2014年6月30日
人が作った料理
二歳のお誕生日プレート

ご飯をつくること。
これがママになった私の日課になりました。

自分だけなら好きなものを好きな様に作ればいいのですが…
息子が食べるとなると栄養やら息子が食べやすい味付け・食材の形など色々考えなくてはいけません。
まだまだ食べられない物もあるので、限られた時間の中、限られた食材・調味料でなんとか飽きないように試行錯誤しギリギリで作り上げた料理を、『食べないよお。』なんて一言で全然食べてくれなかったり…。

もともと料理をすることは嫌いじゃない、むしろ好きな方だったんですが、”毎日の息子の食事”となると話は別で…本当に大変!!!
味付けもメニューも、もうレパートリーが尽きてきた!!!

で、そろそろ辛い味も大丈夫かな、と、麻婆ナスをコチジャンを使って作ってみたところ…大人は久々のあの甘辛味がたまらなく美味しかったのですが、息子、一口食べて『か~ら~い~!!』って、泣いていました(笑)。
泣くことないでしょ、泣くこと。
あーあーチャレンジ失敗!
まだやっぱり”おこちゃま味”で当分は我慢しなくては。と。

定番のから揚げ!

でも、外で働く私には、料理を作ることくらいしか手をかけてやれない、そんな思いがあるので、時にはお惣菜や外食に頼ることも勿論ありますが、できる限り自分で作るようにしています。

そんな中、仕事で私の母に息子を見てもらっていた日。
普段は息子と母の分のご飯を用意し、母には息子の面倒だけをみてもらえばいいように準備しておくのですが、どうしても時間がなく母に食事をお願いせざるをえない事に。
帰宅すると、うちにあった食材で母がすでに晩御飯をつくり待っていてくれました。

同じ食材でもメニューも味付けも、もちろん全て違います。
久々に自分以外が作った料理を家で食べて、なんだか仕事の疲れも和らぐようなホッとした気分になりました。
そう、お店やレストランじゃなく安らげる”家”で、自分以外の人が、何より食べ慣れた”母”が作った料理がおいしくて、でも照れ臭いのもあり、ふとこんな言葉をもらしてしまいました。

『あーーー、人が作った料理って美味しい。』

すると母が、
『私も!』と、一言。

『ん???』

母は続けて
『私もなの!だからいつもここに来てあなたの料理を食べるのが楽しみなの!』と。

初耳でした。楽しみにしていてくれたの??
いつも息子を寝かしつけてから、こっそりベッドを抜け出し作っていた母と息子のためのご飯。
私以外の大人が食べるので、いつも以上にメニューに気を使い手間をかけ、時にはこの食事の用意が本当に面倒くさいなと思う事もありました。
でも、楽しみにしていてくれていたんだ、と…。
なんだか今までの苦労?が報われた気がしたのと同時に、これからの作り甲斐を感じました。

『主婦はみんなそうなのね、きっと』と、母が呟いていました。
自分の作った料理を食べ続ける。まずくないけど、やっぱり飽きちゃいますよね。
食べた時の驚きもない。だって自分で味付けしているわけですから。
主婦歴たった2~3年の私が思うんですから、何十年も自分の作ったご飯を食べ続けてきた母にとっては特にそうだったのかもしれません。

この話を主人にすると、返ってきた言葉が『お義母さん、うまいなあ、お前のやる気ださせるの!』でした。
この話を共感できない人に話してしまったと後悔し、今回このコラムに共感を得るためにのせてみました。
主婦・主夫のみなさん、いかがでしょうか??
人の作った料理って、美味しいですよね!?

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