第118回 2005年8月7日(日)放送 あらすじ

#118 連れ去られたガッシュ! 海の上の罠 ダルタニアン撃沈

 モチノキ町の公園。その公園を、涙ながら全力で激走するガッシュとウマゴン。ガッシュたちを追いかけているのは、手に蛇を持ったナオミちゃん。「清麿が私と遊んでくれないから、こんな目にあうのだ!」必死で逃げながら、清麿への不満を述べるガッシュ。そうしている間に、ナオミちゃんの放った大量の蛇に囲まれ絶体絶命。その時! 「まあ~~~~~~~~~ッ!!」謎の黒い影がガッシュとウマゴンの二人を覆い、いずこともなく姿を消してしまう。
 高嶺家。自室でファウードの研究を続ける清麿の元に、以前イギリスで出会ったダルタニアン教授が訪ねてくる。一応背広は着ているが、その裾からは妖精のコスプレ衣装がはみ出ているいう相変わらずの変態っぷり。「わざわざ日本に来たのは、『例の石判』の事を君にお詫びねばならんからだ。大学に厳重に保管していたのだが、何者かに盗まれてしまったのだ・・・」「いや、もうそのことはいい・・・全部、解決済みだから」「貴様は、研究対象を失った研究者の気持ちが全く分かっておらん!!」清麿の言葉を聞いたダルタニアン教授、突如激昂し、「貴様の研究対象は私がもらった!!」謎の捨て台詞を残し、窓からハンググライダーで飛び去っていってしまう。「あー退屈、恵はずっと仕事だし。・・・昔はこんな事なかったのに・・・」
 そんなティオの元に歩み寄る葉巻の男のシルエット。それは、恵のアイドル衣装を着たダルタニアン教授だった。教授は何事かティオに話し掛けると、そのまま二人はいずこへと立ち去ってしまう。教授の言葉がどうしても気になる清麿だったが、身の回りに特に不審な点は見当たらず、かえって戸惑うことに。そんな折、恵から気になる電話がかかってくる。「ティオがいなくなっちゃったのよ・・・」嫌な予感がして、家を飛び出す清麿、そこにサンビームがやってきて、「清麿くん、ウマゴン見かけなかったかい?」「公園でガッシュと遊んでいるはずですけど・・・」清麿、恵、サンビームの三人。ガッシュとウマゴンが遊んでいるはずの公園に集まるが、そこには誰も居ない。と、そこにダルタニアン教授からあるメッセージが届けられる。「私は、プロフェッサー・ダルタニアン!君たちの大事なあの子達は私が預かった!返してほしくばモチノキ埠頭に停泊している私の船まで来たまえ!!」
 メッセージの内容を聞いた三人は、急ぎ埠頭へと向かうのだった。クルーザー内。研究室で試験管を手に、怪しげな実験を行うダルタニアン教授。また、ガッシュ、ウマゴン、ティオたちはそれぞれ別々の部屋に囚われている。
 一方、埠頭にたどり着いた清麿たちは、目的の船『キング・ダルタニアン号』を発見し、乗り込んでいく。しかし、船内部の手掛かりがないために、三人は船室を一つ一つあたっていくことに。ある部屋では、妖精や魚、昆虫といった大量のコスプレ衣装を発見したり。ある部屋では、天井から大量のウニが降ってきたり。またある部屋では、床に穴が空き、危うくナマコの落とし穴に落ちかかったり・・・と様々な困難を乗り越えていく。そしてやっとのことでダルタニアン教授を発見する三人。説得には成功するも、「君たちが望むならあの子達を解放しよう。だが、果たして帰ろうとするかな・・・ふふふ」教授は不敵にも微笑むのだった。そこへ駆け込んでくるガッシュ、ティオ、ウマゴン。清麿たちとの再会と思いきや、ガッシュたちは清麿たちには目もくれず、そのままダルタニアンの元へと走っていく。この様子に戸惑う清麿たち。「帰るんだよガッシュ・・・このままイギリスに連れていかれてもいいのか?」「ダルタニアンは私たちの友達なのだ!! ダルタニアンは、ナオミちゃんにいじめられていた私とウマゴンを助けてくれたのだ!!」「私も、恵が相手にしてくれないから、ずっと退屈していて・・・ダルタニアンさんのおかげでとても楽しかったのよ」ガッシュたちは教授に捕らえられていたのではなく、教授の船の中で秘密基地ごっこや妖精ごっこなどをして遊んでいたのだ。「・・・私はこの子達が気の毒に思えて仕方なかったのだ・・・」「そうなのだ! 清麿は最近、調べ物とやらに夢中でちっとも相手にしてくれないのだ」「恵も仕事仕事って・・・」「メルメルメルメ~~!!」ガッシュたちの言葉を反省して聞く清麿たち。ガッシュたちは、相手をしてもらえず寂しかったのだ。「以前はそんな事なかったが、今、一緒にいるときというのは、他の魔物と戦っているときだけではないか・・・それでは、それではあまりにも寂しいのだ!!」
 目に一杯の涙を浮かべるガッシュたちの様子に、猛烈に反省する清麿たち。「本当にすまなかった、ガッシュ・・・これからはもっと時間を作ってお前たちにの相手をするよ」「うぬ!!わかってくれればそれでいいのだ・・・」清麿たちとガッシュたち、お互い仲直りが出来、満足げなダルタニアン教授。「よかったな、みんな・・・」おもむろに葉巻を取り出し、ライターで火をつけようとする。「おい、ちょっと待て、そ、それは・・・」しかし、教授が手にしたのはライターではなく、船の自爆スイッチだった。「ん?ライターの点きが悪いな」何度もカチカチとスイッチを押した次の瞬間、キング・ダルタニアン号の甲板に眩しい光が輝く。そして、船はまるでタイタニック号のように半分に割れ沈没していった。
 数日後、清麿の部屋。ガッシュとウマゴンが仲良く遊んでいる。はしゃぎすぎて、清麿とサンビームの邪魔をするガッシュたち。「あーもう!!てめーら、いい加減にしねえと、ダルタニアン教授の所に送りつけるぞ!!」「うぬ!?」一方、恵のコンサートのステージ裏。恵、ティオのおでこを小突いて、「でも、ティオ・・・いくら寂しいからといっても知らない人についていっちゃ駄目よ」「うん・・・ごめん、恵」

キャスト

高嶺清麿
 … 櫻井孝宏
ガッシュベル
 … 大谷育江
水野鈴芽
 … 秋谷智子

 … 前田 愛
高嶺清太郎(清麿の父)
 … 置鮎龍太郎
高嶺華(清麿の母)
 … 山崎和佳奈

スタッフ

■企画
 金田耕司(フジテレビ)
 関弘美(東映アニメーション)
 都築伸一郎(小学館)
 木村京太郎(読売広告社)
■原作
 雷句 誠
(小学館週刊少年サンデー連載中)
■プロデューサー
 高瀬敦也(フジテレビ)
 櫻田博之(東映アニメーション)
 池田慎一(読売広告社)
■シリーズディレクター
 貝澤幸男
■シリーズ構成
 大和屋暁
■キャラクターデザイン
 大塚 健
■脚本
 大和屋暁
 山田隆史
 まさきひろ
 広平虫
 ほか
■美術
 渡辺佳人
■製作担当
 岡田将介

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