安藤一之(瑛太)の衝撃的な死により幕がおりた「連続殺人事件」から9カ月。とある高級ホテルで、初老の男性の遺体が発見された。首を吊っており、遺書があったため、警視庁捜査一課の管理官・小久保祐二(阿部サダヲ)は、自殺との見方をするが、検挙率ナンバーワン刑事・雪平夏見(篠原涼子)と、検視官・三上薫(加藤雅也)は、プロによる偽装殺人だと主張。この男性の前にも立て続けに3人の男性が死亡していたが、彼ら4人が全員、元警察幹部という肩書きをもっていたからだ。 雪平は、その手腕に陰りはないものの、内面には自らの手で安藤の命を奪ったことに対するやるせなさがくすぶっていた。幼少の頃から雪平を知る刑事・安本正広(志賀廣太郎)は、安藤のことは早く忘れろと言うが…。 9カ月前、安藤の死の直後、雪平はいつもの儀式を行った。安藤が最期に見たものを見るために、遺体があった場所に横たわる雪平は、視線の先に壁の間に挟まった紙切れを見つける。そこには「After X comes Y」と書かれていた。三上は何者かが雪平に当てたメッセージだと分析する。 やがて雪平は、この短いメッセージが伝えようとしていた、ある衝撃的な事実を知ることになる——。