あらすじ
<第7回> <第8回> <第9回>

<第7回> 「もっと普通の恋愛ドラマ」
 突然、学校に侵入した「人類たち」に襲われた傷が悪化し、悪性の破傷風に感染した暁生(窪塚洋介)。暁生のことをいつしか愛し、そのかけがえのなさを痛感した結花(常盤貴子)は、大友(山下智久)たちを連れ、暁生を救う為、薬を探しに砂漠へ出かける。
 学校の裏門では、関谷(中島宏海)が、紙袋の包みを拾う。そして、中身を見て関谷は再び結花、暁生や生徒たちへの復讐を企てる。
 結花たちは病院跡に辿り着いて薬の瓶を発見するが、手にすると全てぼろぼろに壊れてしまった。結花たちは薬を求めて、さらに離れた大病院の跡地に向かう。それは極めて危険な旅だった。
 結花たちの帰りを心配して屋上に上がった高松(山田孝之)は、巨大な竜巻が学校に向かって来るのを目撃する。
 そんな中、暁生の脈はほとんど無くなり、絶体絶命のピンチを迎えた・・・。

<第8回> 「帰れ!もとの世界へ」
 傷が悪化して破傷風にかかり、意識不明の暁生(窪塚洋介)。そんな最中、本倉高校を突然竜巻が通り過ぎる。決死の旅の末、結花(常盤貴子)たちは薬を手にして学校に戻って来るが、暁生は呼吸困難に陥っていて窒息死の危機。このままでは死んでしまうと結花は手術を決断する。医学部進学を目指していた柳瀬(鳥居紀彦)のオペが始まる。大切な暁生を失うまいと必死に補助する結花。激痛に耐える暁生。
 大友(山下智久)は高松(山田孝之)たちを探して学校の裏に行くと、畑を守って竜巻に襲われた池垣(松本伸夫)が倒れていた。ついにこらえきれなくなった生徒達はダイナマイトで人工的に地震を起こし、時空を越えて元の世界に戻ろうと考える。もう水も食料も尽きつつあったのだ。
 一方、本倉高校跡地では、産廃業者たちが学校が無くなって出来た巨大な穴になんとゴミを捨て始めた。そこに、それを阻止しようとして抵抗する藤沢(妻夫木聡)とかおる(水川あさみ)の姿があった。

<第9回> 「抱きしめてもいいですか?」
 三崎結花(常盤貴子)や浅海暁生(窪塚洋介)らの砂漠での“生活”も2週間が経過した。
 食料や水をはじめとする物質的なものが尽きかけている状況で、大友唯(山下智久)や高松翔(山田孝之)ら生徒たちは、時空を超えるという意味、そして今そこに自分たちが存在しているという意味を探り、その中に希望を見出そうとする。

 再会の約束が果たされないまま学校と共に姿を消した結花に想いを残す藤沢隆太(妻夫木聡)は、修業をしている寿司屋の客から、消えた本倉高校の生徒や教職員の慰霊碑建立計画を聞く。結花はどこかで生きている、どこかでそう自分に信じ込ませていただけに、隆太は死者として結花の名が刻み込まれることに大きなショックを受けていた。そして、それでも忘れられない結花への想いを新たにする。

 結花の心の中に常に隆太の存在を感じることに嫉妬心を拭い切れない暁生を、結花は深夜のデートに誘い出す。そして、暁生にずっと秘密にしておいたものを見せる。それは正に2002年の現代で建立計画が進められている『自分たちの慰霊碑』だった。現代では自分たちは死んだものとされていることで、助けは決して来ないことを認識し、やはりここが未来だと確信する2人。
 その整理しきれない感情の中で、暁生は結花に、結花がかけがえのない存在だと、そして、これから待ち受ける未来をずっと一緒にいたいと告白する。


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