外資系のキャリアウーマンとして、颯爽と活躍していたヒロイン。しかし、生き馬の目を抜くような競争の繰り返しのなかでの容赦ないリストラ、そんな環境ゆえに生じる、嫉妬、計略、そして誤解。一本気なヒロインが辞表を叩きつけてしまうところから物語は始まります。

　これからの道を模索するヒロインがふと思いを馳せるのは、美容師の母の姿。客のグチを聞いてあげ、客にあった髪型に整え、さわやかな笑顔で客を送り出す。
　今までに見向きもしなかった母の稼業である美容師こそ、公平で、手応えのある仕事ではないのか、と思い始めます。
　娘の唐突な決意に仰天する母を尻目に、ヒロインの美容師としての修行が始まります。26歳にしての転職、しかも、まったく経験のないゼロからの出発。
ヒロインは、果たしてこの厳しい修行の道を最後まで突き進むことができるのでしょうか。

　ドラマは、あらゆる世代の女性たちに高い関心がある美容産業を取り上げ、その内幕を身近に見せつつ、ヒロインの成長を描いていきます。また、エリートの道をひたすら走る恋人と、商社マンから喫茶店のマスターへと転身した子持ちの男との間で揺れるヒロインの恋模様、商店街の人々とのほのぼのとした心の交流も、みどころのひとつです。