密着!中村屋ファミリー~米作りに七緒八&哲之が挑戦200日
密着!中村屋ファミリー~米作りに七緒八&哲之が挑戦200日
2016年11月12日(土)放送終了

放送内容詳細

2012年12月、名優・十八代目中村勘三郎が57歳で旅立った。歌舞伎役者として、昭和・平成の舞台を盛り立て、演劇の世界に常に新しい風を送り込んだ稀代の役者・勘三郎は、数多くの足跡を残したが、それは、まさに“芸の宝”と呼ぶに相応しいものばかりだ。その宝を、勘三郎の子息、勘九郎と七之助が引き継ぎ、父に勝るとも劣らない業績を重ねている。
さらに、受け継がれた“中村屋魂”は、次世代への受け渡しへ向けて動き出している。2017年2月、勘九郎の二人の子どもたちが初舞台・襲名披露を迎えることになった。兄・七緒八は5歳、弟・哲之は3歳で立つ舞台、演目は『門出二人桃太郎』。「桃太郎」は、2人の祖父にあたる十八代目中村勘三郎が4歳で初舞台を踏み勘九郎を襲名した時の演目。そして父・勘九郎(当時5歳)と叔父・七之助(当時3歳)も、1987年に同じくで初舞台を踏んだ時の演目で、勘太郎、七之助を襲名した。
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出演者

【ナレーション】
武田祐子(フジテレビアナウンサー)

スタッフ

【ディレクター】
宮城達也(トップシーン)

【プロデューサー】
西村朗(フジテレビ)
山澤美紀(トップシーン)
今回、この七緒八・哲之の襲名・初舞台を記念して行われるのが、信州・松本での米作り、そして“田んぼアート”だ。実は、歌舞伎四百年の歴史の中で、もともと田植えや稲刈りなどの農耕が原点といわれている。娯楽に乏しかった農村で、農民自らが役者となり舞台に上がる“農村歌舞伎”が各地で盛んになったという歴史だ。勘九郎は、初舞台を控えた二人の息子に、歌舞伎伝承の一翼を担ってきた“農村歌舞伎”と、それを支えてきた人々の心や農業の空気に触れ、田植えや稲刈りを体験させることで歌舞伎と中村屋の魂を伝えたいと考えた。
選ばれた地は、十八代目勘三郎が“第二の故郷”として愛した街、信州・松本。2008年に初めて「信州まつもと大歌舞伎」を上演して以来、中村屋は二年に一度この地で興行を行い、松本市との絆を深めてきた。米作りと合わせて行われるのは「田んぼアート」と呼ばれるプロジェクト。田んぼに稲を用いた雄大な「絵」を描き上げる取り組みで、今回描かれるのは七緒八と哲之が挑戦する『門出二人桃太郎』と、勘三郎が大切にしてきた『鏡獅子』。孫との共演を楽しみにしながら、叶わないまま急逝した勘三郎の思いが田んぼアートで実現する。 番組では、勘九郎親子の田植えの様子から、稲の成長、“桃太郎”“鏡獅子”が田んぼに描かれ、そして稲刈りまでを密着する。