FNSドキュメンタリー大賞
“骨形成不全症”という難病と闘いながらも、明るく精一杯生きる15歳の双子の姉妹
少しずつ自立への道を歩み始めた2人の姿を描く感動のドキュメンタリー!!

第8回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品
『夢はベッドから 〜えりまり青春日記〜』 (制作 鹿児島テレビ)

<8月25日(水)深夜26:20分放送>
「車イスという限られた生活の中でも自分の目標に力一杯ぶつかっていく彼女たち姿をぜひ見てもらいたいと思います」(下本地ディレクター)

 “骨形成不全症”という病気をご存知だろうか?生まれつきカルシウムが充分吸収できず、手や足の骨がもろくなってしまうという厄介な難病だ。
 8月25日(水)深夜26:20〜27:15放送の第8回FNSドキュメンタリー大賞『夢はベッドから 〜えりまり青春日記〜』(制作 鹿児島テレビ)は、“骨形成不全症”を患った15歳の双子姉妹に密着。少しずつ自立への道を歩み始めた二人の姿を力強く描く感動のドキュメンタリーだ。

 鹿児島市内に住む岩崎麻里子さんと絵里子さんは15歳の双子の姉妹。二人とも生まれた時には、すでに足の骨が折れていたという。診断の結果は“骨形成不全症”。手や足の骨がもろく、ちょっとした振動でも簡単に骨折してしまうという難病だ。
 二人は治療のために、わずか6歳の時に親元を離れることになる。手足の不自由な子供たちが治療や訓練を行うための施設「県立整肢園」に入園するためだ。以来、中学校を卒業するまでの9年間にわたって、ここで生活しながら隣接する桜丘養護学校に通う日々を続けてきた。
 番組を取材した鹿児島テレビ下本地章人ディレクター「たまたま、二人が書いた日記が出版されるという話を聞き、ぜひこの姉妹に会って話を聞いてみたいな、と思ったのがこの取材の始まりです。実際に会ってみると二人とも非常に明るいので驚きました」と二人の印象について話す。

 下本地ディレクターの言葉通り、車椅子の生活というハンディーはあるものの、二人は障害を全く感じさせない明るく元気な女の子だ。彼女たちの生活は実に規則正しい。毎日朝7時に起床し、朝食を済ませた後、園から渡り廊下でつながる養護学校へ。そして午前8時30分から正午まで授業を受けた後、園に戻って昼食。午後1時から3時まで再び学校で授業を受ける毎日だ。午後3時以降は、夕食や入浴の時間を除いて午後9時の消灯までは自由時間。そして彼女たちが今最も楽しみにしているのが、毎日夕食後に日記を書くことだ。日記には学校や園での出来事や将来の夢、楽しいことや悲しいことなど様々なことが綴られている。そして彼女たちの日記は文章だけでなく、いつも楽しいイラストが描かれているのが特徴だ。そんな彼女たちのイラスト入りの日記を見るのが、いつしか先生や家族の楽しみになっていった。
 「将来はイラストレーターになりたい!」という二人。そして、その夢をかなえてあげたいという家族の思いが重なり、ついに二人の日記が本として出版されることになった。本のタイトルは“しろつめ草”。どんなところにでも可憐な花を咲かせる“しろつめ草”のように力強く生きて欲しい…本にはそんな両親の願いが込められている。
 そしていよいよ本が出版された日、毎日必ず二人に会いにくる母親が、刷り上がったばかりの本を手渡すと二人とも大喜びだった。
 最近でこそ、骨折などはあまりしなくなったが、小学校に上がる前には数え切れない程骨折を繰り返したという二人。病気もやや落ち着いてきたとは言え、一生車椅子の生活を強いられることには変わりはない。
 彼女たちにも、いつかは“自立”という大きな壁が立ちはだかることになる。イラストレーターという将来の夢を追いながら、少しずつ“自立”への道を歩み始めている2人の少女の姿を描く。
 下本地章人ディレクター「彼女たちは養護学校の中等部を卒業し、高等部に通うようになって、将来に少しずつ不安を感じ始めているようです。母親の話では、昔は看護婦さんとか、カメラマンになりたいと話していたそうなんですが、自分の身体で出来ることと出来ないことに少しずつ気づき始めているようです。車椅子での生活という限られた中でもイラストレーターという自分の目標を見つけて力一杯ぶつかっていく、そういう彼女たちの姿をぜひ見てもらいたいと思います」と番組の見どころについて話している。

 “骨形成不全”という難病と闘いながらも、明るく精一杯生きる15歳の双子の姉妹を描いた第8回FNSドキュメンタリー大賞『夢はベッドから 〜えりまり青春日記〜』(制作 鹿児島テレビ)<8月25日(水)深夜26:20〜27:15放送>をお見逃しなく!!


<番組タイトル> 第8回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品 『夢はベッドから 〜えりまり青春日記〜』
<放送日時> 1999年8月25日(水)深夜26:20〜27:15
<スタッフ> プロデューサー : 大野達郎、川越保光
ディレクター : 下本地章人
撮   影 : 木原健二郎
<制 作> 鹿児島テレビ

1999年8月17日発行「パブペパNo.99-270」 フジテレビ広報部