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| 『FNN ニュースジャパン』のメインキャスター田代尚子アナから、編集部にエッセイ原稿が新着。 おぉ、久々。しかも、かなり長編。 どれどれ。・・・なに?なおちゃんが小学校の先生になった? 政治も経済も世界情勢も混迷で、大忙しのはずなのに、いつの間に?! では、さっそく本文。じっくりとご賞味あれ。 ニュースじゃ見られない、なおこワールド。 |
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『夢の課外授業』とは、“21世紀倶楽部”という民間の団体が行っているもので、21世紀の小学生に夢を与えるために、様々な分野のプロの人たちを招いて小学生に授業を行い、夢の幅をひろげてもらおうというものです。 3月16日土曜日、7時45分目覚まし時計が鳴る。ああ、眠い。 それに、子供たちはもう学校に向かっている時間だ。 急いでシャワーを浴びて、服選び。 「ねえ、先生っぽい?」 何か朝食くらい口にしていかないとお腹から声が出ない。こんな時に限って13年前の研修の際の言葉がよみがえる。『いい発声のためには、空腹はだめ。腹8分!』 冷蔵庫を覗いてみても何も入っていない。土曜日の朝なんて、一番食料不足の日だ。仕方ない、トマトジュースでも流し込んでいこう。 かくして、出発。 |
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10時20分学校着。 10時45分。みんなの待つ体育館へ。 そして、田代尚子先生の紹介。拍手で迎えられ、照れるなあ・・・ 子供たちは小学3年生から6年生までの112人。 「皆さん、おはようございま〜す。」なんて挨拶すると、元気な声が返ってくる。 みんなにご挨拶をしたら、さあ、授業の始まり。 全員起立。 こんなことに小学生は興味を示してくれるだろうかと、実はとても心配だったが みんな楽しそうにやってくれてひと安心。大きな声が元気良く出ている。 次に早口言葉。私だって13年ぶりの早口言葉。大丈夫かなあ〜。 @蛙ぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ、 @親亀の背中に子亀をのせて、 @青巻紙、赤巻紙、黄巻紙で三巻紙、 懐かしい〜〜。 「さあ、みんなの前でやってみたい人!」 と元気にみんな手を上げてくれる。 小さい子の吸収能力は、すごいとは良く聞くが、こんなことまでさらっとできるとは本当に驚いた。 |
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次にアナウンサー体験。 これは、事前に先生方に協力してもらい、休み時間を利用して、10分間外に出て、自分が見たもの、感じたものを文章に書いてもらっておいた。それをみんなの前で、カメラを通して、アナウンサーのように発表してみようという練習だ。その112人分の作文は事前に送ってもらい、目を通しておいた。 3年生から6年生まで同じ条件で書いてもらったが、一番感銘を受けたのは、3年生の「蚊」という作文であった。公園の岩の上に立って ブーンという蚊の音に気づいてから公園を去るまでの、短い時間の描写が実にすばらしいのである。 この子はどんな子なのだろう。 きっと、色白で、背丈はそんなに大きくなく、髪の毛は短かめで、綺麗な目をしているだろう・・・話しかけると、少し下を向いて「はい」と小さな声で答えるだろう。なんて、勝手にいろんな想像をめぐらせてこの時を待った。 「“蚊”を書いてくれた3年生の隆輝くん!」 マイクがセットしてあるテーブルにこし掛け、やっと上半身が出るくらいなのに、その上半身より大きな原稿用紙を持ち上げ、しっかりとした口調で読み上げてくれた。 隆輝くんが苦労していたのは、カメラのレンズに目をやりながら話すこと。 それにしても、なんとかわいらしい子供たちなのだろう。 何をするにも真剣に聞いてくれ、楽しそうに実践してくれる。 まとめて私の元に送られてきた原稿は、学年ごとに束ねてあった。 しかし、中には、なぐり書きの原稿もあった。 次に朗読してくれたのは、その「下のほう」にあった作品だった。 内容を要約すると、 この子を見たい。 「さあ、次は、“春”を書いてくれた、5年生の遼太郎君!」 来た、来た。怖い感じだ。 尚子先生の説明は、「この作品は、とても素直な気持ちが率直に書かれています」 というもの。
遼太郎君は、一生懸命カメラに向かって話してくれた。 そして、女の子には、フジテレビのお昼のニュースで実際に使ったお天気原稿を読んでもらった。 一番心配したのは、こんなことをさせられてアナウンサーなんて絶対いや、と思われては大変だ。この子達のすばらしい点を思いっきりほめてあげた。だって本当にみんな良くできたから。 |
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私は小学校時代の思い出がほとんどない。 唯一覚えているのは、図画の時間に絵を描いていたら、 あとは、給食のパンをこっそり持ち帰り、家のわんちゃんにあげていたことを友人に告発され、先生に注意されたこと。あまりいい子ではなかったようだ。 この、目の前の輝かしい子供たちに接して、夢の課外授業の一日が少しでもみんなのためになってくれればという想いがいっぱいだったが、果たして、どれくらい子供たちの記憶に残ってくれるものなのだろう、という思いがふとよぎった。 |
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今、学生時代を振り返って、反省することがひとつだけある。 だからひとつだけ、みんなに伝えたかったことは、 厳選の末、『我輩は猫である』を選び、みんなに聞いてもらった。これなら猫の気もちになって、作品にはいりやすいかな、と考えたからである。 どこの部分を読むか迷った。猫がご主人に出会う部分までは決まり。迷ったのは、その後の半ページだ。だって、その猫は、ご主人の職業「教師」を「これほど楽な職業はない。」と描写しているのである。 夢の課外授業には、教師がいっぱいだ。 まあ、いいや。生徒達は冒頭部分の10分間、静かに耳を傾けてくれた。猫の気持ちになってくれただろうか。 こうして、課外授業はアッという間に終わった。 授業の冒頭、 |
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みんなで写真撮影を終えて学校を出た。みんなのアーチに送られて。 来年度の4月からは公立学校の土曜日の授業はなくなる。思えば、記念すべき、土曜日“最後の授業”だった。 6年生のみんなは、まもなく中学生だ。そしてほかのみんなもひとつ上の学年に進学する。みんなの夢がこれから大きく大きく広がっていくことを心から願っている。 が、本当は、夢を与えるどころか、私のほうがたくさんの夢をいただいた一日だった。 |
| 教えることで教わる。教えることでより理解が深まる、ってよく言う。教えることで、ハッと気づかされることって、うん、やっぱりある。それは教わっているだけの時代には、気づけなかったことだったりする。なおこ先生にとっても、ドキドキと発見、”気づき”の連続だったようで、思わず、この体験を書かずにはいられなかったのだろうな。 (それにしても、こどもたちがウラヤマシイ(^^)) かくいう編集長代理も、後輩アナにアドバイスするときなどは発見と気づきと、自分の至らなさに冷や汗、の連続だったりする。おぉ、そういえば、もうすぐまたフレッシュマンが仲間入りする。今年もアナルーム新戦力へのスペシャルインタビュー、近日公開予定。 |
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