第1回 2005年10月17日(月)放送 あらすじ

顔だけイイ女が大失恋

 1999年2月。宮崎で暮らす皆川寛子(伊東美咲)たち家族の幸せは、弟の勇太郎(森山未來)が東京の慶聖医科大学に合格したことから始まった。2001年には、寛子が“ミスポンカン娘”に選ばれ、コンテストを統括していた広告代理店の谷口誠(鈴木一真)と知り合い、交際が始まる。2003年には寛子の父、源太郎(宇津井健)が営む焼酎酒造『みながわ』の焼酎が、芋焼酎鑑評会の大賞を受賞。源太郎は、経営コンサルタントと名乗る瀬古博也(奥田達士)とパートナー契約を結び、事業拡大に踏み出した。そして寛子は、交際中の谷口からプロポーズを受ける。
 すべてが順風満帆のはずだった皆川家は、突然、不幸に見舞われる。源太郎とパートナーを組んだ瀬古が、突然消えてしまい皆川酒造は倒産。多額の借金を抱えることに。寛子も東京に戻った谷口と連絡が取れなくなる。そんな折、源太郎が心労から倒れてしまった。皆川家の希望は勇太郎のみ。病床の源太郎は、倒産のことも、自分が死んだとしてもその死さえも、医師国家試験を控えた勇太郎に告げないよう頼む。そして、源太郎は帰らぬ人となってしまった。
 源太郎の葬儀中、寛子に谷口から電話が入る。ようやく通じた婚約者の声に安堵する寛子だが、谷口から一方的に婚約破棄を通告されてしまう。もはや、希望のかけらもなくした寛子は断崖絶壁にさまよい出るが、そこで父の言葉を思い出し…。
 寛子は単身、飛行機に乗り込む。隣席に乗り合わせた武田育夫(高嶋政伸)は、寛子の美貌にうっとり。そんな時、客室乗務員が医師を探してやってくる。食べ物を喉に詰まらせた乗客がいるらしい。武田は医師なのだが、名乗り出る勇気がなく…そこへ寛子が立ち上がり、乗客をいとも簡単に救ってしまう。
 その頃、寛子の弟、勇太郎はイタリア料理店『ピントリッキョ』で田村愛(榮倉奈々)と食事中。勇太郎は、愛に交際を申し込みたいのだが、どうもタイミングがつかめない。そうこうするうちに店を出て帰途へ。すると、愛が勇太郎の部屋を見たいと言い出した。これはチャンスと舞い上がる勇太郎は、愛を待たせて部屋を片付け、そしてドアを開けると…目の前には、なんと、大荷物を抱えた寛子がいるではないか。しかも、勝手に部屋へと上がりこんでくる。続いて愛も。勇太郎は、必死で寛子を帰らせようとするのだが、寛子にはまったくそんな気はなく、しまいには愛の方が帰ってしまった。
 「しばらくここに泊まる」と言い出す寛子に、勇太郎は大迷惑。そんな勇太郎に、寛子は大切な話があると切り出す。酒造の倒産、源太郎の死去…。黙っていたことを謝る寛子だが、勇太郎は、内心動揺しつつも冷たい反応だった。
 翌日、大学付属病院で愛を見かけた勇太郎は、昨夜の出来事を詫びる。そこに、愛とは幼なじみの中村拓未(平岡祐太)が現れた。勇太郎は、愛が昨夜のことを拓未に話していたことを知ってやきもちを焼く。さらに、現れたのは教授の田村伸一(児玉清)。愛は、田村の愛娘だった。
 医局に戻った勇太郎は、武田に先日行った学会の様子を聞く。だが、武田は帰りの飛行機で出会った女性のことで頭が一杯。まさに“運命の人”と大はしゃぎ。そこに、看護師の北村さおり(釈由美子)が武田を呼びにくる。さおりは、患者たちにも人気の美人看護師。少し前までは、武田の“運命の人”はさおりだったのだが…。するとそこへ、武田が飛行機で出会った“運命の人”…つまり寛子が歩いてくるではないか。寛子は、勇太郎に金を借りに来たのだ。病院にまでやってきた寛子に勇太郎は怒るが、武田は、寛子が勇太郎の姉と知って大喜び。
 仕事を探し始めた寛子は、ひょんなことからキャバクラ『ブルーベルベット』のボーイ、矢沢俊也(金井勇太)の目に留まった。新人を値踏みするキャバクラ嬢たちの冷たい視線の中、寛子に優しく声をかけてきたのは野口小春(濱田マリ)。また、店のナンバーワンは、昼は勇太郎の勤める病院で看護師として働くさおりだった。寛子は、実は、ある目的のためにこの店に来たのだが…。そして、寛子が東京に出てきた本当の理由とは?

キャスト

皆川寛子(28) … 伊東美咲
皆川勇太郎(25) … 森山未來
北村さおり(27) … 釈 由美子
田村 愛(18) … 榮倉奈々
中村拓未(24) … 平岡祐太
野口小春(33) … 濱田マリ
矢沢俊也(21) … 金井勇太
谷口 誠(38) … 鈴木一真

皆川源太郎(64) … 宇津井 健

田村伸一(62) … 児玉 清
武田育夫(39) … 高嶋政伸

ほか

スタッフ

■脚本
 金子茂樹

■プロデュース
 後藤博幸

■演出
 久保田哲史

■音楽
 河野 伸

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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