「晴れたらツリーハウス #1」
2001年 夏

アナウンス室に配属されてすぐに出演させて頂いたのが「晴れたらイイねッ!」
計5回登場しましたが、そのうち3回が「晴れたらツリーハウス」でした。
しかも、このシリーズが2001年の「BEST OF 晴れたら」第1位に選ばれるなど、みなさんからの好評も頂きました。

ツリーハウス第1回 そこで今回、私が参加した時のエピソードやオンエアされなかった部分の話をご紹介します。

ツリーハウス第1回は、益田由美さん、政井マヤさん、森下知哉アナと共に参加。
まず「山中」に建築空間を創ることからスタートしました。

連れていかれた場所を初めて見た時、同期の森下とともに心の底から唖然としたのを覚えています。どう見ても、そこは薮が生い茂るただの山林だったのです。

まさかアナウンサーになってチェーンソーの使い方を覚えるとは思っていませんでしたが、道具は使い方を知ると本当に便利で機能的だということを実感しました。
「トム・ソーヤの冒険」で、ハックが住んでいた「木の上の家」に憧れていた私にとって、「晴れたらツリーハウス」はまさに「夢の実現」!!
地元の方の協力、そして師匠の崎野さんのアドバイスを得ながら、憧れの「木の上の家」=「ツリーハウス」建築に没頭しました。

ツリーハウス作り ツリーハウス作り ツリーハウス作り

ツリーハウス初回の中で一番の思い出となったのが、未完成のツリーハウスに森下と泊まったことです。「ほぼ」完成していたとはいえ、窓もドアもありません。ツリーハウスなのに階段もなし。屋根は板を張っただけ。周囲10km近くまで全く人気(ひとけ)もなし。ないない尽くしの環境にありったけの好奇心を持ち込み、初の宿泊客として夜を迎えたのです。

ツリーハウス作り ツリーハウス作り ツリーハウス作り

森下アナと初の宿泊 真夏の夜の「森」は虫の楽園。漆黒の闇に漏れるガス灯の光を目指して、あっという間に虫さん大集合。とはいえ、いくら虫嫌いの二人でも、朝から晩まで森と親しむうちにすっかり慣れてしまいました。
溢れかえる虫も気にせず、自分たち自らが造ったデッキに出て夜の森林浴。色々なことを語っているうちにそのまま夜が明けてしまいそうな、それくらい快適で心地良い、そして充実した時間を過ごしていました。日常ではありえない夜の森は心を癒してくれました。

が、ある瞬間、一瞬デッキを照らしていた明かりが消えました。いや、正確には何かが明かりに覆い被さったという感じでした。
「なんだ?!」そう思って空を見上げた二人の目に映ったのは…。
「鳥か?飛行機か?いや、ムササビだ!!」
なんと、光を見事なまでにに遮ったのは、かつて見たことのない、想像することも不可能なほどの、ムササビだと勘違いするのも当然なほどの、巨大な「が」「ガ」「蛾」だったのです。

森と親しみ、虫にも慣れたはずの二人の森林浴は、この瞬間終了。
あの大きさは、慣れや好き嫌いで耐えられるものではなかったのです。

渡辺 和洋