演技者。 BACKNUMBER
「グリフトの手口」  2004年2月10日〜 放送

関西演劇界の鬼才“G2”の作品が満を持していよいよ「演技者。」に登場!!
そして長野 博(V6)が“銀行の支店長代理、しかも子持ち!?”という難役でドンデン返し炸裂のコメディドラマに初挑戦します!!

原作・脚本:G2  演出:多胡由章  主演:長野 博(V6)
あらすじ
日本一のダメ銀行が天才サギ師に狙われた!
ダメ銀行員達の哀しいほど笑えるブザマな攻防!
果たして天才サギ師に勝てるのか!?

銀行や証券会社でさえ倒産していく現代の日本。
そして不況の時にこそ横行するあくどいサギ。
この物語はそんな現代の日本のとあるダメ銀行を舞台にダメ銀行員達が天才サギ師に真っ向から立ち向かう
“笑い”あり“スリル”ありの史上最低最悪のコン・ゲーム(騙し合い)なのである!



第1話

とある田舎町の北堀江銀行・曲沢支店。
支店長代理・寺町の所に慌てふためいた様子の玉造課長が飛び込んできた。
玉造の手にしていた新聞にはこんな記事が…
『連続詐欺犯・グリフトから予告状。今度は北堀江銀行から5億円』
「やばいですよ〜。ウチが狙われるかもしれないですよ〜。」
不安げな玉造に対し、寺町は…
「それよりもやっかいな事が起きました。金庫から1億円無くなってるんです。」
銀行から一億円もの大金が無くなったとなれば自分達の責任が問われることは間違いない!

寺町と玉造が対処策を練っていると、そこへ女子行員・長崎がやってきた。
「本部からいらっしゃいました。」
グリフト対策で、本部からやってくると聞いていた特別監査の人がもうやってきたのか!?
この人にだけは、一億円が無くなったことを知られてはいけない!
なんとしても隠し通さなければ!!

寺町は、対処策を講じるまでの時間稼ぎのため玉造をその人の所へ行かせたのだが…
そこに居たのは寺町と何やらワケありげな女社長・三村だった。
玉造にからかわれながらも必死に取り繕う寺町。
そしてそれを横目で気にする長崎。こちらも何やらワケありげ…。

その場から逃げるように、“本部からの人”がいるという応接室へ向かった寺町。
しかし、そこに居たのは寺町の娘・かりんだった!!
自分と遊ぶ約束をしていたにも関わらず会社へ出掛けてしまった寺町を困らせてやろうと、押しかけてきたのだ。

その時電話が鳴った…そして驚愕する寺町。
「グリフトが狙っているのはこの曲沢支店だそうです。」

その隣の部屋では…女子行員・目黒が案内してきたもう1人の男…。
その男は盗聴器で様子を伺い、なぜか怪しげな笑みを浮かべていた。

一億円が無くなるは、愛人・娘が押し掛けてくるは…もうどこから片付けて良いのやら??
挙句にグリフトが狙っているのは曲沢支店!!
寺町はこのピンチをどう立ち回るのか!?



第2話

グリフトに狙われた曲沢支店。そこへチンピラ風の男が…
「一億円返してもらおうやないか!」
二八の健と名乗るその男は、玉造が作った借金を取り立てにきたのだった。
おまけに、その借金の名義は玉造本人ではなく曲沢支店名義になっていた!

「すぐに一億よこせと言われても…。」
またしても寺町のもとに難問が降りかかる。
と、そこへ女子行員・目黒がアタッシュケースを持ってやってきた。
二八の健にそのアタッシュケースを突き出す目黒。
その中にはなんと、一億円が詰められていた!!

その一億円は、借金が膨れ上がる前にカタをつけようと、目黒が金庫から持ち出していたものだった。
さらに目黒は、二八の健に銀行の不良債権の取立てを依頼していた。
しかし、その取立て方法は不良債権金額分全てを集めるのではなく、相手が支払える金額だけを回収するという方法。

それを聞いた寺町と玉造はガックリと肩を落とす。
「そのやり方ではマイナスが出てしまう。それでは何の評価もされない。
それどころかマイナスを出した責任を取らされてしまうんだよ。」
おまけに今まさに目の前で一億円が持っていかれようとしている…。
「もうお終いだ…」

と、突然二八の健が…
「ワシが何とかしたるわ。五億円くらいポーンと出すヤツおらんか?
そいつをカモにして一億円騙し取ってやろうやないか。」

「銀行員が詐欺…。」
悩む寺町だったが、そこへ一本の電話が鳴る。
電話の相手は、五億円預けたいという新規の客・京極だった。

しかし、その電話の直後、隣の部屋でずっと盗聴をしていた怪しげな男が突然現れた。
その男はなんと、本部からの特別監査員を装った刑事・山北だったのだ!
山北は言う。
「今電話を掛けてきた男こそがグリフトなんです。
あなた達は騙されようとしているんです。ヤツの手口に乗ってはいけません。」

「京極がグリフト…。」
それを聞いた寺町は決意する!
「健さん、ヤツを騙す方法を教えて下さい。こうなったら、騙される前にこっちが騙す!!」



第3話

「グリフトを騙してやる!」
覚悟を決めた寺町は早速、二八の健から騙しの手口を聞きだす…。
その手口とは、まずカモから受け取った五億円で値下がりする株を買う。
しかし、株は本当には買わず、“買ったということにしておく”のだ。
そして、その株が四億円に値下がりしたら、
「今売らないと被害が大きくなる。」とカモに伝え四億円を返す。
そうするとこちらの手元には一億円が残る…というものだった。

それを聞いた寺町は俄然やる気が沸いてきた。
「よし、早速値下がりする株を調べてくれ。今度こそ上手く立ちまわってみせる!」
とそこへ京極がやってきた。
強気なことを言っていた寺町も緊張を隠しきれない様子…。
「自分達は京極の正体がグリフトだという事を知っている。
でもその事を京極に感づかれてしまったら、せっかくの計画がダメになってしまう。」

京極を部屋へと迎え入れ、ぎこちない対応を続けながらも京極の様子を伺う寺町。
そしていよいよ本題を切り出す…。
「京極様、株を買いませんか? 確かな情報筋によって値上がりする株がわかるんです。」
しかし京極はあまり乗り気ではなかった。
このままでは一億円騙し取ることが出来ない!!
とそこへ、目黒が銀行のキャラクター・ホッパーくんの貯金箱を持ってやってきた。
「このホッパーくんは投資好きのキャラクター設定ですので、京極様が株をお買いになられたら大喜びすると思いますよ。」
北堀江銀行を選んだ理由が“ホッパーくんの商品をもらう為”と言う位、ホッパーくんの大ファンだった京極は、その言葉を聞いて俄然乗り気になり、順調に株の売買の話は進められていった…。

そして京極は、五億円の小切手を寺町の元に残して帰っていった。
がしかし!良く見るとその五億円は小切手ではなく、“約束手形”!!
約束手形は期限が来るまで現金には換えられない。
今すぐに現金が欲しい寺町達にとって、約束手形は何の価値もなかった…。

さらに寺町に追い討ちをかける事態が!
京極に勧めた“値下がりするはずの株”が“値上がり”してしまったのだ!!

“五億円の約束手形”に“値上がりした株”…。
途方に暮れた寺町はつぶやく。
「こどもの笑顔を守るために今まで上手く立ちまわってきたのに…。今回ばかりはもう…。」

絶望感が漂ったその部屋に、突然、にっこり笑ったかりんが入ってきた!!!


第4話

静まり返る部屋に、突然かりんが入ってきた…
「さて、ここで問題です。グリフトのパソコンにハッキングして株の値段を書き換えてしまうことは出来るでしょうか?」
ハッキングが出来るなら、二八の健が言っていた手口が使える!
全てをかりんに託し、寺町・玉造・山北は京極の事務所へと向かった…。

本当にかりんにそんなことが出来るのかと不安を感じつつも京極のパソコンで株の値段を調べ始めた寺町達。
すると…、株の値段は見る見る下がりだした!
ハッキングは成功したのだ!!
そしてうろたえる京極は、五億円で買った株が四億円まで下がった時、ようやく株を売る事を決意したのだった。
これで三村が約束手形さえうまく現金に換えてくれれば…

と、その時!三村が血相を変えて飛び込んできた。
京極から受け取った五億円の約束手形は、初めから現金に換えることなど出来ないものだったのだ!
まんまと京極に騙されてしまった皆。
しかし寺町達には、三村が約束手形を持ち逃げしないよう念のために預かっていた“三村の五億円の小切手”が手元にある。
この小切手さえあれば自分達は損をすることはない!
三村が奪い返そうとするのをなんとか振り払い、その小切手を現金に換える為に走る玉造。
そして、裏切られた三村は…いきなり鞄から拳銃を取り出した!
「よくも騙してくれたわね。死んじゃえ!」
銃を撃ち放った三村!倒れる京極…。
そして三村はその銃口を寺町に向け……鋭い銃声が鳴り響いた!
しかし、そこに倒れたのは三村だった!

山北に命を助けてもらった寺町はこれ以上巻き込まれぬよう銀行へと戻った。
が、またしてもトラブルが…
“三村の五億円の小切手”が、他の誰かに引き落とされてしまったのだ!
もうどうすることも出来なくなってしまったと肩を落とす玉造に、寺町が優しくつぶやいた…
「もう慌てる必要はありません。ウチの銀行はたった今倒産しました…。」

「それにしても、グリフトも大したことないわね。
…そうね、私たちが五億円手に入れたとは誰も思ってないでしょうね。
…ええ、ボスの手はず通りに、お金もお家の口座に振り込んだし、私たちももう消えることにするわ。」
その電話をしているのは、目黒。となりには長崎。
今回の計画を企て、五億円を手に入れたのはこの二人と、もう一人、電話の向うにいるボス…。

その電話の相手は、夕日の差す銀行の廊下に居た。
「うん。じゃぁね。バイビー。」
そこに居たのは…なんとかりんだった!!
かりんが全てを計画し、五億円を手に入れていたのだ。
と、そこへ途方に暮れた寺町が…
「…かりん。ごめんよ、パパはもううまく立ち回れなくなっちゃったよ。」
…そう言いながら泣き崩れてしまった寺町を、かりんは優しく励ます。
「お金の心配ならしなくていいよ。かりんがついてるんだから!」

そして、寺町はかりんの手を引き、銀行を後にした…。

出演者
寺町(北堀江銀行・曲沢支店・支店長代理)  …  長野 博(V6)
玉造(北堀江銀行・曲沢支店・課長)  …  近藤芳正
長崎(女子行員。寺町の愛人?)  …  国分佐智子
目黒(女子行員。頭脳明晰で性格はクール)  …  光浦靖子
山北(北堀江銀行本部から来た男、だが実は…)  …  吉田 朝
二八の健(経済に強いヤクザ)  …  康ヨシノリ
松本(新入行員)  …  山中 崇
かりん(寺町の幼い娘)  …  佐々木あい
三村(曲者の女社長)  …  鈴木砂羽
京極  …  斉木しげる

スタッフ
原作・脚本  …  G2
企画  …  松野博文(フジテレビジョン)
プロデューサー  …  矢吹 東(フジテレビジョン)
 松戸信樹(オフィスクレッシェンド)
 小林美穂(オフィスクレッシェンド)
演出  …  多胡由章

<G2とは・・・?>
1959年生まれ 三重県出身
1987年に演劇ユニット「売名行為」で舞台演出家デビュー。
升 毅らと立ち上げた劇団「MOTHER」を経て、現在は演劇ユニット「G2プロデュース」を主宰。

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