放送内容詳細 八重樫東は昨年末、世界王座に返り咲いた。激闘となった世界戦に八重樫は一つの思いを込めていた。血の繋がりのない長男・圭太郎くんは試合前「カッコいいお父ちゃんでいて欲しい」と願っていた。打たれても打ち返す八重樫。「どんな試合でも懸命にやればカッコいいと思ってくれる」そう信じて。腰に巻かれたチャンピオンベルトは、言わば父と息子の絆の証。そして、それは家族の絆の証でもある。引退という二文字が常に背中合わせの33歳。激闘に次ぐ激闘の末に辿り着いた三階級制覇。誰もが認める名王者となった八重樫は今、防衛戦に向けジムの近くで一人暮らしをしている。我が家の留守を守るのは妻の彩さんだ。八重樫は言う「僕が家事とボクシングとをやって大変だねって言われる。けど僕がいない時、妻が一人で子供三人の世話をしてくれるから、僕はボクシングに集中出来ている。本当に大変なのは妻」と。八重樫のいない家は大騒ぎだ。駆け回り、泣き、喧嘩を始める三人の子供たち。仕事と家事と子育てとを一人でこなす彩さんは、休まる暇がない。そして彩さんは今年に入ってもう一つ仕事を始めた。昼間の居酒屋でのバイト。引退の二文字は家族にものしかかるのか。そして長男・圭太郎くんは「お父ちゃんみたいになる」と言って習っていたボクシングに、最近行かなくなっていた。反抗期の小5の男の子の胸に宿る物とは。防衛戦を控えた八重樫東。様々な物を背負い、リングに上がる。 閉じる もっと見る 出演者 【ナレーター】永作博美 スタッフ 【プロデューサー】竹内太郎 【総合演出・編集】高木健太郎 【ディレクター】玖島憲 【音効】小西善行 【編集】宮川義治 新田智伸 【ミキサー】岩下広史 【構成】長南武