アナマガ

どちらかというと シッカリ書きたい人のためのコーナー 10年以上の渡り、続いてきたアナルームニュースの中で 好例の連載企画を「コラム」という形で集めました。 個性あふれるラインアップ!ブログとはひと味違う魅力をお楽しみください!

2011年4月28日号

中村アナの旅の恥はかきすて日記~ミラクルジャーニー

ここに一枚の写真がある。
泣き出しそうな表情で、額には汗で髪の毛が張りついる。
右手の山登り用の杖は“無用の長物”化しており、左手はシャツワンピースのボタンに手をかけ今にも外しそうな、この少女。(実際にこの後、全てのボタンを外してしまうのだが・・・)

写真の裏には

『1984年7月22日 仁美 金毘羅宮』


そう!この少女、何を隠そう26年前の5歳になったばかりの“私”なのです。
見れば見るほどおかしな写真♪
『なんて根性のない子なの!!』
家族の間で今や笑い話として語り継がれている、この金毘羅参拝旅行。
今でもあの暑さの中泣きながら登った、長い長い終わりの見えない石段は、記憶の中にうっすらと残っているのです。
“こんぴら=超辛い”
この式だけは決して忘れない・・・。

そんな金毘羅宮に31歳の“今の私”が再度挑戦!!
『 検証・こんぴらさんの石段は、本当にあんなに長かったのか?! 』


検証の前に、せっかく香川まできたのだからうどんを食しましょう!!
お昼前だっていうのにこの長蛇の列!!!
ここでは“かま玉”を注文。
温かいうどんに生卵とお出汁をほんの少しかけて、カルボナーラのようにかき混ぜて食べる!
全てセルフサービスです。
面倒くさがり屋な女子たちは、自分でやる喜びよりも、プロによるベストな状態で食べたい!!と、お店の人に逐一質問&やってもらう。

そして・・・一口!
おいしいー♪
みなちんが、『うどんは絶対香川で食べて!!』と強く言っていた意味がやっと分かりました。
ついつい手が伸びてしまったサイドメニューも入れて500円しないなんて!!
美味しくて安いのダブルパンチは、三十路女子を骨までメロメロにさせるのです。




続いて、日本三大公園の“栗林公園”にも足を伸ばします。
丁度、桃の花が見ごろを迎えイイ~香り♪
ここで、本当は夕食時に話す予定だった事を、会話の流れで発表してみる。

『来月、入籍すんだけど。』

『???・・・ひい~~~~~!!!!』

桃香る優雅な日本庭園に、しばし絶叫が響きわたる。


そりゃそうだ。
だって1月に会ったときは、全くその予定もなかったし、むしろ独身組で婚活がんばろうね!なんて話していたのだから。
人生とは・・・予測のつかないものである。
ちなみにその時のみんなの様子です。


ひとまず広いお庭を見ながらお抹茶と和菓子で心を落ち着かせましょう!
素敵なお庭・・・。島根の時も思いましたが、こう言う事を楽しめる年齢になったんですね~。

この後は早々と宿に向かい、露天風呂に入って、マッサージ受けて、美味しいお酒をのんで、なぜかカラオケをして、そしてまた露天風呂に浸かる・・・。
中学からの友人たち。
みんなの”おめでとう”の気持ちが、私の心を容赦なくゆさぶります。
でも我慢!ガマン!!わざと深く考えないようにして、とにかく笑い続ける。
だって、ここで泣いてしまったら、今まであった色んなことを全部思いだして、涙が止まらなくなると思ったから。


と言うことで、とにかく賑やかに笑いの絶えない夜は更けていくのでした。


(次回の後編へ続く)