男子体操12年ぶりの団体金メダル、種目別跳馬で銅メダルと、リオ五輪で快挙を成し遂げた白井健三。10代最後の大会をオリンピックと言う大舞台で終わらせた。
その彼が8月20日に帰国。帰国直後の白井健三に24時間完全密着。そして聞いたリオ・オリンピックの話。それは今まで誰も聞いたことがない、健三が心から感じたオリンピックだった。
19歳の少年はいかにオリンピックを戦ったのか。彼の地で何を思ったのか。今、その全てが明らかになる。
白井健三の帰国直後からカメラは健三を捉え続けた。堰（せき）を切った様にリオ五輪の事を話し始めた健三。
団体金メダルへの重圧、種目別ゆか4位と言う結果、跳馬での新技成功と様々な事があったリオ五輪。
そして最後に言い切った。「ゴールじゃないんです、オリンピックは。これが始まりなんです」そう言った彼の目が見据える物は、想像をはるかに超える物だった。「スイッチ、入っちゃいましたぁ！」
いったいオリンピックで何があったのか。健三は何を感じたのか。何が彼をここまで変えたのか。
白井健三と共に戦った五輪戦士たち。そして地球の真裏で彼を応援し励ました日本体育大学体操競技部の面々。彼らの存在は健三にとって本当に大きな物だった。
五輪を終え、想像だにしない未来を見始めた白井健三。2020年東京への、まさにその一歩を描く。