#247 アフリカを旅して・・・2004.11.29 O.A.
エチオピア  広大なエチオピアの大地をひた走るラブワゴン。
 すると
フィケール「あそこに、新メンバーがいるよ」
「えっ?えっ?えー」
イッチー「何で?」
ヒデ「何が、どういう事だよ」
 そこには、ボードをかかげた人物が
ヒデ「1,2,3,4,5,6,7、7人いるでしょ」
おーせ「誰か降りろって事じゃない?」
ヒデ「オレ?」
新メンバー  とにかくその男に近づいてみることに
新メンバー「上から失礼しまーす。神奈川県から参りました、本宮勇人です。32歳です。」
メンバー「32歳?」
新メンバー「近々開業予定の歯医者をやっておりますんで、そのままズバリ歯医者って呼んでください。いいっすか」
イッチー「あれ?あいのりって何人旅?」
歯医者「あれ?あれ?」
 あれっ?一体、どういうことなのか?
 すると、
スタッフ「っていうのは間違えちゃった」
歯医者「あら」
 そう、あの日ケニアで・・・スタッフは当然ヒデが告白すると判断し、男性メンバーを急遽選出、予防接種等の準備を整え、アフリカに送り込んだ。
 ところがヒデは告白せず、結局かよ一人だけが帰国。
 そんな優柔不断な男のおかげで間違って入ってきちゃったのが、この新メンバーである。
スタッフ「今さら、もう戻すのはもう無理なんで、今回は8人で」
メンバー「イエー!」
歯医者「すみません、お願いします」
歯医者(32歳)代々医者の家系に育った歯医者は、あいのり史上最年長の32歳。世田谷の高級住宅街に歯科医院を開業予定の超エリート。
参加目的はズバリ、嫁取り!!
ラブワゴン  そしてラブワゴンに乗り込む8人。
 ところが・・・
歯医者「どこに乗ればいんですかね?」
 ラブワゴンは7人がけ、そこに歯医者の分の席はなかった。
 そこで急遽、町の自動車工場でイスを一つ増設してもらう事に。
 そして、30分後
「凄い!」
イッチー「(イスが)付いてる。いいやん、いいやん」
 こうしてようやく8人のメンバーによるエチオピアのあいのりの旅が始まった。
午後  その日の午後。
 湖の畔で休憩をとることにしたメンバー。
 すると・・・
ソルト「あそこ座りたいねんか、あの煉瓦のとこ」
 新メンバー祇園のソルトが学童保育の裕くんと二人きりに
裕くん「えっ、いや、あの、ずっと京都?生まれて」
ソルト「うん」
裕くん「ああ、京都、なんか、いいもんね、なんか何がいいって、あの〜、日本を代表する大都市ですからね。あの、もう、なんか・・・是非、あの是非、名古屋にきたら、あの味噌煮込みを一緒に食べて、味噌カツとみそ煮込みは最高です」
 かなり緊張気味の裕くん
 すると・・・
ソルト「は〜、正直に話すけど・・・」
裕くん「はい」
ソルト「結構やっぱりへたれに見える。面白くない。」
 ソルトだけにちょっぴり辛口。
車内  そして、ラブワゴンの車内では歯医者瀬里葉が隣同士に。
 すると
歯医者「野球とか見ないもんね」
瀬里葉「野球あれ、プロ野球より甲子園の方が好き」
 瀬里葉と目が合う歯医者
 そして
歯医者「あー星が見えるもんね。あーいやいや、高校野球が好きって事?」
瀬里葉「うん」
 さらに
歯医者「俺ね、吉川ひなの担当医だったの」
メンバー「え〜〜」
 再び目線が合う
歯医者「言っていいのかわかんないけど、歯はね綺麗だったよ。吉川ひなのなんかは・・・」
歯医者瀬里葉ちゃんは・・・目が合って、目が合ってとまるんですよ、あの子。なんかこう、流すんじゃなくて、で、ニコって笑うと、ニコって返してくれるし、別に大きい訳じゃないですけど、なんか、すごくこう澄んでるっていうんですか?いやあ、実はこう、目がすごくかわいいなぁって気付きましたね”
 歯医者、花嫁候補瀬里葉に決定!!
 そしてこの8人目の男歯医者が、瀬里葉に恋の歯周病をもたらす事となる!
アジスアベバ  この日、ラブワゴンがやってきたのは首都アジスアベバ。
 標高2400メートルに位置するこの街はアフリカで最も高い場所にある首都。人と家畜が行き交う人口250万の大都市だ。
 早速8人は昼食をとる為、レストランへ
「すごーい」
「お〜何だこれ?」
「美味しそう」
 これはエチオピアで最もポピュラーな料理「バイヤネット」豆から作ったシチューと細かく切った野菜を下に敷いてあるインジェラと呼ばれる生地に包んで食べる。
 果たしてお味は
じゅん平「すっぱい」
おーせ「すっぱい」
裕くん「すっぱ」
おーせ「胃液飲んでるみたい」
 エチオピア人の主食、この「インジェラ」はテフという穀物の粉を水で溶き、3日間発酵させ焼き上げたもの。発酵食品なので強烈な酸味がある。
メンバー「ごちそうさまでした」
 結局ほとんど残してしまった。
 すると、ドライバーのフィケールさんが
フィケール「なんでメンバーはこんなに食事を残すんだ?日本じゃこんなに食べ物を粗末にするのか?俺には理解できん!!」
翌日  翌日。
フィケール「君達にどうしても見てもらいたい場所があるんだ」
 そしてメンバーが訪れたのは・・・
副校長「彼女はアフリカのマザーテレサと呼ばれています」
 アベベック・ゴベナさん67歳。これまで45万人の孤児を支援してきた彼女はアフリカのマザーテレサと呼ばれ、現在もこの地で孤児院を営んでいる。
アベベック・ゴベナ「皆さんのような若い日本の人達がきてくれるなんてとても光栄です。ぜひ私のかわいい子供達に会ってやってください」
 この孤児院では現在、病気や事故で身寄りをなくしたり親に捨てられた200人の孤児たちが寝食を共にしている。
 そしてメンバーはベビールームへ
「かわいいな」
「かわいい」
アベベック・ゴベナ「この子は生後3日で、この孤児院の前に捨てられていたんです。あやうく野犬に食べられるところだったんです」
 エチオピアではこの子たちのように孤児院の前に捨てられる子供が後を絶たないという
アベベック・ゴベナ「親達も仕方ないんです。貧しすぎてろくに食べられないからお母さんはお乳も出ないの。一緒にいてもゆっくり我が子の死を待つだけなの」
 さらにメンバーは、隣の部屋へ。
 そこには7人の子供達が
副校長「この子達はある病気にかかっています」
 この子供達が冒されている病気、それはエイズ
副校長「遊ぶのも寝るのも他の子供達と一緒ですが、食事は別なのです。栄養があって、この子達が食べたい物を出来るだけ食べさせています」
 次々と突きつけられる厳しい現実に言葉を失うメンバーたち・・・
 アフリカの国の中で、エチオピアは最も貧しい国の一つ。
 GNI、一年間の国民平均所得は日本円にしてわずか一万円(日本430万円)慢性的な食料不足で栄養状態は悪く飢餓が原因で毎年数万人もの人が命を落としている。
マザー  この日マザーは、8人にどうしても話しておきたい事があるという
アベベック・ゴベナ「皆さんはご存じないでしょうが・・・」
 このマザーとの出会いでメンバー達はこれまでアフリカ大陸8カ国の旅で目にしてきた現実の裏側を知る事となる。
 ニュースにされない世界の現実「飢餓はなぜ起こるのか?」
 2003年イラク戦争犠牲になったアメリカ兵1217人、犠牲になったイラク民間人16,673人、一年間に飢餓が原因で死亡する人15,000,000人。
アベベック・ゴベナ「なぜこれほどの飢餓が起こると思いますか?」
歯医者「伝染病か何かが広まって、農作物を作るような人達が亡くなって飢餓になってったんじゃないかなと・・・」
瀬里葉「内戦みたいなかたちに、争いがあって作物を育てるような状況になかったんじゃないかなって」
じゅん平「避妊の仕方とか知らなかったりして、子供が一杯になっちゃったりとか、知識がないからそういうのでどんどん、人口が増えちゃったりとかそういうのかもしれない」
アベベック・ゴベナ「確かにアフリカでは貧しい環境にも関わらず、5人10人の子供がいる家は珍しくはありません。でも飢餓の本当の原因はもっと別のところにあるんです」
 農業の割合が高いアフリカの家庭にとって子供は大切な労働力。生活していくには、子供をたくさん作ったほうが有利なのだ。
 更にせっかく子供が生まれても、幼いうちに死んでしまうことが多い。
 避妊の仕方を知らないからではなく、貧乏だからこそ、たくさん子供を作らざるを得ないのだ。
 さらにマザーから、衝撃的な言葉が
アベベック・ゴベナ「飢餓を作った張本人はあなた達日本人を含めた先進国の人達なのです。1960年代、アフリカでは今ほど飢えている人はいませんでした。人々は、昔ながらの伝統的な農業のやり方でトウモロコシや豆など自分の村で食べるだけの食料を作り、自給自足の生活をしていました。お金はなかったけれど、飢餓で死んでいく人は、今よりずっと少なかったのです。ところが、1970年代、農業の仕組みが大きく変わってしまったのです。『緑の革命』で私たちは先進国に騙されたのです」
革命  緑の革命。
 ある日、先進国の人が貧しい国にやってきた。
先進国の人「今までより、たくさん作物が実る種を開発したんです。トウモロコシは2倍、小麦は3倍もとれるんですよ。どうです、これが『緑の革命』ですよ!」
貧しい国の大臣「うん、それは、素晴らしい話だ!」
 こうして貧しい国は新しい品種の種を先進国から買った。
 そして、政府から新しい種を手に入れたお金持ちの地主は、自給自足の生活をしていた人から土地を買い上げ、よりたくさんの作物を収穫するために、大農地を作った。
 しかし、
金持ちの地主「こんな広い土地に水や薬をまくにはどうしても機械が必要だ」
 結局地主は、トラクターや散水車など高価な機械を購入。
 そして農民たちに・・・
金持ちの地主「悪いけど、明日からもう来ないでくれ」
農民「え〜!?」
 土地を奪われた農民達は、仕事までも奪われてしまった。
 緑の革命で農地改革を果たした先進国は更に自分達の思惑を通すべく、追い討ちをかけた。
タバコ アベベック・ゴベナ「私たちアフリカの国々は先進国の嗜好品を作らされたのです」
 このマザーの話に、じゅん平はこれまで旅してきたアフリカの国を思い出していた。
 マラウイでは
「この一帯は全てタバコ畑です」
じゅん平「タバコ、タバコなんだコレ!」
「タバコ?すごーい」
 人口のおよそ半分がタバコ産業に従事。
 しかし
「私達はお金がなくとても貧乏です。だから幸せに暮らす事は難しいです」
 ほとんどの人が貧しい暮らしを強いられていた
じゅん平「マラウイっていう国はやっぱり凄い貧しい、日本はお金があって凄い羨ましいって凄い言ってた」
 先進国はアフリカの国々に自分達の食料を作る畑を潰させ、タバコ・ピーナッツ・カカオなどの嗜好品を集中的に作らせたのだ。
 しかし、収穫された作物の買値は安く、アフリカの人達はどんどん貧しくなり、食べるものまで失ってしまったのだ。
 メンバーはケニアのスラムでもたくさんの子供が飢えと闘う姿を目にしてきた。その背景には、多くの農家が紅茶作りに従事している事実もあった。
 アフリカでは他にも、エチオピアでコーヒー、ギニアではパイナップル、ガーナではカカオ、セネガルではピーナッツなど・・・
 ヨーロッパの為にアフリカの人達が、アメリカの為に南米の人達が、そして日本の為にアジアの人達があまりにも安い賃金で働いている。
アベベック・ゴベナ「先進国の人達が嗜好品に囲まれた優雅な暮らしを送れるのは、貧しい国の人達が安い賃金で働いているからです」
イッチー「すごい色んな意味でショック」
歯医者「要は植民地化してるのと似てるもんがあるよね」
じゅん平「日本輸入をやめたら生きていけないんだよね」
穀物  世界中で生産される穀物は一年に20億トン。
 これは世界の人口、63億人の2倍以上の人が食べていくのに十分な量のはずである。
 しかし、先進国の人々は貧しい国の4倍もの穀物を消費している。その為、貧しい国の人々には十分な食糧が行き渡らない。
 世界で一番穀物を輸入しているのは、日本!世界全体の10%の穀物を輸入している。
 しかし、日本人が直接食べるのはこのうちたった3分の1だけ。残り3分の2は家畜の飼料となっている。
 外国では肉牛は草を食べて育つことが多い。しかし・・・霜降りの肉が喜ばれる日本では、肉牛は穀物のエサで育てる。肉に脂がのっておいしくなるからだ。
 おいしい霜降り和牛1キロを作るために牛は8キロの穀物を食べさせられるのである。焼き肉店でおいしい和牛のカルビを食べるということは、たくさんの穀物を食べてるのと同じことなのである。
アベベック・ゴベナ「あなた達を責めるつもりはありません。でも現実を知ってほしかったんです」
生活 イッチー「本当になんか・・・」
歯医者「がっかりしたよね」
イッチー「がっかり?う〜ん、知らんかったんもショックやったし」
歯医者「うちらはね。何不自由なく食ってる、きちんと屋根の下で生活して、テレビも見れて酒も飲める生活できるもんね」
じゅん平「やっぱり日本人は贅沢だなってぶっちゃけ残してるもんね、インジェラ」
歯医者「インジェラ残してるからね。申し訳ないと思うけど。ただ、教育がやっぱ重要なんじゃないかな。ダムなり、何かを作ってあげるのは簡単だけど彼らにそういった技術を教えて教育をしてあげれば、彼らがまた会社を起こせるわけじゃん」
おーせ「なんかよくわかんないけど、なんか何にもしなかったら、何にもかわんないけど、何か行動すれば変わると思うから」
じゅん平「だから今、俺らが出来る事って考えて資源の無駄使いとかそういうのって自分らが今、出来ること。おれら、この今いる8人がそれをやって日本帰って友達に教えたりとか」
 すると祇園の辛口ソルト
ソルト「正直に話すけど、私、綺麗事が私ホンマに嫌いで、だから妙に正当ぶってる人間がムカつくって言うか、簡単には自分は変われへんと思う」
じゅん平「え、全然変わんなかった?あれで?せっかく来てさ、接してさ、学んでんだからさ。それは努力すればいいんちゃうんかな」
ソルト「努力はつづくんかな」
じゅん平「だから、初めから諦めないで本当ちょっとの事でもいいから考えればいいと思うんだ」
ソルト「やけど自分の国が豊か過ぎて豊かに育ってきたから。はっきり言って、日本に帰っても、生活や自分は変わらんと思うから」
じゅん平「でも、そりゃあ、俺だって日本人的考え方持ってるから、絶対日本人的な生活が好きなんだよ、正直ね。いや、おれはそれ全部否定するのは間違ってると思う。」
 資源の無駄遣いについて、熱いバトルを繰り広げるメンバー。
 すると、最後にあの男が話をまとめた!
ヒデ「あのー、日中からこんな話しをして申し訳ないがうんこをする時にあの、紙7ターンぐらい折って使ってたんですけど、だから、3ターンぐらいに」
メンバー「・・・・・・」
ヒデ「ンンッ」


 日本人の食生活は外国からの輸入によって支えられている。
 日本の食料自給率は40%。これは先進国の中でも特別に低い数字。
 その一方、日本は年間1131万トンもの食糧を捨てている。
 これは年間6283万人もの飢餓に苦しむ人々を救える量である。
 無駄を無くしたからといって飢餓が無くなる訳ではない。
 だがラブワゴンが旅するアフリカの現状と日本は全く無関係では無い。
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