第3回 2008年8月16日(土)放送 あらすじ

女子校殺人をもたせる

 とある女子校で教師が死亡した事件を捜査することになった鞍馬六郎(堂本剛)とリカコ(水川あさみ)。大田原警部(高橋克実)によると、被害者は化学教師の田所(古舘寛治)。放課後の理科室で1人晩酌をしていた時にいきなり苦しみ出し、そのまま亡くなったという。田所は生前は至って健康で酒に毒を盛られた形跡もないことから心臓麻痺の可能性も考えられていたが、六郎は運び出される死体から目を背けながらも腕に注射の痕があることを発見する。その矢先、茂木(戸次重幸)が田所に注射を打った保健教師の手島(松田沙紀)を連れて来た。手島は田所がカニアレルギーであることを知っていた。そのうえで、いつも受けているセクハラの仕返しにじんましんが出ることを予測して栄養剤の代わりにカニエキスを注射したのだ。さらに六郎は田所がパソコン画面に残したダイイングメッセージ“TESHIMA”の文字を発見。早くも事件解決かと思われたその時、やはり六郎が「この事件、33分もたせてやる!」と宣言するのだった。
 翌朝、教師を集めた職員室にやってきた六郎たち。六郎は保健室の記録から1日3回も保健室に通っていた国語教師の海東(マギー)が手島に惚れていて、セクハラを繰り返す田所が許せずに殺意を抱いたと推理。犯行時刻当時に音楽教師の小山(池田成志)と一緒にいた海東がトイレと称して席を外した5分間で学園7不思議を巧みに利用して田所を殺害したトリックを説明していく。しかし、突拍子のない推理は当然のように一蹴されてしまう。ダイイングメッセージのこともあり手島自身も自分の犯行を認めているが、33分まで時間が余っている。ここで終わらせるわけにはいかない六郎たちは聞き込みを始める。
 そんな中、音楽室では警察に“あのこと”を話すべきかと悩む校務員の木下(江良潤)を小山が制止していた。そこへ六郎とリカコがやってきた。おもむろにピアノを弾きだした六郎は2音だけピアノの調律がズレていることに気付く。ひっかかりを感じた六郎は鑑識官(佐藤二朗)の元へ向かう。アイ(野波麻帆)からいつものように微妙なプレゼントをもらいつつ、鑑識結果を聞くと死因はやはりカニアレルギーによるアナフィラキシーショックだった。が、死体にはある特徴がもう1つあった。さらに情報屋(小島よしお)からの情報と、茂木が連れて来た女子高生から新たなる証言を得た六郎は1つの結論に達するのだが…。

キャスト

鞍馬六郎 … 堂本 剛


武藤リカコ … 水川あさみ

アイ … 野波麻帆

茂木刑事 … 戸次重幸

情報屋 … 小島よしお

     ○

鑑識官 … 佐藤二朗

     ○

大田原警部 … 高橋克実

スタッフ

■原案・脚本
 福田雄一

■演出
 福田雄一

■音楽
 石田勝範

■制作著作
 フジテレビ

■企画協力/制作協力
 アットムービー

バックナンバー