チャンネルΣ・日本放送文化大賞準グランプリ受賞作品原発のまちに生まれて~誘致50年 福井の苦悩~
2013年3月9日(土)放送終了

放送内容詳細

福島第一原子力発電所の事故後、国内では“脱原発依存”の機運が高まっている。こうした中、国は12年4月、福井県とおおい町に対して関西電力大飯原発3、4号機の再稼働に向け協力を要請。人口8800人のおおい町は全国のトップを切って議論を開始した。そもそも、核の恐ろしさを身をもって知る日本がなぜ原発を導入したのか―。なぜ、福井県に“原発銀座”が誕生したのか―。原発立地出身の記者が素朴な疑問をもとに取材を進めていくと、さまざまな事実が浮かび上がってきた。戦後の経済成長と東西冷戦、CIAの極秘文書と県庁幹部がまとめた幻の公文書。国や自治体は、原子力政策をスムーズに遂行するために原子力のイメージ作りに苦心した。誘致から50年。福島第一原発の事故は立地へも高いハードルを課す契機となった。再稼働問題に揺れる地元に対し「事故が起きたら加害者だ」とする声が消費地から聞こえ始めていた。番組では、原発と真剣に向き合おうとする地元の姿を描き、国の姿勢を問う。
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出演者

津田寛治