劇団演技者。 BACKNUMBER レプリカ
原作:鐘下辰男 × 座長:坂本昌行 × 演出:西川誠也

正気と狂気の間を彷徨う人間たちをモチーフに現代人の複雑に絡み合う“心の闇”を深く鋭く描くサイコ・サスペンス劇!!

ある男のストーカー行為に悩まされ、精神病院に入院していた潤子(板谷由夏)。
父親(六平直政)は仕事を辞め、潤子とともに片田舎の山小屋で療養生活を始める。
潤子は、産婦人科医・宮田(坂本昌行)の来診を受けながら、平穏な日常を送るはずだったのだが……
再び忍び寄る何者かの影。ストーカー行為は以前より更に激しさを増していく。
潤子を救いたいと思いながらも、ままならない現実に苛まれる宮田は、医者としての大義名分と、個人的な感情の間に揺れ動く。
絵画教室を開いている画家・谷村(諏訪太朗)、並木が働く牧場主・矢島(宮島健)、谷村の家に居候する若者・楠(森岡龍)。
潤子を中心に入り乱れる人間たち。
心の闇が彼らを静かに包み込んでいく・・・

座長に「TRASHMASTAURANT」('03)以来、満を持しての出演となる坂本昌行。
数々の受賞歴を誇る演技派女優・板谷由夏、圧倒的な存在感と巧みな演技で異彩を放つ六平直政 他
本格的実力派俳優陣による狂気の愛憎劇の幕が開ける!

■ 第1話 ■ (2006年4月12日 01:23〜01:53)

夜。人里離れた山小屋の天窓を豪雨が激しく打ち付けている。飾り気の無い殺風景な部屋で鳴り続けている電話のベル。恐怖におののき、一人でうずくまっている潤子。雷鳴が轟き、思わず声を上げる。

山道を雨に打たれながら、足早に歩く2人。潤子の主治医、宮田と潤子の父、並木である。
彼らは、潤子のバースデイパーティに向かう為、突然の雨の中、急ぐのであった。

潤子は瀬川という男からストーカー行為を受け、精神を病み、10年間の入院生活の後、父親と共にこの田舎町の山小屋に引っ越してきた。地元の産婦人科医である宮田は、かいがいしく潤子を看護し、平穏な日常を取り戻そうと努力していた。

不意に鳴り止む電話のベル。恐怖から逃れるかのように、ベッド脇の鏡台からバーボンの瓶を取り出し、そのまま煽る潤子。突然、頭上の裸電球が消える。どうやら停電のようだ。再び鳴り始める電話のベル。潤子の恐怖が極限まで達する。ふと気配を感じ、窓を見ると、その外にはフードをかぶった何者かが立っていた。焦りつつナイフを握り締めた潤子は、恐る恐る玄関のドアを開ける。外には誰もいない。配電盤を調べるが、どこにも異常は見当たらない。部屋に戻った潤子に追い討ちをかけるように、玄関のドアが激しく叩かれる。宮田と並木がやってきたのだ。雨に濡れている潤子を外に出たのかと叱責する並木。反抗する潤子。二人に対して宮田が思わず「止めないか!!」と声を荒げる。

バースデイ・ケーキを前に粛々とした面持ちの3人。ケーキを頬張る潤子に宮田が、プレゼントを渡す。それは腕時計と眼鏡だった。それを見た並木が潤子に静かに語りかける。
並木「これからはきちんと時間を取り戻していかなくちゃいけない。そしてしっかりと真実を見つめて行く。それを心がけていかなくちゃね」
娘を思っての優しい気遣いを、潤子は素直に受け入れられない。自分はもう大丈夫と言う潤子に対して、語気を強く諭す並木。潤子は「うるさい!」とケーキをつかみ、投げつけた。自分の気持ちをなかなか制御できず、感情的になってしまう潤子。静かに冷蔵庫の氷を取りに行く並木。それを見た宮田がふと冷蔵庫の庫内灯が点いているのに気付く。外へ駆け出す並木。どうやら配電盤のヒューズが何本か抜かれていたようだ。郵便受けには、差出人不明の綺麗に包装された箱が投函されていた。中には一本のカセットテープが。並木がそのテープを再生する。
「ナミキジュンコサン、タンジョウビ、オメデトウ。ボクハ、マイニチ、キミノコトバカリヲカンガエテイル…」
明らかに加工されたであろう音声で、潤子への想いが語られて行く。並木は途中でテープを取り出すと、床に叩きつけ、足で踏み潰した。
並木「…分っただろう…瀬川ってのはこういう男なんだ…」

豪雨の夜から一夜明け、宮田家では宮田と妻が食事をしている。テーブルには2人しかいないのに、何故か3人分の食事が用意されている。

山小屋では、潤子が呆然と虚空を見つめている。そこへ現れる若い男・楠。彼は潤子が通っている絵画教室講師・谷村の甥で、潤子の護衛的な役目を担っている。背中に大きな荷物を抱えている楠。それは谷村からのバースデイプレゼントであった。楠に促され、恐る恐るその中を確認する潤子は、中身を確認したと同時に叫び声を上げる。プレゼントは潤子にそっくりな人形“レプリカ”であった。

宮田家。宮田の妻・恭子が娘との朝の出来事について説明している。そのそぶりは、まるでその場に娘がいるかのようだ。怪訝そうに妻を見つめている宮田。奥の和室の仏壇には、幼い娘の遺影が飾られてある…

宮田の秘めた想い。潤子へ狂信的な愛情を注ぎ込む並木。
絵画教室講師・谷村とその甥・楠。並木が勤める牧場主・矢島。
次第にあらわになる“欲望の渦”が潤子を飲み込んで行く。
“ストーカー被害の真実”そして潤子に忍び寄る黒い影の正体とは…

■ 第2話 ■ (2006年4月19日 01:23〜01:53)

夜。裸電球が灯る山小屋。ソファには潤子のレプリカが座らされている。宮田と並木が働く牧場主の矢島がそれを見つめている。並木は一人テーブルにつきウイスキーを飲んでいる。いやらしい手つきで潤子のレプリカに手を伸ばす矢島。宮田に制止されるも矢島はレプリカに興味津々である。そこへ、風呂から上がり、バスローブを纏った潤子が現れる。潤子は、男たちに驚き、急ぎカーテンの奥へと隠れた。その姿を見た矢島がいやらしい表情で挨拶をかわす。玄関のベルが鳴る。楠とその叔父でいかにも田舎の自称芸術家を思わせる男、谷村がやってくる。楠が挨拶もそこそこに、潤子のベッドルームに入ろうとすると、矢島が制した。楠は谷村からのプレゼントである画集を渡そうとしていた。カーテンから顔を出した潤子が楠を中へと入れる。

カーテンの中、寝室では。画集の包みの後ろからバーボンの瓶を静かに取り出し潤子に渡す楠。二人だけの秘密である。

男たちはストーカー 瀬川から潤子を守る為、自警団を作る計画を立てていた。瀬川について意見をかわす男たち。瀬川の陰湿なストーキング行為が続いている現状に、どうすべきか思案している。
宮田「僕は自警団に反対です」
宮田は、瀬川という常識が全く通用しない相手に、正面から向き合う事は良くないと思っていた。矢島がその考えに強く抵抗を感じている。宮田の携帯が鳴る。妻、恭子からの電話だ。恭子は宮田が死んだはずの娘を連れ出していると思い込み、怒りの電話をしてきたのだ。宮田が「一緒じゃない」と説明するが全く聞き入れない恭子。自宅の受話器をもつ恭子のそばには、娘の遺影が飾られた仏壇が置かれている。電話を切り席に戻った宮田が再び話し出そうとすると、突然、並木が潤子の昔の事を話し出した。瀬川の影に怯えながら、精一杯、娘の為に尽くしてきた父親の悲哀がにじみ出る。悲しい表情を浮かべる並木に、強く「それでも自警団はやめるべきだ」と反対する宮田。

寝室では。一人、瓶ごとバーボンを口にしている潤子。

潤子が絵画教室に通う事は社会復帰に向けての治療だという宮田に並木が、谷村が贈った潤子のレプリカを指差し怒りをあらわにする。レプリカを変態扱いされ、納得がいかない様子の谷村。矢島が冗談で並木をあおり出す。その言葉に、怒りを抑えきれなくなった並木は、矢島に掴みかかりソファーへ押し倒す。その拍子に、“ゴトン”と鈍い音をたて床に落ちる潤子のレプリカ。静まりかえる室内。
宮田「瀬川って男ですけど、僕はいないんじゃないかと思っています」
突然の言葉にア然とする一同。無言電話は潤子の妄想で、停電の時、ヒューズが紛失したのも、投函された瀬川からのカセットテープも、全ては恐怖から逃れるために無意識に行った潤子の仕業なのだとその症状を解説する宮田。納得できず、疑問をなげかける一同。その時、“さっ”とカーテンが開き、潤子が顔を出す。視線を注ぐ一同。張りつめる空気。

翌日の午後、宮田の診療所。デスクで作業をしている宮田。そこへ恭子からの電話がかかってくる。ため息をつき、暗い顔つきになる宮田。

山小屋では。真っ白のワンピース姿の潤子が寝室のピアノを弾いている。その唇には赤い口紅が塗られている。ふと演奏を止め、耳を澄ます潤子。外で何者かが砂利を踏む音が聞こえてくる。怯えながらナイフを取り出す潤子。そして、ゆっくりと窓辺へ近づき、カーテンに手をかけ、呼吸を整える。意を決して一気にカーテンを開いた!

宮田の想い、並木の愛情が潤子を狂わせていく。
それぞれの“疑い”がぶつかり合い、狂気へと変貌してゆく。
そして、ついに瀬川の正体が明らかに…!?

■ 第3話 ■ (2006年4月26日 01:08〜01:38)

ナイフを構え、ゆっくりと窓辺へ近づく潤子。カーテンに手をかけ、呼吸を整える、そして一気にカーテンを開いた。そこに立っていたのは白衣姿の宮田だった。潤子は持っていたナイフを隠し宮田を部屋の中へ入れた。艶やかに塗られた真っ赤な口紅に気恥ずかしさを感じ、顔を洗う為、洗面所へと入ってゆく潤子。宮田はその隙に寝室へ行き、何かを物色し始める。と、チェストから宮田が処方していた大量の薬とバーボンの瓶が見つかる。潤子は、薬を飲んでいなかったのだ。化粧を落とし終えた潤子が戻ってきた。薬をポケットにしまい込み、何もなかったかのように振る舞う宮田。
宮田「昨日はどんな夢を見た?」
夜、どこかの部屋。外は土砂降りの雨。ベットの上には潤子とその隣で横たわる男。潤子は昔の彼の事を夢に見ていたのだ。
矢継ぎ早に、瀬川についての質問を問いかける宮田。宮田は瀬川の存在そのものに疑問を感じている。追いつめられたかのように怯える潤子に更に、質問をなげかける、
宮田「ヒューズはどこへやった?」
瀬川の存在を示す出来事の全ては潤子の仕業なのかと詰め寄る。追いつめられたかのように怯える潤子を抱きしめ、宮田が告白する。
宮田「僕は君が好きだ。君に治って欲しいんだ…妄想の世界になんて生きてほしくないんだよ」
抱きしめられた潤子の表情が和らいでゆく。
潤子「…あたし先生と一緒に行く」
現実と感情の間で葛藤する宮田の表情が曇る。放心状態の潤子は、父、並木との関係を話し始める。いつも潤子を監視している並木は、潤子の事を妻の代わりにしているという潤子。並木と潤子の関係性に動揺し、ただ耳を傾ける事しか出来ずにいる宮田。
潤子「先生、一緒に生きてって言わないからさあ、一緒に死んでくれる?」
緊迫した室内。ジリリ…玄関のベル音が鳴る。二人の間に緊張が走る。ゆっくりと扉を開ける宮田。ドア外には誰もいなく、1つの包装された箱が置かれていた。中には、バイブレーターと、カセットテープが入っている。宮田がテープを再生すると聞こえてきたのは、昨日この部屋でかわされた自警団についての会話だった。盗聴器が仕掛けられていたのだ。ここ最近、盗聴器を探す宮田。泣き叫ぶ潤子をなだめ、潤子のレプリカに目を向ける。そしてナイフで人形の腹を切り裂いたその腹部から、仕掛けられていた盗聴器が発見される。

その夜。山小屋に集められた並木、矢島、楠、そして谷村。盗聴器の犯人と疑い、谷村を問いつめる宮田。谷村は、盗聴器は仕掛けたが外に置かれていた箱の事は知らないと強く否定する。その言葉を全く信用していない宮田が、更に谷村を追いつめる。その間に入り、「もし違ったら、どう責任とるつもり」と冷静に判断する楠。谷村も、ここぞとばかりに盗聴器で聞いた宮田の愛の告白を暴露する。怒りを抑えきれない宮田が谷村へ掴み掛かる。突然、立ち上がり「出て行け」と叫ぶ並木。静まり返る室内。笑みを浮かべながら潤子に近づく楠。
楠「潤子さん、瀬川なんていないよ。死んでるんだ、とっくの昔に…思い出しなよ」
「くだらん事を言うな!」と怒りをあらわにする並木。楠はポケットから大量の新聞の切り抜きを取り出し、喜々とした表情で周囲にばらまき始める。その紙片には、ある事件の記事が載っていた。
『真夏のアパート。恋人の死体と四十日間。床下で寝食を共に。腐敗していく死体と同居生活』
紙片を拾い見るおのおの。放心状態の潤子。何も言えずに立ち尽くす宮田。

明らかになる真実。動揺、混乱、狂気が人々を包み込む。
真犯人は誰なのか?あふれ出す感情が恐怖へと引き寄せられて行く…
次週、衝撃の結末!!

■ 第4話 ■ (2006年5月3日 01:08〜01:38)

緊迫した室内。楠がばら撒いた新聞記事には、瀬川という人物がストーカーではなく、潤子と恋人同士であった事、そして2人は10年前に心中事件を起こし、瀬川が死亡していた事が記されている。楠のいたずらだと言い張る並木は、強ばった表情で潤子を寝室へと押し込む。更に、追い打ちをかける楠。
楠「発見された時、女性の方は重度の心神喪失状態にあり、直ちに都内の病院へと搬送」
並木を疑い、説明を求める矢島と谷村。追いつめられた並木は明らかに動揺している。落ち着かせようとする宮田に対し、潤子を誘惑した事の怒りをぶちまける並木。一同が驚愕する中、並木が叫ぶ。
並木「お前らみんな屑だ。娘を狂わせたあの男と同じだ」
実の娘に盗聴だけでなく、脅迫をして囲っていると責め立てる楠。楠に掴み掛かろうとした並木の懐から零れ落ちた携帯電話には、無言電話を掛けた自宅への発信履歴が複数残っていた。ナイフを手に取り、振りかざす並木が皆を外へと追いやる。並木は、床板をハンマーで叩き割ると、その剥がれた板を扉へと打ち付け、出口を塞いだ。

静まりかえる室内。潤子のレプリカと添い寝をしている並木。レプリカを抱え込み優しく語り掛ける。
並木「やっと静かになった。これからは2人きりだ…2人で生きていこうな、2人だけで…」
と、その時、寝室のカーテンが開き、妖艶な化粧を施した潤子が姿を現す。潤子を見つめる並木。並木は潤子を男と逃げた妻“恵”だと思い込んでいる。潤子もまた、母“恵”が憑依したかのように語り掛ける。瀬川への深い愛を伝える潤子に自分の無力さを知る並木。ふいに、ピアノを聞かせてくれと頼む並木に、潤子は眼をつぶるように促す。キッチンからバーボンの空瓶を取り出し、ゆっくりと並木の後方へ近づく潤子。眼をつぶり穏やかな表情をしている並木。潤子が並木の後頭部へと瓶を振り下ろそうとしたその時、
並木「いい音色だ…」
静かな室内。恵の弾くピアノの幻が聴こえている並木。潤子はその言葉に一瞬戸惑いをみせるも、意を決し、ボトルを振り下ろす。ビンが砕け散り、並木が倒れる。扉へと走り、無我夢中で板をはがす潤子。扉が開き、出て行こうとする潤子がふと振り返る。もうろうとしている並木と視線が合う潤子。切なさと諦めの入り混じる中、潤子は山小屋を後にする。

一ヶ月後。窓は開かれ、室内には太陽の光が差し込んでいる山小屋。あの日以来、並木は病院に入院している。潤子は隔離されたこの山小屋での生活をやめる為、引越しの準備をしている。潤子を気遣い様子を見に来ている宮田と楠。宮田は潤子に好きだと告白した事は忘れてくれと伝える。寂しげな表情で「さよなら」と受け入れる潤子。宮田は物憂げな表情で小屋を去る。宮田の未練がましさに悪態をつく楠。楠が潤子にプレゼントを渡す。箱の中には小さなケーキが一つ入っている。嬉しそうにケーキを頬張る潤子。

宮田の自宅。死んだ娘の誕生日を祝っている妻、恭子。思いつめた表情で見つめている宮田。

山小屋。潤子にもう一つのプレゼントを渡す楠。それは嵐の夜、配電盤から抜かれていたヒューズである。楠の表情から笑みが消える。と、突然、イスに座ったまま意識を無くす潤子。楠は扉の鍵を閉めると、潤子を抱き上げ、並木が破壊した床下の穴へと降りていく。

宮田の自宅。何かを決心した宮田が、ケーキに直接フォークを刺し、かぶりつく。と、その時、誰もいないはずの空間から、子供の手が伸びてきた。宮田もまた、恭子と同じように、死んだはずの娘が見えてしまったのだ。驚愕の表情の宮田。

誰もいない山小屋の中。並木の赤いジャンパーに包まれた潤子のレプリカがもの言わず置かれている。

■ キャスト
宮田 …………… 坂本昌行(V6)
(潤子の主治医・町医者。専門は産婦人科)

並木潤子 ……… 板谷由夏
(ストーカー行為で精神を病んでいる)

楠 ……………… 森岡 龍
(叔父・谷村の家に居候する若者)

谷村 …………… 諏訪太朗
(潤子が通う絵画教室の画家)

矢島 …………… 宮島 健
(並木が働く牧場主)

宮田恭子 ……… 理絵
(宮田の妻)


並木 …………… 六平直政
(潤子の父親。娘の療養のため会社をやめ、田舎に転居)
■ スタッフ
     原作:鐘下辰男(演劇企画集団THE・ガジラ)
     脚色:高木 登
プロデューサー:矢吹 東(フジテレビジョン)
        松戸信樹(オフィスクレッシェンド)
        東 義勝(オフィスクレッシェンド)
     演出:西川誠也

■ 原作 鐘下辰男とは
劇作家、演出家。1964年北海道生まれ。87年に演劇企画集団THE・ガジラを創立。
多方面に仕事の幅を広げながら、常に繊細且つリアルに「人間」を鋭く抉り取る重厚な作品を創りだし、日本演劇界の重鎮的な存在。
1987年「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・京都」でジェルスサーキットグランプリ大賞受賞。1989年「曾根崎心中」でパルテノン多摩演劇フェスティバルグランプリ受賞。1992年に永山則夫を題材にした「tatsuya-最愛なる者の側へ」などで芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。1997年には、第32回紀伊国屋演劇賞個人賞を「PW-PRISONER OF WAR」の戯曲と演出、文学座に書き下ろした「寒花」で受賞。また、1998年第5回読売演劇大賞の大賞、最優秀演出家賞を「PW-PRISONER OF WAR」、「温室の前」(作・岸田国士)、「仮釈放」(原作・吉村昭)、「どん底」(作・松田正隆)の4作品で受賞。

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