どういうことなのだ清麿!」 驚愕するガッシュ。一方、清麿は腹を抑え青い顔をしている。昼間飲んだ牛乳に当たってしまったようだ。しかも、鈴芽や岩島、ティオらも都合が悪く、誰一人としてお祭りに行けなくなってしまったのだ。 「ウヌウ!酷いのだ!そんなの嫌なのだ!嫌だったら嫌なのだー!」と、ダダをこねてみてもどうにもならず、諦めてウマゴンとお祭りに向かう事に。
 お祭り会場に到着した二人。周囲にはたくさんの人々が歩いていて,背の低いガッシュとウマゴンは人波にもまれ、思うように動く事が出来ない。そうこうするうちに、ウマゴンとはぐれてしまうガッシュ。お祭り会場の裏手の竹やぶ近くまでやってきてしまう。 「ウヌウ、酷い目にあったのだ・・・。お祭りというのは人のお尻を見るものなのか?」「そんなわけないでしょ」 ガッシュの後ろからかけられた女の子の声。そこには、浴衣を着た一人の女の子、ナツコの姿。ガッシュと同様、一人でお祭りに来ているというナツコ。そんな二人はガッシュの提案で、一緒にお祭りを見て回る事にするのだった。「とはいったものの、どうやったらお祭りが出来るのかのう・・・」「あなた、本当にお祭りが何なのか知らないの?だったら私が教えてあげるわ!」 出店を見学していくガッシュとナツコ。綿菓子の作業工程に驚愕したり、カマキリジョーのお面に興奮したり、金魚すくいのプールを見て食べ放題だと勘違いしたり、焼きそばを食べたりと、お祭りを満喫する。
 お祭りを回り終えた二人。夜空には巨大な満月が浮かび、二人を照らしている。「そういえば、ナツコ殿は何故一人でここに来たのだ?」「それは・・・(ううっと詰まって)それはね、私が人間じゃないからなのよ!実は私、かぐや姫だったの!」一人で来た理由を話したくないナツコは、満月と竹やぶにヒントを得て咄嗟に嘘をついてしまう。かぐや姫について何も知らないガッシュ、ナツコの言葉を信じ込んでしまう。「今夜、私の元に月の使者が迎えにくるの。でも私、月には帰りたくない!お願いガッシュ!私を連れて逃げて!」「ウヌ!分かったのだ!」やけに真剣な表情で答えるガッシュ。そんなガッシュの様子に驚くナツコ。「(この子・・・本気で私の言った事を信じて・・・)」ガッシュの真剣さに心を動かされたナツコは、改めてガッシュに話をしだす。「ある所に、ひねくれもので嘘つきの女の子がいました・・・」それはナツコ自身についての話。実は、ナツコの家はものすごいお金持ちだったのだが、ナツコには一緒に遊んでくれる友達がいなかった。そこでナツコは両親に内緒で家を飛び出してしまう。しかし、女の子一人では右も左も分からず、途方にくれていた所にガッシュが現れたのだ。「ガッシュ・・・ありがとう」「な、なんのことなのだ?」泣き笑顔のナツコ。そんなナツコの様子に動揺してしまうガッシュ。「それじゃ私帰るね」「ウヌ、しかし、帰るといっても・・・」とまで言った所で、二人のもとにバリバリと爆音が近付いてくる。空を見上げると、そこには巨大な満月の中心から、複数のライトを点灯させたヘリコプターの姿。その様子はまるで、かぐや姫を迎えに来た宇宙船のごとく幻想的な姿だった。「またね、ガッシュ・・・」ーーーーーーーーー

キャスト

高嶺清麿
 … 櫻井孝宏
ガッシュベル
 … 大谷育江
水野鈴芽
 … 秋谷智子

 … 前田 愛
高嶺清太郎(清麿の父)
 … 置鮎龍太郎
高嶺華(清麿の母)
 … 山崎和佳奈

スタッフ

■企画
 金田耕司(フジテレビ)
 関弘美(東映アニメーション)
 都築伸一郎(小学館)
 木村京太郎(読売広告社)
■原作
 雷句 誠
(小学館週刊少年サンデー連載中)
■プロデューサー
 高瀬敦也(フジテレビ)
 櫻田博之(東映アニメーション)
 池田慎一(読売広告社)
■シリーズディレクター
 貝澤幸男
■シリーズ構成
 大和屋暁
■キャラクターデザイン
 大塚 健
■脚本
 大和屋暁
 山田隆史
 まさきひろ
 広平虫
 ほか
■美術
 渡辺佳人
■製作担当
 岡田将介

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