HERO： シャチのショー（鴨川シーワールド） Another HERO： 勝俣悦子（海獣医師） 2005.10.02 放送 10月1日に開園35周年を迎える鴨川シーワールドで行われている、日本初のシャチショー。巨大な体を翻し繰り返される様々な演技で観客を魅了する。海獣と呼ばれる彼らは、その性質から、どんな些細な病気でも発症してしまうと命に関わってしまうのだ。そうならないよう、定期的に健康管理を行っているのが、海獣医師の勝俣悦子である。水中で暮らす彼らは肺炎にかかりやすく、その兆しが僅かでも見えればすぐさま検査を行い事前予防に全力をつくし、動物たちがいつも健康でいられるよう細心の注意を払っている。

HERO： 名和　秋（プロボーラー） Another HERO： 名和正年（ドリラー） 2005.10.09 放送 今、ボーリング界でもっとも注目を集める選手・名和秋。その美貌もさることながら、実力はすでにトップクラス。一試合に400投も投げることがあるというプロの試合。肉体的、精神的疲労は過酷を極める。その為、ボーリングの球には違和感という一切の不安要素があってはならないのだ。プロが集中できる様、球に魂を吹き込むように最適な位置に三つの穴を開けるのが、父でもあるドリラーの名和正年である。ドリラーに最も求められる物は、正確な位置に穴を開けられるかである。正年は幼少の頃より秋プロの投球フォームを見続けてきた為、他の誰よりも秋プロが求める手の一部のような感覚を持つボーリングの球に仕上げるという。

HERO： 妻夫木　聡（映画「春の雪」） Another HERO： リー・ピン・ビン（撮影監督） 2005.10.16 放送 大正時代の貴族社会の中での恋愛模様を描く映画「春の雪」。その主演俳優・妻夫木聡は厳しい戒律の中で激しく心揺れる主人公の心情を見事に描いている。この心情をより伝える映像を撮影したのが、撮影監督（カメラマン）のリー・ピン・ビンである。世界で認められている彼の技術を持ってしても、大正時代の貴族社会の優雅さの中で、微妙に変化する心情を描ききることは難しかった。それをある方法を用い、役者の心情を誰もが認める最高の映像として撮影することに成功したのだ。

HERO： 稲垣正司（バトントワリング） Another HERO： 松村弘美（バレエコーチ） 2005.10.23 放送 バトンを華麗に操るバトントワリング。その世界選手権で脅威の１１連覇を成し遂げた稲垣正司。稲垣のバトン技術は世界屈指であるが、芸術点に関わる表現力をさらに向上させるため、バレエコーチの松村弘美を頼った。松村は足先を美しく、しなやかに伸ばせるよう“ゴルフボール”を使って足裏の筋力を鍛えさせた。普段使わない足の指にゴルフボールを握らせる事で、足のラインが一直線になる感覚をつかませたのだ。それによりバトンの合間にみせる稲垣の演技に美という芸術を添えた。

HERO： 溝口　肇（チェリスト） Another HERO： 望月慎也（メンテナンス） 2005.10.30 放送 数々のサウンドトラックを手掛け、独自のヒーリングミュージックで人々の心に響かせるチェリスト・溝口肇。溝口が愛用する２５０年もののチェロをメンテナンスしているのが望月慎也である。使い込んだ溝口のチェロは雑音が出やすかった。その原因は、弦の下にある木製の指板。本来、ゆるやかに反っていなければならない指板が傷つき窪んでしまっていたのだ。そこで望月は小さなカンナを用い、自身が常に理想とする反り“吊り橋”の綺麗な曲線を思い描き、繊細に修復を施す。

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