放送内容詳細

 鷹宮真(松嶋菜々子)は、外務産業省に父の秀一(竜雷太)を訪ねる。永瀬洋海(福山雅治)が目撃、『イブニング・ニュース』で報道した放火犯、伊田ケンジ(青木堅治)の事件もみ消しに関与したかどうかを問いただすためだ。
 秀一と対面した真は、洋海と同じく放火犯人を目撃した島田裕太(片岡涼)が、突然証言を翻したと切り出す。そして真は、裕太が秀一に口止めされたと語ったことを告げる。秀一は、報道記者としての訪問かどうかを確かめ、真が肯定すると取材を拒否した。仕方なく帰ろうとした真に、秀一は自分の新しい家の鍵を渡す。
 真がJBCに帰ると洋海が待っていた。真は、秀一が否定しなかったことを話し、父は嘘をついたことがないと編集会議を招集。久瀬光彦(渡辺いっけい)、戸渡千太郎(八嶋智人)、古袋博(佐々木蔵之介)、秋山富士子(深浦加奈子)たちスタッフは、ケンジの父親が経営する建設会社と外務産業省の野田大臣(奥野匡)がODAを巡る利害関係で結ばれていると推測。事実なら、現職大臣の汚職をスクープするチャンスと興奮する。この件を放送できれば『イブニング・ニュース』の存続もありえる。洋海は、慌てて一同を制した。汚職事件の追求は、真の父にも及ぶのだ。放火事件の解決が先と、続ける洋海を今度は真が止める。真は汚職事件を調べることを決断した。各所への取材を命じる真は、最後に自分の父、秀一も徹底的に調査するよう告げる。言葉を失うスタッフに、真は真実を追究するのが自分たちの仕事だとキッパリ。すると洋海は、秀一の汚職事件は自分が指揮すると真に迫る。だが、真は聞き入れなかった。
 居酒屋『若大将』に集まったスタッフたち。久瀬や戸渡が、真が真剣なら自分たちもやるしかないと話していると、洋海が反対する。娘が実の父親を告発する姿・・・そんな真を見たくないと言い残して、洋海は店を出てしまう。久瀬、戸渡と古袋は、なぜ洋海が激高したのかと首をひねる。すると、富士子や白井雪乃(白石美帆)たちは、今までの様子を見ていて2人の微妙な関係がわからなかったのかと微笑んだ。
 翌日、スタッフは汚職事件を取材するが成果が得られない。番組打ち切りまであと2日。と、藤堂誠一局長(森下哲夫)が報道局に駆け込んできた。ただちに訂正報道するようにと真に迫る。真が拒否すると、藤堂は田丸玲士部長(清水章吾)に陣頭指揮を執るよう命令。だが、田丸も最後まで真に任せると受け付けない。これで、汚職事件をモノに出来なければスタッフはお払い箱に・・・。しかし、久瀬たちは覚悟が出来たとさらに真剣に動き出す。
 その頃、洋海は外務産業省の門前で秀一を待っていた。ようやく出てきた秀一に話があると告げる洋海。洋海が名乗ると、秀一は何かを思い出して応じる。秀一と2人きりになると、洋海は裕太の母から預かってきたと口止めに渡された金を返す。そして、真のために自らケジメをつけて欲しいと頼み込む。秀一は、話題を変えて真の昔話をし始める。父の娘への愛がこもった話だ。だが、秀一は汚職に関して話すことはないと洋海に告げる。
 番組打ち切りまであと1日。しかし、スタッフの努力にも関わらず汚職の調査ははかどらない。洋海は、裕太の親子がもう一度証言することを持ち出し、放火事件の誤報のぬれ衣だけは晴らせると言う。だが、真は食い下がる。最後に、もう一度だけ秀一と話してくると言うのだ。真は、秀一を訪ねるが答えは変わらなかった。もはや、汚職事件を追及するすべはないのか? オフィスに帰った真は、秀一から渡された家の鍵を見つめる。そして、残された本当に最後の手段に望みをかけて・・・。
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出演者

鷹宮 真 … 松嶋菜々子
永瀬洋海 … 福山雅治
久瀬光彦 … 渡辺いっけい
戸渡千太郎 … 八嶋智人
古袋 博 … 佐々木蔵之介
    ・
白井雪乃 … 白石美帆
山本タケシ… 永井 大
カッチン … パパイヤ鈴木
    ・
秋山富士子 … 深浦加奈子
桜木恭一郎 … 児玉 清

スタッフ

<脚 本>
  吉田 智子
<企 画>
  石原 隆
<プロデュース>
  長部聡介
  現王園佳正
  井口喜一
<演 出>
  西谷 弘
<制作協力>
  共同テレビ
<制作著作>
  フジテレビ