八つ墓村
2006年12月29日(金)放送終了

放送内容詳細

 私立探偵の金田一耕助(稲垣吾郎)は、諏訪弁護士(笹野高史)から仕事の依頼を受けていたがあまり乗り気でない。井川辰弥(藤原竜也)という青年の遺産相続に絡んだ殺人事件だ。横溝家を訪ねた金田一は、横溝正史(小日向文世)にこの話をする。辰弥は、行方不明となっている要蔵(吹越満・3役)の妾、鶴子(中山忍)の子供であり、岡山の八つ墓村に屋敷を構える田治見家の遺産相続人となるべく捜し出されたのだ。辰弥が諏訪の元に名乗り出た時、詳細を確認しに来ていた母方の祖父・井川丑松(守田比呂也)が辰弥の目の前で毒殺されてしまう。
 横溝は、田治見という姓と八つ墓村の地名から、陰惨な事件を思い出す。かつて、八つ墓村では村人たちが8人の落ち武者を黄金目当てで殺害し、その後、怨念とも言うべき奇怪な事件が起きていた。首謀者たる田治見庄左衛門(吹越満・3役)が精神に異常をきたして4人を殺害の果てに自害。その400年後の大正12年、庄左衛門の子孫である要蔵が、今度は32人という大量殺人を犯し行方不明となっていた。話を聞いた金田一は、俄然やる気を出し、すぐさま八つ墓村へと旅立つ。
 一方、辰弥は親戚の美也子(若村麻由美)と一足先に八つ墓村に着いていた。田治見家には、長男の久弥(吹越満・3役)と長女の春代(りょう)がいるのだが、いずれも病弱で子供も出来そうに無い。そこで、辰弥が捜し出されたのだ。小竹(江波杏子)と小梅(泉晶子)という田治見家の大叔母から、辰弥が親族を紹介された矢先、今度は久弥が丑松と同じように死んでしまう。金田一が到着したのは、久弥の葬式の日。葬列の辰弥の前に立ちはだかり、八つ墓明神の祟りがあるからこの地を去れと叫ぶ濃茶の尼(絵沢萠子)。さらに、辰弥の周囲で変死が続く。財産を巡る骨肉の争いなのか? やはり八つ墓明神の祟りなのか? 果たして金田一は、襲い掛かる怪事件に答えを見出せるのか?
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出演者

金田一耕助 … 稲垣吾郎

田治見辰弥 … 藤原竜也
田治見春代 … りょう
田治見久弥 … 吹越 満
   要蔵   (3役)
   庄左衛門
井川鶴子 … 中山 忍
里村慎太郎 … 永澤俊矢

濃茶の尼 … 絵沢萠子
梅幸尼 … 島 かおり
小梅 … 泉 晶子
諏訪弁護士 … 笹野高史
久野医師 … 浅野和之

横溝正史 … 小日向文世

橘署長 … 塩見三省
田治見小竹 … 江波杏子
森美也子 … 若村麻由美

スタッフ

■原作
 横溝正史(角川文庫刊)

■脚本
 佐藤嗣麻子

■演出
 星 護

■プロデューサー
 稲田秀樹

■音楽
 佐橋俊彦

■制作
 共同テレビ
 フジテレビ