紅の紋章
紅の紋章
2006年12月27日(水)放送終了

番組紹介

 2006年秋の昼ドラは、一人の女性教師の生きざまを描く、この枠久々の“究極”の純愛ドラマです。タイトルは『紅の紋章』。脚本は全てオリジナルで、舞台は終戦直後の日本。どんなに過酷な人生を歩もうとも、その境遇を恨むことなく自らの信じる道をひたむきに生きるヒロイン。これでもかと襲う悲劇は、あっと驚くものばかり。そのあまりの理不尽さに怒りを覚えながらも、それを乗り越えていくヒロインの姿に、きっとあなたはとめどもなく涙を流し、人間はここまで人を信じ、夢を信じて真っ直ぐに生きることができるんだと再認識し、その強さに拍手を贈ることになるでしょう。テーマは原点回帰。昼のドラマ=昼メロという言葉も、最近はあまり使われなくなりましたが、何かそんな懐かしいフレーズを思い出すような、東海テレビのお家芸とも言うべき王道を行くストレートな純愛ドラマを“真っさら”な心で楽しんでください。そしてこのドラマを通して、何も信じることができなくなった現代に、もう一度「信じることの大切さ」、「愛することの尊さ」をお届けしたいと思います。

〈登場人物紹介〉
三枝純子(さえぐさすみこ)(18、24~29) … 酒井美紀

 ある人物と芸者だった八重の間に生まれる。八重は純子を生んですぐに亡くなり、親友だったマサに純子を託した。純子はマサと北原に実の子として育てられる。師範学校の生徒だった18歳の時、マサが死去。実の子ではないと事実を告げられる。その後、北原の借金を返すため女郎として働き出す。小さい頃から成績優秀で人望も厚く、一目置かれる存在。子供を愛する心が人一倍強く、教師を目指すようになる。女郎になっても教師になる夢は消えることはなかった。そして、堂本道也と運命的な恋に落ちる。人生の荒波に翻弄されながらも、教師になる夢、そして道也との宿命の恋を決してあきらめず、常に自らの正義に基づき持ち前の精神力で、運命を切り開こうとする。

堂本道也(どうもとみちや)(25、31~36) … 山口馬木也
 大病院を経営する医学界の名門、堂本家の長男。小さい頃から医師としてのエリートコースを歩み、自身も父の病院を継ぐ覚悟でいた。しかし戦場に軍医として従軍した経験が道也の医師としての価値観を劇的に変化させる。出世や金儲けのためではなく、人の命を救うことに最善を尽くすという医師の使命に目覚めたのだ。病院を継ぐことを拒んだことで父の怒りを買い、勘当同然で家を追い出される。その後、地方の小さな診療所を回り、自分の信じた使命を全うする生き方を選択する。純子と出会い、自分にはない彼女の芯の強さに惹かれていく。

北原玲子(きたはられいこ)(17、23~28) … 小嶺麗奈
 純子の義妹。北原とマサの実娘。純子を実の姉だと慕ってきたが、マサの死去で血が繋がっていないことを知る。それ以来マサの愛情を独り占めにした純子に対する態度が変化していく。また、道也を愛する気持ちが強烈な嫉妬心を生み、愛憎という形で純子にぶつけられる。

第一章(昭和22年)
相川洋(あいかわひろし)(23) … 眞島秀和

 純子の幼なじみ。幼少時期より純子に密かに思いを寄せていた。中学を卒業し、相川製薬に就職。社長令嬢と結婚し、婿養子として専務の座に就く。偶然にも訪れた遊郭で純子と再会し、客となる。幼少からの劣等感により屈折したコンプレックスの持ち主で、恋敵となる道也に強い対抗心を燃やす。

北原征利(きたはらまさとし)(53) … 深水三章
 純子の養父。マサの夫。マサの死後、生活を持ち崩し莫大な借金のため店を手放す羽目に。玲子とともに、純子の稼ぎに依存する生活を送る。

第二章(昭和28年)
辻精太郎(つじせいたろう)(48) … 小木茂光

 元男爵。純子が勤める女学校の理事であり、また純子が下宿する屋敷の家長。華族制度が廃止されても華族としてのプライドをいつまでも捨てきれないでいる。妻を病気で亡くし、男手一つで二人の子供を育てている。家長としての威厳を保ち、自分の考え方を無理に子供たちに押し付けている。純子と出会うことで、その生き様は変化していく。

辻珠彦(つじたまひこ)(20) … 川久保拓司
 辻家の長男で大学生。成績優秀で、精太郎から将来を嘱望されている。進歩的な考え方の持ち主で、古い華族制度にこだわる父、精太郎とは常にぶつかっている。やがて純子の品位ある言動や強さに次第に惹かれていく。

辻綾子(つじあやこ)(19) … 満島ひかり
 辻家の長女。内気でおとなしい女の子。そのため学校になじむことが出来ず、女学校に入学してからは学校を休みがちになる。純子との出会いにより心を開き、快活な女の子へと変化していく。
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楽曲紹介

■主題歌
 ゴスペラーズ
 「Platinum Kiss」
 (キューンレコード)