第10回 2005年9月15日(木)放送 あらすじ

最終章!奇跡の大逆転

 沙織(伊東美咲)は、自分と剛司(伊藤淳史)の間に起きた出来事が綴られているというインターネット掲示板「Aちゃんねる」の存在を知り、大きなショックを受ける。沙織の弟・啓介(速水もこみち)が、美鈴(白石美帆)とホテルに泊まった際、偶然、彼女のパソコンを見てしまい、沙織に伝えたのだ。剛司は、そんな事態になっているとも知らず、沙織に掲示板のことを打ち明けるために彼女の家を訪ねた。啓介は、玄関先でいきなり剛司を殴り飛ばし、激しい怒りをぶつけた。そして沙織も、「もう私の前に現れないでください」と剛司に告げると、弁解の余地も与えずに家の中に入ってしまう。
 失意のまま家に戻った剛司は、掲示板の住人たち——皆本(小栗旬)、一坂(温水洋一)、富永(我修院達也)、浅野(山崎樹範)らに、その出来事を報告する。ようやくパソコンが直った牛島(六角精児)は、突然の展開についていけず、呆然となっていた。住人たちは、剛司=電車男の書き込みに衝撃を受けながらも、彼の気持ちを汲み、その健闘を称えた。「もう十分だ。お前はよくやったよ」「おまいは俺に勇気をくれた」「電車さんならすぐに素敵な人と出会えるよ」「電車と過ごした3ヵ月は俺の宝物だ」。住人たちからの書き込みを読んだ剛司は、涙を堪えながら掲示板の住人たちに別れの挨拶をする。寂しさを隠せない住人たち。なかでも、電車男の恋が成就したら再会する約束をしていた皆本と涼子(桜井千寿)は、がっくりと肩を落としていた。
 沙織は、果歩(佐藤江梨子)や裕子(須藤理彩)に、剛司とはもう会わないことにした、と伝える。しかし沙織は、何があったのかは話さなかった。その夜、果歩は、桜井(豊原功補)の店「劉」で啓介に会い、事情を聞こうとする。するとそこに美鈴が現れ、掲示板の内容を読みもせずに剛司のことを非難した啓介に、激しい怒りをぶつける。
 「Aちゃんねる」の「独身男が毒づくスレ」は、電車男がいなくなったせいで、すっかり住人の数が減っていた。過去ログを読み、パソコン修理中のときに起きた出来事を知った牛島は、もう一度この掲示板に電車男を呼び戻し、悔いを残さないように告白しろと言ってやろう、と呼びかける。「もう時すでに遅し」「けしかけても無駄だ」とレスしていた住人たちも、その熱意に打たれ、呼びかけに応じた。住人たちは、落ち込んでいる電車男が明日の日曜日に秋葉原に行く確率が高いと読み、思い思いの方法で、彼に掲示板に戻るよう伝えようとするが…。

キャスト

青山沙織(25)エルメス … 伊東美咲
山田剛司(23)電車男 … 伊藤淳史
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陣釜美鈴(26) … 白石美帆
沢崎果歩(25) … 佐藤江梨子
観月裕子(30) … 須藤理彩
啓介(23) … 速水もこみち
松永勇作(30) … 劇団ひとり
川本信二(27) … 菅原永二
黒木文人(40) … 佐藤二朗
及川尚人(28) … 前川泰之
山田 葵(17) … 堀北真希
武田花梨(17) … 小出早織
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<ネットの住人たち>
皆本宗孝(24) … 小栗 旬
牛島貞雄(38) … 六角精児
一坂 進(40) … 温水洋一
富永(40) … 我修院達也
浅野真平(29) … 山崎樹範
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山田恒生(48) … 岸部シロー
桜井和哉(38) … 豊原功補
青山由紀(48) … 秋吉久美子

スタッフ

■原作
 「電車男」中野独人著(新潮社刊)

■脚本
 武藤将吾

■企画
 鈴木吉弘

■プロデュース
 若松央樹
 川西 琢

■演出
 武内英樹

■音楽
 Face 2 fAKE

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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