あらすじ
<第10回> <第11回>

<第10回> 「最後の食事・・・やっと会えた!」
 食料がとうとう底をついた。三崎結花(常盤貴子)と浅海暁生(窪塚洋介)も生徒と最後の食事をとる。結花と暁生は、こんな世界でも希望を捨てずに生きようとしている生徒たちの未来に、ささやかな祝杯をあげる。

 しかし、せっかく芽が出た植物が枯れ出した。生徒たちは再び絶望する。暁生は積み重ねられた土壌汚染に原因があると考える。結花は人知れず泣きながら地球を滅ぼした『現代』の人類に、「もう地球を汚さないで」と強く念じる。すると、再びその想いは声となって『現代』の父・重雄(大杉漣)と藤沢隆太(妻夫木聡)に届く。

 学校を離れていた生徒がやつれ果てた姿で「富士山の見えるところに天国が」と告げに戻ってくる。生徒たちは、また微かな希望にすがろうと、『天国』を探しに学校を出発する。そんな生徒をほっておけず、暁生は生徒と共に学校を後にする。学校を守るため残ることを決意した結花は、必ず戻ってきてと暁生と約束して気丈に送り出す。暁生たちはどうにか『天国』に辿り着くが、彼らが目にしたものは廃墟となったテーマパークだった。

 その頃、結花と数名の生徒を残し人気のなくなった学校に『黒い影』が忍び寄る。そしてさらに大きな地震が結花たちを襲う。結花は『天国』を探しに出た暁生や生徒たちを案じて危険を承知で外出する。その時、結花はただごとではない体の変調を自覚していた。

<第11回> 「ハッピー・エンド」
 三崎結花(常盤貴子)と浅海暁生(窪塚洋介)の間を大きく引き裂いた地割れ。背後からは容赦なく滅亡した人類の遺産・化学兵器と思われる毒雲が迫り来る。毒雲から逃れるには地割れを飛び越えなければならない。
 大友唯(山下智久)や高松翔(山田孝之)ら、無事に渡り終えた生徒を笑顔で迎える結花だが、暁生は結花の異変に気づき心配でならない。ひとり跳ぶごとに崩れていく壁面。暁生は最後に地割れを跳び越え、ようやく結花との再会を果たす。そのとき張り詰めていたものが一気に解け、結花は暁生にゆっくりもたれかかる。結花の呼吸はすでに小さく浅い。
 迫り来る毒雲から逃れるため洞窟に身を隠す一同。そこで彼らが目にしたものは、人類が自滅の道を歩んだ過程、そしてそこから生まれたものの存在。世界の終末の謎が解き明かされもはや生き延びる希望を失った生徒達を、苦しさを押して「自分の力を信じて・・・・・・」と一生懸命に励ます結花と彼女を抱きしめるしかできない暁生。夜が明けあの毒雲はいつしか過ぎ去っていた。
 目を閉じて暁生に抱かれたままの結花。生徒達はそれぞれ言葉はなく結花と過ごした思い出を胸に、最後の力を振り絞って本倉高校への“家路”を急ぐ。ようやく学校に到着した暁生たち。結花は最期に精一杯微笑んだ。
 そして大きな地震が再び学校を襲う。頻発する火山の噴火による地震、そのとき生徒達の目の前で奇蹟が起こる。学校の時空の壁が広がり、一瞬彼らの生きていた“過去”と接点ができたのだ。


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