アナルームニュース 2005年09月06日号

朗読の魅力(魔力)を再認識した一日
編集員 プリン【編集員 プリン】
今回はアナルームニュースに久々登場の、向坂アナウンサーです。
前回のラヴシーンに初登場してから
朗読の面白さに魅せられたという向坂アナ、今回も新たな朗読への挑戦について報告してくれました。
去る8月21日(日曜日)、冒険王のスペシャルバージョンとして、『ラヴシーン冒険王 in SDM』が行われました。『ラヴシーン』といえば、もちろんフジテレビ・アナウンサーの朗読イベントとしてお馴染みですよね!本公演は今年の1月で9回を数え、いよいよ来年は第10回という節目の年。そこで今回の『ラヴシーン冒険王 in SDM』では、“過去があるから今がある”をテーマに、各出演アナウンサーがかつての本公演で披露した作品に改めて挑戦し、これまでの9回の歴史を振り返りながら次回の第10回に繋げていきたいという思いで朗読の舞台に立ちました。
リハーサル中、鈴木氏と奥寺 リハーサル中
リハーサル中
開場前 SDMのステージ
時を経て、今読むと恥ずかしい」と語るSアナ。無我夢中の若手時代と異なり、アナウンサーとして、そして人間としてもキャリアを積んだ現在、作品に対する向き合い方は各人変化があるようです。単純な読書でも同じ作品を10年後に読み返すとまったく違った受け止め方ができる訳ですから、舞台に立って朗読するとなると尚更そのギャップを感じます。中には、川端アナ春日アナコンビのように今回初めて読む作品もありますが、出番順にライン・アップは下記の通りとなりました。
作品名 作者 過去の登場回 朗読アナウンサー
「潮騒」 三島由紀夫 Vol.4 向坂樹興島田彩夏
「美徳のよろめき」 三島由紀夫 Vol.3 吉崎典子
「きょうのわんこ」   Vol.5 西山喜久恵
「Crystal Silence」放課後の音符より 山田詠美 Vol.5 佐々木恭子
「夢十夜」 夏目漱石 Vol.5 阿部知代
「ひとりぽっちで踊らせて」 脚本・向井勉   川端健嗣春日由美
「深い河」 遠藤周作 Vol.6 藤村さおり
「蒲田行進曲」 つかこうへい Vol.6 奥寺健
「いちげんさん」 デビット・ゾペティ Vol.6 筒井櫻子
さて、実は私、向坂樹興、『ラヴシーン』メンバーでは最年長なのですが、初めて本公演に参加したのは今年の1月のVol.9という『ラヴシーン』ビギナーなのです。そこで、過去に朗読した作品がないため、今回最年少の島田アナが『ラヴシーン』デビューをした時の潮騒」でお相手を務めることになりました。
リハーサル中の向坂・島田
リハーサル中の向坂・島田
野間先生と向坂・島田
野間先生と向坂・島田

二人の息を合わせるために、かつて島田アナと「潮騒」を朗読された、“
ミスター・ラヴシーン”こと野間脩平大先輩にご指導をお願いしました。文章の中で台詞の部分に入る前の間を更にとること、地の文と台詞の文にもっと差をつけてメリハリをつけることなどのアドバイスを頂き、二人ともこれまで以上の手応えを感じ本番を迎えることができました。
スーさんこと鈴木正人D
スーさんこと鈴木正人D
出演時間の関係から泣く泣く二人で三島の文章を削って台本を作り上げ、鈴木正人ディレクターの要望の9分以内に抑えていたのですが、野間先生の教えを守って二人の気持ちが乗って読み上げると、どうしても10分近くかかってしまうのです。そこで、このことは二人だけの秘密にして、タイムを計るリハーサルではわざと速めに読んで予定時間内に収めておりました。(ディレクターのスーさんこと)鈴木さん、黙っていてゴメンナサイ。この場を借りてお詫び申し上げます。
三島由紀夫の「潮騒」といえば、有名な青春恋愛物語。その中でもあまりにも有名な、大嵐の夜、新治と初江が出会うシーンです。主人公の一人、新治は18歳。18歳といえば・・・、と自分の過去を思い出し・・・、なんと妻と知り合った年齢!18歳といえば・・・、と周囲を見渡すと・・・、なんと高3の長男の年齢!
潮騒
潮騒
とにかく恥ずかしさを忘れて、若者の気持ちになりきって、「その火を飛び越して来い」と叫ぶ島田アナの初江をめがけて、火の中へまっしぐらに飛び込む朗読を心掛けました。
今回も阿部知代は和服です 手書きの看板
ラヴシーン冒険王 in SDM
向坂吉崎島田朗読前トーク 大勢のお客様
朗読の魅力の一つは、自分とは違う人間を音声表現によって演じ分けることができる点にあると思います。45歳が18歳の純真な心を読み表すことができることは朗読の魔力です。しかし、自分自身で想像することが難しいものを朗読することは予想以上に大変なことでした。
電車男
電車男
電車男』・・・そうです、7月からフジテレビ系で木曜日夜10時から放送中の人気ドラマです。『ラヴシーン冒険王 in SDM』では出演アナウンサー全員で、ドラマ『電車男』の台本を読むことを目玉に考えておりました。毎週楽しみにドラマを見ている私としては、この話を聞いた時「それは面白そうだ」と思ったのですが、「出演の男性アナウンサー3人には、いずれかの回で電車男になって頂きます」という筒井櫻子プロデューサーの言葉を聞いて、急に暗澹たる気持ちに変わりました。中3の娘の勧めもあって原作も楽しく読んでいた私でしたが、電車男の台詞の朗読については頭を抱えてしまいました。マイクに向って23年あまり、明瞭な発音とわかりやすい言葉遣いで物事を伝えてきた私が、いわゆる2ちゃんねらー用語の意味不明な言葉遣いと支離滅裂な台詞まわしをわざと噛みながら表現しなければならない・・・やっぱ無理ぽw(電車男風に)。
練習すればするほど、ドラマでの電車男役・伊藤淳史さんの熱演に感服し、彼のイメージを残しつつ私が朗読で演じるオリジナリティーとはどういうものなのか、実は本番直前まで悩みに悩んでいた状態でステージに上がりました。結果的には出来上がりは別にして、自分自身とても楽しく電車男になりきることができました。伊藤さんとは離れたところで勝負した12時の回の奥寺アナ、逆に伊藤さんに近づくことを考えた15時の回の川端アナ、そしてその中間の電車男を模索した18時の回の私、向坂。3公演それぞれの電車男が登場した今回の舞台、暑い中大勢のお客様に、お台場スタジオドリームメーカーにいらして頂きました。この場を借りて、心より御礼を申し上げます。
阿部西山佐々木朗読前トーク 川端・春日本番
ありがとうございました
エンディング ありがとうございました
このように、舞台に立っている私たちも回を重ねながら、新たな、魅力(魔力)を感じている朗読のステージ、『ラヴシーン』、来年1月28日(土)、29日(日)東京・品川・天王洲アイル・アートスフィアでのVol.10、どうぞご期待下さい!
冒険王集合写真(藤村撮影)
冒険王集合写真(藤村撮影)
編集員 プリン【プリンのひとりごと】
電車男に挑戦した向坂アナ、当日は、まさに「誰も止められない突き抜けた電車男」が完成しました。次回の本公演「ラヴシーンol.10」でも、新境地を開拓してくれるのではと、みんな楽しみにしています。
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