第107回 2005年5月15日(日)放送 あらすじ

#107 電撃連鎖!究極進化!?新たなるバオウ!!

 残った呪文は『ザクルゼム』と『バオウ・ザケルガ』。コーラルQとグラブは、ティオやウマゴンことも知っていて、更に『千年前の魔物』との戦いも知っていた。
「ゾフィスの悪をしっていて、何故、手を貸さなかったのだ!?」
「あの時、お前たちが勝つ可能性は5%もなかった!そんな危険なところに飛び込むお前たちは馬鹿だ!!」ガッシュは怒りを燃やしていく。自分の事だけしか考えないコーラルQが許せない! ボロボロになりながら、ガッシュの動きはどんどん速くなっていく。データを遥かに越えている。驚くグラブ。
「そんな馬鹿な……奴の能力がこれまで戦闘の経験値であがったとしても、10%もアップさせれば、充分勝てる筈だったんだ……それをワザワザ20%アップして、対抗したんだ!!なのに、何故……何故、20%以上の力を発揮してるんだ!?」ついにガッシュはコーラルQの攻撃のすべてを見切っていく。グラブが叫ぶ。
「こうなったら、最後の手段だ!対ブラゴ戦に準備していたあの技を使うぞ!!」その技は『ギガノロボルガ』。バオウザケルガで相殺しなければ、勝てそうもない強力な術だった! しかし、清麿はバオウザケルガではなく、ザクルゼムを使った。そしてそこに、ギリギリでザケルガを連続攻撃! 見事、ギガノロボルガを打ち消した。強い信頼関係で、清麿とガッシュの力は数倍にもなっていた。だが、グラブとコーラルQも、最後の変形『ガンジルド・ロブロン』を唱えた。
 複数の盾に守られたコーラルQ。立ち向かっていくガッシュと清麿。襲いかかる盾に、ザルクゼムを浴びせてゆくガッシュ。接近しても、盾に阻まれて、決定打が出せない清麿たち。コーラルQは距離をとる作戦に出る。これで勝てる! グラブは確信していた。だが、清麿は、この時を狙っていた。起死回生の『バオウザケルガ!』盾の連鎖で、バオウザケルガはどんどん強力なものへと変わっていく。清麿は、それに気付いていたのだ。ザクルゼムは連鎖していくと、より強力なものになる。それはさっきのザケルガで証明済みだった。グラブは圧倒されながらも、そんな賭けに出られるものかと疑問に思う。
「オレにはできない……データも揃っていないのに、そんな危険な賭けに出られる筈がない……なんで、あいつには……あの高嶺清麿に出来るんだ!?」 巨大な新たなバオウにやられるコーラルQ。そして、グラブは気付いた。清麿とガッシュの信頼関係……。信じ合う二人の力が、術の力を何倍にもしていくのか……。その時、可能性を100%以上に引き出せる。グラブは、自分に無いものを思い知る。『仲間を信じる心』があれば、孤独なんか味合わなくても済む。そんなグラブの脳裏に、学校生活を楽しむ清麿の姿が去来する。
「ああ……そうすれば、オレもあんな風にいられるんだ……」コーラルQは、そんなグラブに言う。
「よかったな、グラブ……お前の探していたものが、やっと見つかったピヨ」
「あ、ああ……」 そこへ、サンビームとウマゴン、それに鈴芽がやってくる。すでに戦いに決着がついている事に胸を撫で下ろすサンビームと鈴芽。コーラルQの本が燃やされていく。消えていく中、最後に情報を伝える。
「私の魔物を探すレーダーに、数日前からおかしな物が反応するようになった……『魔物の感じはするが、魔物ではありえないもの』だ……気をつけろピヨ……嫌な予感がする……」 その言葉が意味する事を、清麿はまだ理解できない。だが、どんな難解な謎もあきらめないで立ち向かっていけば、きっと乗り越えられるものだ。それが、ガッシュと出会ってからずっと実践してきた事だった。
 後日談。グラブは普通の小学校に入って、友達と仲良くやっている。
「おまえ、変わったな……」
「そうかな?」
「なんか前までは、とっつきにくかったけど、今は感じが全然ないもんな」
「うん……そう言ってくれると、なんか嬉しいな……」笑顔のグラブで-----------。

キャスト

高嶺清麿
 … 櫻井孝宏
ガッシュベル
 … 大谷育江
水野鈴芽
 … 秋谷智子

 … 前田 愛
高嶺清太郎(清麿の父)
 … 置鮎龍太郎
高嶺華(清麿の母)
 … 山崎和佳奈

スタッフ

■企画
 金田耕司(フジテレビ)
 関弘美(東映アニメーション)
 都築伸一郎(小学館)
 木村京太郎(読売広告社)
■原作
 雷句 誠
(小学館週刊少年サンデー連載中)
■プロデューサー
 高瀬敦也(フジテレビ)
 櫻田博之(東映アニメーション)
 池田慎一(読売広告社)
■シリーズディレクター
 貝澤幸男
■シリーズ構成
 大和屋暁
■キャラクターデザイン
 大塚 健
■脚本
 大和屋暁
 山田隆史
 まさきひろ
 広平虫
 ほか
■美術
 渡辺佳人
■製作担当
 岡田将介

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