FNSドキュメンタリー大賞
「自分の発明で人々が喜ぶ顔を見たい。幸せになって欲しい…!」
多くの高齢者や障害者のための生活用具を製作し、『三河のエジソン』と呼ばれるている発明家にカメラが密着!

第12回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品
『とうちゃんはエジソン』 (制作 東海テレビ)

<6月17日(火)深夜26:28〜27:23放送>
 愛知県額田町の山奥の工房で、福祉用具の発明をしている加藤源重さんは、12年前に作業事故で右手の指をすべて失った。
 元々、機械工だった加藤さんは、右手が使えない不自由さを解消するための補助具を開発したことがきっかけで、今では多くの高齢者や障害者のための生活用具を製作している。
 工房へは、障害のため生活に不自由さを強いられている人々が各地からやって来る。彼らのために、加藤さんは一つ一つ丁寧に用具を作っている。
 加藤さんの発明は車イス、つえ、食器、洗濯バサミにいたるまでさまざまで、中には特許を取得しているものもあるが、利益は追求せず、材料費と光熱費だけの安価で提供されている。自分の発明で人々が喜ぶ顔を見たい、幸せになって欲しいという思いが、加藤さんの生きがいであるようだ。
 加藤さんの作る福祉用具は、それぞれの障害の事情に合わせたオーダーメイドであるため、手間がかかり大量生産が難しい。加藤さんの作るモノは“世界でたったひとつの発明”である。
 そんなある日、脳性小児マヒで首以外は自分の意思で動かせない男性(37)から仕事の依頼が入った。依頼の内容は、会話をするためのキーボードを首の動きだけで押せるようにすること。重度の障害者からの難しい依頼に、悪戦苦闘する加藤さんは工房にこもり、新たな発明を生み出す。

 『三河のエジソン』と呼ばれる発明家・加藤源重さん。加藤さんの発明人生を支えているのは、信子夫人である。番組では、信子夫人の一人称語りを、女優の宮本信子さんが担当し、発明家トーマスエジソンの格言を散りばめながら、加藤さんの発明ざんまいの日々を明るく描いていきます。そして、番組の最後。首しか動かせない男性のために作った会話補助具から、どんな言葉がつむぎ出されるのだろうか…。

 6月17日(火)深夜26:28〜27:23放送の第12回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品『とうちゃんはエジソン』(制作 東海テレビ)にご期待下さい!


<番組タイトル> 第12回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品 『とうちゃんはエジソン』
<放送日時> 6月17日(火)深夜26:28〜27:23
<スタッフ> ナレーション : 宮本信子
プロデューサー : 阿武野勝彦
取 材 ・ 構 成 : 伏原健之
撮  影 : 中根保樹
編  集 : 奥田 繁
音  声 : 森村友一
効  果 : 森 哲弘
<制 作> 東海テレビ

2003年6月23日発行「パブペパNo.03-170」 フジテレビ広報部