FNSドキュメンタリー大賞
室戸高校野球部とそれを支える人々を通して、高校教育における部活動の意義を描くドキュメンタリー

第16回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品

『波のうねりは…〜室戸高校 甲子園出場への道のり〜』

(制作・高知さんさんテレビ)

<2007年6月4日(月)深夜3時15分〜4時10分放送>

 6月4日(月)深夜3時15分〜4時10分放送の第16回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品『波のうねりは…〜室戸高校 甲子園出場への道のり〜』(制作:高知さんさんテレビ)は、室戸高校野球部とそれを支える人々を通して、高校教育における部活動の意義を描く。

<企画意図>
 室戸高校野球部は、ここ数年高知県内の各大会で上位に名を連ねるようになってきた。調べると、野球部には育成会と名のつく組織があり、いろいろ支援しているようだ。成果の表れの一つが2年連続での四国新人戦への出場である。
 結果は、1年目は1回戦敗退。2年目は1回戦で徳島の強豪校、池田高校に7回コールド勝ち。2回戦は香川県一位代表校の高松一高を接戦で下し、準決勝まで勝ち進んだ。 結果は、高知県1位代表の高知高校に敗退。だがこのことで甲子園出場に可能性が出てきたため、過疎化が進み地場産業も沈滞化の地元室戸市は、久々の明るい話題に大いに盛り上がりをみせた。野球部がここに至るまでには、いろいろな伏線があった。そのひとつができて10年になる、野球部育成会の存在。「野球部が、甲子園に出場できるようなチームに育てよう」をモットーに結成された。あらゆる面から、野球部を支えてきたのである。また、横川監督の指導方針も室戸市民に受け入れられている。「野球部員の前にひとりの高校生であれ」挨拶はもとより社会奉仕に積極的に参加させることも大いに好感が持たれている要因である。室戸高校野球部の活動を通して、高校教育における部活動の意義を描く。


<番組内容>

<室戸高校野球部が室戸市民に愛される理由>

 高知県室戸市は、県東部に位置し地場産業である漁業は衰退し、人口は県内11市の中で二番目に少ない18,000人足らずの町である。
 この静かな田舎町で、今注目を集めているのが室戸高校野球部である。なぜ野球部が市民から注目され愛されているのか、室戸岬清掃活動を通してその理由を取材した。野球部を指導する横川監督の指導方針とは…?

<室戸高校野球部の置かれている現在の状況>

 野球部が県内大会で活躍できるようになって注目を集め、甲子園出場も夢でなくなる出来事として、昨年秋の四国新人大会が挙げられる。その時の戦績と、クラブ活動に対しての学校長の考えは。また、活躍できる環境の一つに野球部育成会の存在がある。会長にできたきっかけと考えを聞いた。また、部員たちの寮生活を、寮ができてから見守る寮母に聞いた。

<室戸高校野球部を支援する人々の思いは…>

 野球部は横川監督が指導を始めて以来、年末に毎年卒業生との交流試合を行っている。卒業生たちは、野球部の今の活躍をどのように思っているのか。現役生たちはこの試合から、何を学んだのか。また、高知県立宿毛高校野球部の取り組みを紹介し、高校野球の置かれている現状を見る。

<プロデューサー・総合演出(構成)・林寛のコメント>

 今年の春、選抜野球大会に初出場したのが高知県立室戸高校野球部。初出場とは思えない活躍でベスト8に進出。過疎に悩み、地場産業衰退の追い打ちに苦しんでいた室戸市では、この快挙に市民挙げて沸きに沸いたのだ。  室戸高校野球部には、育成会という組織があり会長は、元市長。10年間かけての取り組みがこの春、やっと実を結んだのだ。もちろんそこには、室戸高校野球部を陰から支えてきた室戸市民はもとより、学校・行政・保護者などあらゆる人たちの関わりがあってこその快挙である。今、教育現場のあり方が各方面から問われている時に、地域挙げて応援されている室戸高校野球部を通して高校教育の中での部活動のあり方を問いかけてみたかった。


<番組概要>

◆番組タイトル 第16回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品
『波のうねりは…〜室戸高校 甲子園出場への道のり〜』(制作・高知さんさんテレビ)
◆放送日時 2007年6月4日(月)深夜3時15分〜4時10分放送
◆スタッフ
  ナレーター 桂 都丸
  プロデューサー・総合演出(構成) 林 寛(高知さんさんテレビ)
  取材 藤田ゆみ子(高知さんさんテレビ)
吉村 学
  撮影 龍田 真
前田光秀
  音声 小野裕太
  CG 服部淳一(高知さんさんテレビ)
  MA 尾崎 浩

2007年6月1日発行「パブペパNo.07-153」 フジテレビ広報部