放送内容詳細 黒い雨が降る、焼け野原と化した街で君江(石田ゆり子)は産気づく。産婆もいなければ水も道具もない。そんな状況の中で元(小林廉)は懸命に手助けし、君江は女の子を出産。新たなる命の誕生と、それをともに喜ぶはずだった家族の死。君江と元は複雑な気持ちの中、幼い命を守り、強く生き抜くことを心に決める。なにもかもが燃えてなくなってしまった街には、食べられるものなど何もなかった。このままでは赤ん坊も死んでしまう。元は食料を探しに飛び出していく。なんとか山の向こうの村にたどり着いた元。そこは原爆の被害を逃れ、人々は家族で食卓を囲んでいた。村のある家を訪ねた元は、得意の浪曲を披露し、米を分けてもらった。しかしその帰り道、原爆孤児たちに襲われ…。住む家を失った元らは、田舎の親友・清子(りょう)の家に世話になることとなった。清子は君江らをいたわるが、義母のセツ(左時枝)や子供たちは、元らを疎んじ、あからさまにいやがらせをするようになった。やがて日本がポツダム宣言を受諾し、天皇がラジオで敗戦を告げた。その日、浩二(中尾明慶)は母からの手紙で、家族の身に起こった悲劇を知る。仕事を探す元に、男(佐藤B作)が声をかけた。大金を支払うという男の家についていった元が知らされた仕事の内容は、原爆で全身に火傷を負った、男の弟・政二(成宮寛貴)の面倒をみるというものだった。 閉じる もっと見る 出演者 中井貴一 石田ゆり子 小林廉 中尾明慶 小野明日香 今井悠貴 さくら 成宮寛貴 りょう 村田雄浩 平田満 勝村政信 山本學 ほか スタッフ 【原作】「はだしのゲン」中沢啓治(汐文社 集英社ジャンプリミックス 中央公論新社) 【脚本】君塚良一 【プロデュース】増本淳 小椋久雄 【演出】村上正典 【音楽】佐藤直紀 楽曲紹介 【主題歌】「千の風になって」秋川雅史(テイチクエンタテインメント)