くうねるところ すむところ
2007年4月10日(火)放送終了

放送内容詳細

 酔っ払って足取り軽く夜の建築中住宅に足を踏み入れた山根梨央(青木さやか)。今日は長年勤めていた出版社であまりにも理不尽な上司の態度に腹を立て辞めてきたのだ。しかし気がつくとそこは3階部分にあたる足場で、一気に酔いが醒めた梨央は動けなくなってしまう。そこに一人の男・田所徹男(金子賢)が現れ、梨央を抱えて地上まで降ろしてくれた。そのたくましさとルックスの良さにすっかり魅了されてしまった梨央は、翌日、建築現場へ徹男を探しに行くことにした。徹男とは会えたものの、そのそっけない態度に梨央は勢いでここで働きたいと申し出てしまう。工務店へ行き女社長の鍵丸郷子(高橋ひとみ)と経理事務の藤枝時江(松金よね子)を前に改めて頭を下げる梨央。もうすぐ店が潰れるから雇えないという郷子に梨央は必死でお願いして時給800円でバイトとして採用になる。
 その日、梨央の家に母・多香子(加賀まりこ)が訪ねてきた。多香子は自分が結婚に失敗して以来、女手ひとつで梨央を育てながらお弁当屋を軌道にのせたこともあり、結婚反対の考えの持ち主。女が一人でも生きていくためには、つらくても出版社を辞めるなと言い張る多香子を前に、建築現場でバイトになったとはとても言えない梨央だった。
 失敗を繰り返しながらも、日々勉強していることもあり少しずつ現場に馴染んでいく梨央。ある日、棟梁の大澤巌(笹野高史)に誘われ大工たちと一緒に飲みに行った梨央は、徹男がバツイチで幼い子供・舞と一緒に暮らしていることを知る。お酒がすすむと後輩に仕事への熱い思いを話しだした徹男。家とは、人が食べたり寝たり、笑ったり、泣いたり、ありのままでいられる場所だから、自然でいられるような“ウソのない家”を造りたいと語る徹男の言葉に再び胸をときめかせる梨央だった。
 翌日、梨央が工務店へ行くと郷子と現場監督の山本が激しく口論をしていて、山本が辞めると言い残して出て行ってしまう。すかざす現場監督に名乗り出る梨央。するとあっさりと承諾する郷子だが、そこには郷子のある考えがあったのだ。梨央が現場監督になったことで戸惑う大工たち。しかし、梨央の今まで以上の懸命な仕事ぶりに少しずつ梨央を認めてくるようになり、徹男も心を許し始めてきた。そんな中、徹男に別れた前妻・亮子(矢沢心)から電話が入る。舞に会わせてほしいと頼んできた亮子に動揺する徹男は作業中にバランスを崩し…。
 一方、梨央にも大問題が降りかかってくる。工務店の経営はいよいよ苦しくなり、郷子から他社との合併を提案された梨央。合併をするなら2人をリストラしなければならず、リストラをしなければ廃業になるという。その判断を一任されてしまった梨央は…。
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出演者

山根梨央(30) … 青木さやか

田所徹男(33) … 金子 賢

鍵丸郷子(42) … 高橋ひとみ

青木圭太(20) … 五十嵐隼士
樋口翔平(25) … 深水元基
藤村伸吾(23) … 渡辺 大
岩田 聡(22) … 水谷百輔
加納正樹(20) … 中村昌也

遠山亮子(28) … 矢沢 心

藤枝時江(55) … 松金よね子

大澤 巌(60) … 笹野高史

山根多香子(57) … 加賀まりこ

スタッフ

■原作
 平 安寿子
 「くうねるところすむところ」(文藝春秋刊)

■脚本
 江頭美智留

■監督
 本橋圭太(アズバーズ)

■プロデューサー
 安藤和久(関西テレビ)
 塚田哲也(アズバーズ)
 樹下直美(アズバーズ)

■制作
 関西テレビ
 アズバーズ