鬼刑事 米田耕作~銀行員連続殺人の罠~
2012年2月3日(金)放送終了

放送内容詳細

警視庁総務部文書課の一室で、定年間近の米田耕作(中村梅雀)は「警察功績章」、「感謝状」などの各種賞状に名前を書く作業をしている。数々の発注書の中には、サイバー対策室の八坂健太郎(山本耕史)が、インターネット捜査で通り魔殺人を未然に防ぎ、取り調べでも自ら自供させ、起訴に持ち込んだという功績がたたえられた件があった。これまで現場主義で行ってきた米田は、コンピューター頼りの捜査方法に疑問を持ちつつも、パートの川西美智子(茅島成美)と共に、賞状の名前書きの作業を続けた。
同じころ、シティーホテルの702号室で、銀行員・奥寺洋子(中島ひろ子)の遺体が発見された。捜査一課へ来たばかりの八坂は、現場検証を行うため現場へ急ぐ。現場に到着した八坂に鑑識官は、遺書が残され、室内を物色された形跡もなく、かもいの痕跡、体重などから首つり自殺である可能性が高いことを伝える。八坂はパソコンを片手に、過去の自殺事例を調べ、鑑識官の言葉通り自殺と断定した。八坂が警視庁へ戻ると、一課長(矢島健一)から洋子は内偵捜査中の1億円の横領の疑いがある重要参考人で、東室蘭署が洋子の行方を追っていたと伝えられる。横領された1億円は不明のままであり、重要参考人も自殺し、焦りを感じた一課長は、米田に事件の捜査をするように依頼する。米田は早速、洋子の遺体が発見された現場へ向かう。現場の状況や、洋子の行動を調べると不審に思う点が多々あり、米田にはそれが自殺には思えなかった。さらに、客室係に当日のことを質問すると、洋子が宿泊した隣りの部屋の703号室に慌てて入る不審な男を目撃したとの情報を得た。調べると703号室に、同日、宿泊していたのは偽名のカップルであることが分かった。カップルの男性は、渡辺修二(大浦龍宇一)という、過去2回結婚詐欺で逮捕されたことがある男だった。また米田はゴミ集積所で、703号室のゴミ箱から室蘭病院と書かれた薬袋を発見していた。洋子と渡辺は2人とも室蘭に関係が深く、渡辺が洋子の死に関与しているのではないかと米田は推測する。自殺とみていた八坂は、他殺だと言う米田に反感しつつも、米田と一緒に事件を再び捜査することになる。米田と八坂が捜査を始めると、洋子が死ぬ前に別のシティーホテルに若い女(安達祐実)と一緒に訪れていることが分かった。そして、その若い女の筆跡と、渡辺と一緒にホテルに泊まっていた女の筆跡が一致し、渡辺と洋子と若い女の3人がつながっていることが明らかになった。米田たちは渡辺と半同居状態の関貴子(宮下ともみ)のもとを訪ねる。すると貴子から渡辺が死んだと聞かされる。貴子の話によると、渡辺の遺書が残されており、数日前にフェリーから人が落ち、遺体がまだあがっていないという事故の人物こそ渡辺なのだと言う。驚く米田だが、何かを思い出したように、渡辺の遺書を手に貴子の元を後にする…。
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出演者

米田耕作: 中村梅雀
八坂健太郎: 山本耕史
中野麻衣: 安達祐実
渡辺修二: 大浦龍宇一
奥寺洋子: 中島ひろ子
松井雄一: 新井康弘
小平涼児: 見栄晴
久保康弘: 矢島健一

スタッフ

【脚本】
矢島正雄

【企画】
成田一樹

【プロデュース】
中津留誠

【演出】
富田勝典

【制作】
フジテレビ

【制作著作】
アニマ21