1999年5月28日版
|
とうとう、ラヴシーンvol.4本番の日まで1ヶ月を切りました。各出演アナたちも、迫りくる本番の日を見据え、なるべく稽古を欠席しない様、これまで以上にうまくスケジュール管理をしなくてはならなくなります。稽古は午後の時間帯に数時間にわたって行うことが多いのですが、たとえば、インタビュー取材や録音などの時間が稽古の時間と重なることの多い私の場合は、せめて1時間だけでも稽古に参加できるように、現場のスタッフにうまく調整してもらったりもしています。小さなことだけど、ラヴシーンvol.4は例えばこんな風に、直接は関係のないスタッフにもいろいろ協力してもらっているのです。

|
さて、今回ラヴシーンvol.4に出演するアナウンサーの中で一番涙もろいアナウンサーって誰だと思います? うーん、例えば若い女性アナが、つらーいロケやチャレンジモノなどで何かをやり遂げたときに思わず「・・・(泣)」なんてシーン、思い出すかたも多いと思いますが、「本番中に感極まって泣き出すのでは・・・?(いとうせいこう談)」と、稽古場でもひそかに話題になっているアナがいるのです。私も後輩という立場上ちょっと書くのをためらってしまうのですが、えぃ! その方は、何を隠そう今回のプロデューサも兼任している吉崎典子アナなのです。あぁ、ばらしちゃった。怒らないでね、吉崎先輩。作品は、吉崎アナの愛、愛、愛著、浅田次郎著「ラブ・レター」。

しかし、この作品を読むにはアナウンサーの性質上、非常に難しいハードルを越えなくてはなりません。それは、方言。
アナウンサーは、普段共通語のアクセントに忠実でなければならないのに、この作品は、クライマックスで北海道の方言がじゃんじゃん出てくるのです。しかも、吉崎アナは東京生まれ東京育ち。おまけに、主人公はヤクザ(男)。
さぁ、大好きだけど手強い作品に果敢に立ち向かった我らがプロデューサ!いったいどんな朗読になるのか、皆さんも楽しみにしててくださいね。
|

で、手強い作品にチャレンジといえば、お昼のニュースでもおなじみの田代尚子アナ。今回は、なんと古典にチャレンジ。作品は、源氏物語「明石」なのです。ただでさえ古典の表現を伝えるのが大変なことは言うまでもありませんが、とりわけ難しいのはやはり「和歌」の部分。ご本人も少し苦労しているようですが、私の耳には、とてもしっとりした、普段のニュースのときとは別の趣のある「語り」になって伝わってくるのです。
さらに田代アナについてとーっても気になるのは、本番の衣装。「源氏」なのだからいわゆる和装かと思ったら、本人曰く「幾何学的な洋服だと聞いています」とのこと。・・・なんのこっちゃ?私にはさっぱりわかりません。稽古で実際に衣装あわせをするのはかなり本番に近づいてからだと思うので、この謎はしばらく明かされそうにありません。皆さんはどうぞ本番をお楽しみに。 |

それから、スポーツ中継の大好きな方にはその切れ味の鋭い実況でもおなじみの塩原アナが、今回ラヴシーンvol.4に初出演します。アナウンサーが実況しているときの表情って、皆さん想像できますか? 声がひっくり返りそうになるような絶叫をしているときでも、顔は意外に冷静だったりするんですよ。(でも、本当に興奮しちゃってるときもたまにはあるようですけどね。)塩原アナは、どちらかといえば冷静な方かな?でも、そんな塩原アナが・・・入ってるんです、中原中也になりきってるんです、一遍の詩を創作しながらステージ上を歩き回っちゃうんです、もう。作品は「一つのメルヘン」。実は、スポーツ実況ばりばりの塩原アナは、ものすごい映画フリーク。だから、最後の一行「秋の夜は はるか彼方に」は、スターウォーズの「はるか昔、遠く銀河系の彼方で」をイメージして朗読するんだ!! と気合十分。「ラヴシーン2」で、やはりスポーツ実況の野崎アナが、同性愛の作品を読んで意外な一面を見せ、大好評でしたが、今回の「ラヴシーンvol.4」は、塩原アナがそんな存在になってくるかも・・・。 |

画面で見るのとは一味も二味も違ったアナウンサーたちの「朗読」が、少しずつ完成に近づいていきます。その進行状況は、この「メイキング・オブ・ラヴシーンvol.4」で、今後も毎週お届けしてまいります。次回をお楽しみに! そして、本番で皆さんにお会いできるのを、私たちもとても楽しみにしています。
(文:奥寺健 写真:阿部知代) |