ビッグマネー!~浮世の沙汰は株しだい~
ビッグマネー!~浮世の沙汰は株しだい~
2002年6月27日(木)放送終了

放送内容詳細

 まつば銀行桜台支店で、白戸(長瀬智也)や小塚(植木等)が仕掛けた取り付け騒ぎが炸裂した。銀行に押し掛ける顧客達。「早くおろしてくれ」「現金にしろ」と、客の中には殺気立つ者も。
 山崎(原田泰造)は「小口の顧客は蟻だ!冷静に対応しろ」とゲキを飛ばし、行員達は“不安を広げないためやってきた客はすべて支店内に入れろ”“支店内にマスコミは入れるな”“クレーム客は、一般顧客から隔離”のマニュアル通り対応していた。
 そこへ、充ちる(岡本綾)が、まつば猫のマスコットぬいぐるみを持ち「私もお客」と現れ「相続保険のうえ、今度は預金まで取るというの」とひと騒ぎ。すかさず、充ちるはクレーム客として、行員により別室へ連れて行かれた。その部屋では男たちが「支店長を出せ!」など怒鳴る一方、行員達も「頭下げるだけが銀行じゃない・・・」など、やり合っていた。客達の中に、辰美(小日向文世)や蒔田(松重豊)の顔があった。男たちは辰美の子分達だったのだ。
 その様子を、充ちるが、ぬいぐるみに仕込んだカメラで隠し撮りしているとき、別室では遥(長谷川京子)が、涼子(秋山菜津子)と対決していた。遥は、相続保険の違法性を知りつつ、まつば銀行は保険を売りだし、トラブルをもみ消したという涼子の声の録音に成功するのだった。
 取り付けに集まった客に現金の山を見せ、どうにか一日を乗り切った山崎は、ひと安心するが、翌日には、全国のまつば銀行で取り付け騒ぎが始まった。充ちるが隠し撮りした行員の暴言が電波に乗り、合併を発表したウインザー銀行関連の証券会社から、まつば株の多量売りが出たと、ニュースは伝えていた。株価は急落、追い打ちをかけるように、白戸は、まつばの、これまた大量信用売りにでた。この動きに、外資も売りに走り株価は下がるばかり。山崎も手の打ちようがなかった。
 白戸は、香港まつばの美紀(金子さやか)に電話を入れた。「ディーラーならわかるはずだ。まつばは、もうだめだ。不正を明らかにすれば、君は責任を問われない。ノーなら、逮捕されるぞ。決めるのは君だ」。この電話の直後だった、白戸の友達だと、ウインザー銀行の代理人のケント(宇梶剛士)が、美紀を訪ねてきた。
 取り付け騒ぎに株価の暴落という事態に、山崎は稲垣頭取(神山繁)ら幹部に本店に呼ばれた。「象だって躓くことはある。劣後債に時価発行増資、とにかく資本を充実させる策はいくらでもある」と持論をまくし立てる山崎に、稲垣は「まつばを守るためだ」とクビを申し渡した。1兆円の日銀特別融資を受けるためにも、違法性の高い相続保険の企画者の山崎を「クサイ物に蓋」の発想から幹部達は切ることにしたのだった。
 この直後だった。香港まつばの不正が暴かれ、まつばへの日銀特別融資は白紙になった。ケントが、美紀から入手した極秘資料をマスコミに流したのだった。
 闘いは終わった。テルコ(八千草薫)と2人、小塚の顔に満足の笑みが浮かぶのだった。法律を時に無視して戦ってきた白戸と山崎。2人の行く末は・・・
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出演者

白戸則道(24)…長瀬智也
山崎史彦(35)…原田泰造
保坂 遥(24)…長谷川京子
中川充ちる(21) … 岡本 綾
河井美紀 … 金子さやか
関根秀樹(36) … 近藤芳正
蒔田 … 松重 豊
松井 … 相島一之
辰美周二 … 小日向文世
小塚泰平 … 植木 等

スタッフ

原作
  「波のうえの魔術師」 石田衣良著 文藝春秋社刊

脚本
  林宏司

音楽
  Knife Produced by Sin(ポニーキャニオン)

プロデュース
  和田行
  土屋健

演出
  西浦正記

制作
  フジテレビ制作センター