ソチ五輪まであと1年。今シーズンの総決算である最高峰の戦い『世界フィギュアスケート選手権2013』がカナダ・オンタリオ州のロンドンで開幕する。世界フィギュアが五輪に次ぐ重要な大会なのは言うまでもないが、今年の世界フィギュアはソチ五輪の各国(地域)別出場枠が決定するという大会のため、例年以上に重要度が高い。出場する選手たちは並々ならぬ決意のもとに、この重要な一戦に向かうことになる。フジテレビでは今大会を地上波独占5夜連続でお届けする。
男子フリースケーティング。直前の「四大陸フィギュアスケート選手権」では期待されながらもまさかまさかという驚きの結果に終わってしまった日本男子スケート陣。得意のショートプログラムで首位に立った全日本フィギュアの覇者・羽生結弦はフリーでのジャンプミスが響き、総合2位に終わり、ショート4位からの逆転を狙ったグランプリファイナルの覇者・高橋大輔は「練習でもこれほど悪いことはない」と本人が語るとおり、信じられないほどのジャンプミスを連発し、総合7位だった。エリック・ボンパール杯を制し、全日本でも久々の表彰台を勝ち取った無良崇人も無難に演技をまとめたものの8位どまりと、全員そろって実力を出し切れない結果に終わったと言える。
あれから1カ月。今シーズンの最大の目標として選手たちが照準を合わせてきた世界フィギュアには、3連覇をもくろむ最大のライバル王者、パトリック・チャンをはじめ、四大陸で優勝をさらった4回転を得意とするケヴィン・レイノルズ、欧州選手権優勝のハビエル・フェルナンデスらが出場する予定。
四大陸以上の強豪たちと表彰台を争うことになるが、日本男子スケート陣が四大陸で久々に味わったであろう屈辱は、気持ちの切り替えがうまいと言われる彼らにとっては、逆にいい刺激になったのではと取る向きも多い。ショートを得意とする羽生、四大陸からショートの曲を「月光」に変え「やりやすい」と語っている高橋。ショートの結果いかんに関わらず、2人とも十分表彰台に上る力を持っている。各国強豪と繰り広げる、美しくも激しい戦い。ぜひご注目いただきたい!