インタビュー

高梨あすか役・西内まりやさん

撮影は残すところあとわずかとなりました。この3ヵ月間はいかがでしたか?

とても温かい現場だったので、楽しかったです!だから、あっという間でした。もちろん大変なこともたくさんあったんですけど、それを超えるたくさんの楽しさがありましたね。

冬のドラマは大変だとよく言われていますが…。

やっぱり、1月にプールに飛び込んだのはちょっと辛かったですね(笑)。今でも覚えています。あの冷たい水の痛さを…。ああいう経験はなかなかできないですし、迫力のある絵も撮れたので、あすからしさ…1話のシーンだったので、あすかのキャラクターが出せたのは良かったと思います。演じながらも、心臓が止まるんじゃないかと思うくらい冷たかったんですけど、それも今となれば楽しい思い出です(笑)。

他に印象に残っているシーンは?

名波(山村隆太)さんとイチャイチャするシーンが多かったんですけど、それは本当に大変でした。恥ずかしいんですよ(笑)。カメラが回ってしまえば、あすかとして演じられるから大丈夫なんですけど…。本番前にスタッフさん100人くらいに囲まれて芝居を合わせるんですけど、その時は本当に恥ずかしくて。このドラマならではの独特の空気感、恋愛ドラマならではの空気感を丁寧に演じていくのは、恥ずかしさもありつつ、改めて「恋っていいなぁ」「好きな人と過ごす時間って素敵だな」と思わせてくれるシーンが多かったので、そういうところは何度も何度も合わせながら作っていったんです。

視聴者の方からの反響も大きかったです。

ああいうときめき、恋が始まる瞬間の女の子の顔って、独特な感じがあると思うんです。それを、私自身もリアルに感じられたので、見てくれている方たちにそのドキドキが伝わるといいな、と願っていました。私も台本を読んで、「こういうこと、あるよね」って思ったりして、新鮮な気持ちで演じることができたんです。あすかを通して、改めて恋をすることの素晴らしさとか温かさを思い出したというか。それもきっと、山村さんだったからこそ、伝わるものがあったと思います。今までお芝居をされたことがない…アーティストとして自分の言葉で伝えてきた方だからこそ、私にも届いたと思うんです。

同じアーティストとして活動されている西内さんだからこそ、理解し合える部分もあったのでは?

私はドラマの現場の大変さも経験させていただいているので、今回のお話をうかがったときも、「この先に大変なことがあるんだ!」という覚悟をしていたんです。でも、最初に山村さんにお会いしたとき、まだその大変さがわかっていなかったと思うんですよね(笑)。「大丈夫っしょ!」みたいな感じで(笑)。私はそれを感じていたので、めちゃくちゃ心配していたんです。「大丈夫かな、山村さん…これから起こるであろう、ドラマの現場の大変さが想像できないんだろうな…」って。そしたら案の定、「いつも、こんな風に撮影してるの?見てるだけじゃわからないね」とか「セリフを読むだけじゃダメなんだね。前のシーンでの出来事があるからこういう言い方になるんだね」とか、そうやって初めてのことにぶつかっていく山村さんの姿を横で見ていて、私も凄く刺激を受けました。ひとつひとつのシーンを大切にして、「もう1回、このセリフについて考え直してみよう!」って思ったりしたのも、山村さんとお芝居をしたからだと思います。作られていないというか、真っ白な状態から発せられるセリフが、凄く心に刺さるんですよね。その空気が良かったんじゃないかな、と思います。

山村さんは、「スタッフがやたらと脱がせたがる」なんておっしゃっていたこともありましたが…。

そういうこと、言いたがりますよね(笑)。「脱がせたがるよね」とか、言いたいだけ(笑)。実は途中、山村さんがちょっと大変そうなときもあったんですよ。「こんな風だと思わなかった」とか。でも、最近は「終わるのがイヤなんだけど」っておっしゃるんですよ。改めてお礼も言われました。「俺は演技をやって、ちょっと諦めかけた時期もあったけど、あの撮影の後に芝居を楽しいと思えたんだよね。だから、ありがとう!」って。それは、あすかと名波さんのやり取りのシーンのことだったんですけど、その言葉だけで私はこのドラマをやって良かったと思いましたし、山村さんにもドラマの世界の大変さを超えた楽しさとか達成感を感じてもらえたのがすっごく嬉しくて…。この作品を終えても、また何かの機会に役者のお仕事がくることもあると思うんですけど、山村さんがそれをやる姿を楽しみにしているんです。同時に、寂しさもあるんですけどね。「ねえ、(台本の)この『…』って何でいるの?こんなの必要ある?」って言われた時に、「実はこれにはこういう思いがあって…」っていう風に説明したりして、ちょっと不思議な関係性の中で撮影をしていたので。これからも、山村さんの今後が気になって、あすかとしても見守っているんだろうなって思います。

そして、いよいよ最終回を迎えます。あすかと名波はどうなるのでしょうか。

一緒にいたいけどいられない、というふたりが、どういう選択をするのか、ということだと思います。結婚はすぐにはできないじゃないですか。その中で離ればなれになってしまうふたりがとった決断とは…という感じですね。キーワードは…思い出の場所、ふたりの約束、桜…かな。SNSでも、「これ以上、ふたりを引き離さないで」っていうメッセージをいただくんです。私に言われても困るんですけど(笑)、ふたりのことを応援してくれている方がたくさんいるんですよね。私自身も、ふたりが結ばれるといいな、と思っています。このドラマは展開が早いですし、最終回もいろいろなサプライズがあるんですけど……どうなるんでしょうね?(笑)。最後まで見守っていただけたら嬉しいです!

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