インタビュー

桜木夕子役・高岡早紀さん

まず、台本を読んだ時の印象からお願いします。

今どきの若い人たちは、恋愛や結婚に対する考え方が私たちのころとは大分違うんだなと思いました。「自分の意思や意見を、そういうところにも反映させちゃんだ…」という感じも、ちょっと驚きでしたね。

例えばネットのニュースなどでも、若い世代の恋愛に対する興味が薄れてきている、というような記事もよく目にしますね。

以前…それこそ私が若いころは、「結婚しない」という選択肢はあまりなかったんじゃないかと思うんです。でも、今はいろいろな選択肢がありますもんね。時代、といってしまったらそれまでですけど…。

今回の桜木夕子というキャラクターを演じるにあたって、制作サイドからリクエストされたことはありましたか?

夕子に関しては、結婚にこだわっている女性、というお話がありました。でも、不倫をした過去もあるので…。それも時代なのか、昔だったら、結婚にこだわっている女性なら、旦那さんとの関係がどうであろうが必死にその結婚生活を守り抜こうとする、という感じだったと思うんです。でも夕子は、結婚生活にこだわっていても、心の隙間を別の人で埋めてしまったわけですよね。いくら寂しいとはいえ、そういう行動をとってしまう彼女も現代人なのかな、という風に思います。

確かにそうですね。相反する感情というか…。

とても複雑ですよね。とはいえ、夕子の生き方に共感できるか、といえばやっぱり共感はできないですけど。だから、「今どきの恋愛観はどういうものなのかな?」みたいに、ちょっと客観視しながら演じています。

夕子さんは、名波(山村隆太)さんのことを本当はどう思っているんでしょう?

そうなんですよ(笑)。今までの流れで言うと、かつて不倫関係だった、というときに、「それはどういう関係だったんだろう?もしかしたら、プラトニックだったのかもしれない…」という風にさえ思えるんです。遊んでいたのではなく。ナナリューさんって、夕子の前ではとても誠実じゃないですか。でも、あすか(西内まりや)ちゃんの前だと、ちょっとその言葉が合わないような感じもするんです。だから、いわゆる「不倫」ではなかったのかな、という可能性はありますよね。それはそれで、ふたりにしかわからないことですし、そっちの方が夕子の背景としてはしっくりくるかも(笑)。

悪女なのかもしれませんが、そうは見えないところも面白いと思うのですが…。

私も、悪女を演じているつもりはまったくないですから(笑)。そういう風に見える作り方だったりはしますけど…。

山村さんはドラマ初挑戦ですが、実際にお芝居をされてみての印象は?

とても真面目で一生懸命な方だと思います。ちゃんと役に対して、仕事に対して、真摯に向き合っている方ですよね。違うジャンルに挑戦するって、凄いことだと思います。全然勝手も違うでしょうし。

ご本人は「緊張する」としきりにおっしゃっていましたが…。

いまだにおっしゃっていますよ(笑)。「夕子さんとのシーンは本当に緊張するので、変な話、汗脇パッドつけてもらっているんですよ」なんて(笑)。凄く緊張するんですって。私がそうさせているわけじゃないですけど。

シーン的にも、ちょっと緊張感漂う関係性ですし。

そうですね。ちょっとぎこちないような感じもあって…。

入浴シーンもありましたが、「スタッフがやたらと脱がせたがる」なんてこともおっしゃっていました。

そんなこと、やったことがないでしょうからね。どんな気持ちだったんでしょうね(笑)。

山村さんとは普段、どんなお話をされていますか?

ふたりとも、お話好きなんですよ(笑)。まあ内容は別に…。今日は入浴剤の話をしました。「何か良い入浴剤ありますか?」みたいな(笑)。あとは、好きな食べ物の話とか、美味しいお店の話とか、普通の話を普通にしています(笑)。

お芝居に関するアドバイスされることもありましたか?

当たり障りのないことなら(笑)。アドバイスすることなんて何もないので、話の流れでお話をしているという感じですね。

最後に、ドラマを応援してくれている視聴者の皆さんに向けて、メッセージをお願いします。

若い人たちだけじゃなくて、私の知り合いの年配の方とかも珍しく「今度やってるドラマ、面白いな」とか言うんです。とっくにそういう年代を過ぎてしまった人たちが見ても、どこか新しい…オーソドックスじゃない、新鮮な感じがあるドラマなのかもしれないですよね。だから、いろんな世代の方に見ていただけたら嬉しいです。

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