第5回 2005年5月16日(月)放送 あらすじ

#5 僕と君の秘密

 メカニックとしてチーム・イチノセで新しい一歩を踏み出した神崎次郎(木村拓哉)。仕事を開始すると聞いた風の丘ホームでは、次郎が、自分がレーサーではないことを告げられずにいるままに、子どもたちは皆、サーキットへ行こうと盛り上ってしまう。メカニックとして初めて出勤する日、次郎はいつもより早く子どもたちを送ろうとする。そんな時、食堂では園部葵(佐藤未来)が、ヘアピンが壊れたとごねていた。何か嫌なことが起こると言う葵を、水越朋美(小雪)やちひろ(松下由樹)が慰めようとするが上手くいかない。しかし、兄の徹(有岡大貴)が現れ、新しいヘアピンを渡した途端、葵の機嫌は一気に直ってしまうのだった。
 そこに来た次郎は、バスへと子どもたちを促す。すると鳥居元一郎(堺雅人)から次郎は仕事が決まったのだろうと祝いの言葉をかけられ、鳥居から職業を問われると次郎は、子供たちの視線も感じてメカニックとは言えない。ちひろに、レーサー契約を結んだのかと聞かれ、思わず頷いてしまった。子供たちにもサーキット場へ連れて行くようせがまれてしまう。
 チーム・イチノセのオフィスで、次郎は末永たまき(岡本綾)からメカニック用のつなぎを渡される。辞めるなら今のうちだと言うたまきに、次郎はまだ始めてもいないと切り返す。一之瀬新作(泉谷しげる)から、伊吹テツヤ(石垣佑磨)の下で仕事を教わるよう命令された次郎は、早速マシンにあたる。そこに菅原比呂人(青木伸輔)が来た。コーナーでリアが流れるとテツヤに伝えた比呂人は、自分のマシンを素人の次郎には触って欲しくないと嫌味を言う。
 放課後、小学校に葵を迎えに行った徹は、帰り道で同級生たちに囲まれる。掃除をサボったと徹を責める同級生の一人の発した言葉から、葵を先に帰した徹は、同級生たちにつかみかかってしまう。
 夕方『風の丘ホーム』に、徹に殴られた同級生たちの両親が押しかけてきた。そんな所に、次郎が帰って来た。同級生の母親たちの車で車庫をふさがれた次郎は、猛(原田芳雄)に迫る母親たちに文句をつける。そして、怒りの収まらない母親たちを追い返してしまった。夕食時、朋美たち大人は何となく徹を気づかう。おかまいなしなのは次郎だけ。星野美冴(上野樹里)は、徹に本当のことを話して欲しいと言うのだが、徹は一切何も語ろうとはしなかった。
 次郎が部屋に戻ってメカニックの本を読んでいると葵と徹が来た。葵は、次郎が本気で遊んでくれないのですぐに帰ってしまうが、徹は何か言いたそうに佇んでいる。と、次郎はフレームの曲がった徹のメガネからあることに気づく。さらに、次郎が本を読んでいると今度は朋美が来た。朋美は、子どもたちをバスに乗せてどこかに行っていて欲しいと頼む。徹に殴られた同級生の両親たちが、今度は大勢で押しかけてきたのだ。次郎は、仕方なく子どもたちを乗せてホームを出て行く。
 妹を守るために真実を言わぬ徹。そして、子どもたちにサーキット場に連れて行くようせがまれることになってしまった次郎。二人それぞれの真実は明るみに出てしまうのだろうか?

キャスト

神崎次郎 … 木村拓哉
水越朋美 … 小雪
鳥居元一郎 … 堺 雅人
神崎ちひろ … 松下由樹
末永たまき … 岡本 綾
星野美冴 … 上野樹里
牛久保瑛子 … 高島礼子
神崎 猛 … 原田芳雄

ほか

スタッフ

■原作・脚本
 井上由美子

■監督・演出
 西谷 弘

■制作
 ドラマ制作センター

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