第8回 2009年6月4日(木)放送 あらすじ

悲しき銃声…消せない過去

 大澤絵里子(天海祐希)は、暴力団・大堂組幹部の古葉治(江藤純)の射殺事件を担当する。古葉の頭に残った銃弾の線条痕から、犯人は3年前に同じ拳銃で暴力団員2人を殺した、龍千会幹部の谷本隆(工藤俊作)だと推測された。
 そんなとき、3年前から谷本を追っている小野田忠(塩見三省)の携帯に谷本の居場所を知らせる連絡が入る。情報を聞いた絵里子は、木元真実(戸田恵梨香)、片桐琢磨(玉山鉄二)、花形一平(溝端淳平)を連れ、小野田班とともに谷本が潜伏するマンションにやってくる。
 ところが、谷本は絵里子らの目の前で逃走をはかる。絵里子らは手分けして谷本を追い、やがて絵里子と片桐が谷本を追い詰めた。しかし、こちらに向け銃を構える谷本に、絵里子たちは静観するしかない。
 と、突然、谷本の左胸を一閃が貫いた。一瞬、あっけにとられた谷本は、そのまま後ろに倒れる。絵里子がとっさにビルの上を見ると、何者かがライフルを撃った形跡があった。
 谷本を狙撃した人物を探す中、片桐の携帯が鳴る。電話の相手は片桐に、目の前で人が死んで何もできない気分はどうか、とあざける。そして、片桐のせいでこれからまだ人が死ぬ、と言うと電話を切った。
 対策室に戻った絵里子は、数日前、対策室宛に左胸を赤インクで染めた人形が送付されていたことから、谷本の殺害は予告殺人の可能性もあるとの見解を示す。また、犯人が高度な射撃技術の持ち主で現在もライフルを所持していると思われることから、捜査に出る刑事たちに拳銃の携行を促す。
 そんな中、花形とともに人形とライフルの出所を追っていた片桐は、花形を残し1人とある事件現場にやってくる。
 同じ頃、山村啓輔(温水洋一)とともに捜査に出ていた岩井善治(ケンドーコバヤシ)は、山村に案内され、「さびしんぼう」というクラブに入っていく。山村は恥ずかしそうにここに自分の婚約者がいると言い、そのうち、スタイル抜群の美人ホステス・西山菜々
美(小西真奈美)が現れる。
 その日の夕方、対策室に再び胸に赤インクのついた人形が送られてくる。奈良橋玲子(吉瀬美智子)が調べると、中に谷本が撃たれたものと同じ銃弾が入っていた。絵里子は、集まった刑事たちに人形は恐らく新たな殺人予告だろう、と告げる。
 その頃、雑踏で聞き込みをしていた小野田と川野昭夫(長谷川博己)のところへ、片桐が走りこんでくる。驚いた川野が片桐を見たそのとき、川野が何者かに胸を撃たれる。川野を抱き起こした小野田は、片桐に向かいのビルの上に見えるライフルの影を撃てと叫ぶ。片桐は銃を抜いて構えるが、撃つことができない。
 後日、同僚を見殺しにした、と片桐に対する批判の声が警察内で聞かれるようになる。絵里子は、屈辱に耐える片桐に、なぜ川野が狙撃された場所にいたのか尋ねるが、片桐は答えない。
 絵里子は、野立(竹野内豊)を呼び出すと、片桐が知っている何かを野立も知っているだろうと問いただす。最初は渋る野立だが、やがて、捜査資料が閲覧できるデータベースのパスワードを絵里子に教える。
 早速、パスワードでロックを解除し捜査情報を閲覧していく絵里子。そして、現れた片桐の資料を見ると…。

キャスト

大澤絵里子 … 天海祐希
野立信次郎 … 竹野内 豊
木元真実 … 戸田恵梨香
花形一平 … 溝端淳平
奈良橋玲子 … 吉瀬美智子
岩井善治 … ケンドーコバヤシ
山村啓輔 … 温水洋一
片桐琢磨 … 玉山鉄二

スタッフ

■脚本
 林 宏司

■演出
 光野道夫

■プロデュース
 村瀬 健
 三竿玲子

■音楽
 澤野弘之
 和田貴史
 林 ゆうき

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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