安宅家の人々
安宅家の人々
2008年3月28日(金)放送終了

番組紹介

あなたは、「無償の愛」を捧げることができますか?

 愛すればこそ、愛されたい……それは人の、素直な気持ちです。
 だからこそ、その思いに蓋をして、見返りを求めず相手に尽くすには、満たされない現実と向き合い、闘わなければなりません。
 このドラマでは、「無償の愛」を貫こうと決意しながらも、さまざまな葛藤にさいなまれ、迷い苦しみ、自らの愛と闘う女性を描きます。
 バブルの好景気に沸いた昭和の終わり、人々が皆、私欲に走り、欲しい物はすべて手に入れようとしていた時代に、その対極である「無償の愛」を捧げる主人公の姿を通して、人を愛することとは何か、愛の原点を問いかけていきます。
 ホテル王・安宅宗右衛門を当主とする安宅家の使用人の娘・宇田川久仁子は、安宅家の長男・宗一と結婚し、莫大な財産を継承します。しかし、久仁子は、身分違いの玉の輿結婚、財産狙いと揶揄されます。なぜなら、宗一は生まれながらの知的障害者だったのです。久仁子は純粋無垢な宗一を愛し、欲望うごめく世間から懸命に夫を守ろうと献身します。が、その生真面目さ、必死さが、宗一の自由な精神を束縛していくことに気づかないのです。一方、宗一の異母弟・譲二は、兄を見下し侮蔑し、名家の令嬢・玉木雅子と結婚した後も、次々に事業に失敗し兄の財産を食いつぶしていきます。唯一残った伊豆の「安宅高原ホテル」を懸命に守ろうとする久仁子と、名ばかりの支配人となった宗一のもとへ、破産寸前の雅子と譲二夫婦が転がり込み、それぞれの生活にさざ波が立ち始めます。
 雅子は義兄・宗一の純粋な精神に触れ、豊かな人生が送れるようにと心砕きピアノを教え、散策に誘います。雅子に接し、初めて異性に恋し執着する感情を知った宗一の心は、急速に雅子に傾いていきます。夫の心の中に忍び込んだ美しい義妹・・・雅子。久仁子は初めて嫉妬を感じ、言いようのない寂寞に襲われ、拘束し続けた夫婦のあり方に苦悩します。そして、弟の譲二は、安宅の全財産を手に入れようと画策を始めるのです・・・・・・。
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スタッフ

■原作
 吉屋信子「安宅家の人々」

■脚本
 浅野有生子

■プロデューサー
 西本淳一(東海テレビ)
 大久保直実(ビデオフォーカス)
 大越大士(ビデオフォーカス)

■演出
 藤木靖之

■音楽
 長谷部 徹

■制作
 東海テレビ放送
 ビデオフォーカス

楽曲紹介

■主題歌
 新妻聖子
 「ヴァージン・ロード」
 (ポニーキャニオン)