clamp talk : 野宮真貴
kahala and maki nomiya
華原:
あの、ライヴと言えば、ライヴの前にお買い物をするって聞いたんですけど。
野宮:
あ、はい。
華原:
それはなんでですか? それも普通じゃないぐらいいっぱいお買い物をするって 。
野宮:
あの、今回はアメリカ14都市だったんですけど、もう毎回コンサートの内容は同 じだから、リハーサル毎回やらないんですよ。だいたい1曲目の1コーラスぐらいちょっ と音合わせて。で、あとは買い物の時間になっちゃうのね、本番までの間。それで小西 君はレコードをすごい集めてる人なのでレコード屋さんに行っちゃうんですけど、私は 洋服屋さんに行って。だから、ぜんぜん行動は別なんだけど、とにかく買い物をすると なんかすごく楽しいでしょ。
華原:
はい。
野宮:
なんかね、「すごい買い物をしたい!」って時って、なんか無性になんか「とに かく何でもいいから買いたい!」っていう衝動に駆られる時とかあって。
華原:
私、ライヴっていうのは、あんまりやったことないんですけど、ライヴの前にお 買い物なんて緊張して出来ないって思うんですけど、すごいですよね。
野宮:
そう、だんだんね、緊張もしなくなっちゃうっていうか。で、すごくスケジュー ルがハードだから。1ヶ月で14都市回るんだけど、アメリカって広いからけっこうハー ドなんですよ。それで、けっこう疲れてきて。で、そういうのを元気にするには、やっ ぱり好きなお買い物とかすると、すごい元気になるから。ライヴの前でもギリギリまで 買い物行ったりしてて。
華原:
じゃあその、何にもお仕事はなしで、普段ってどういう生活をしてるんで すか?
野宮:
普段ですか?
華原:
はい。
野宮:
普段は子供と遊んでます。
華原:
あ、そうなんですか。お子さんが?
野宮:
去年、子供が生まれて、今1歳半。
華原:
おめでとうございます。
野宮:
ありがとうございます。
華原:
女の子ですか?
野宮:
男の子。だから、あんまり普段は一緒にいないから、休みの日はなるべく一緒に いようかなって思って。
華原:
どんなところに遊びに連れてったりとかするんですか?
野宮:
このあいだ一緒にね、温泉に行きました。
華原:
子供と一緒に?
野宮:
そう、家族で。
華原:
家族で。そういうことも出来る人なんですか。特に好きな食べ物は?
野宮:
好きな食べ物は、やっぱり和食が好きです。
華原:
和食。
野宮:
お魚とか。だからアメリカは食べ物がね、一番。買い物は、すごく安くて可愛い 服とか見つかるんだけど、食べ物だけはどうしても馴染めないっていうか。
華原:
じゃあ、痩せてっちゃいますね。
野宮:
そう。だから、ツアー始まって2週間ぐらいでちょっと痩せて、なんかスッキリ して気持ち良かったんだけど、そのうちなんかね、美味しいものを発見しちゃったんです よ。アメリカで今回一番おいしいなぁと思ったのは、ポップコーンなんだけど。電子レ ンジで作るポップコーンなのね。紙の袋に入ってて、電子レンジに何分間がいれると膨 らんで、それにキャラメルのかたまりみたいのが付いてて、それをもう一度袋にいれて 、それをもう一度電子レンジにかけると、キャラメルがトロトロになってすっごい美味 しくて。そういうのを後半は食べてたから、また体重は戻っちゃったんですけどね。で も、一番おいしい食べ物はポップコーンでした。
華原:
アメリカで一番おいしい食べ物はポップコーンですか。お酒とか好きですか?
野宮:
お酒はすごい好きで、すごいたくさん飲める人だったんですけど、なんか子供を 産んでから飲めなくなっちゃって。まあ、多少は飲みますけど、あんまり飲まなくなっ ちゃいました。でも、好きですよ。
華原:
どんなお酒が好きですか?
野宮:
何でも飲めますけど、日本酒とか好き。
華原:
日本酒。クイっとってやつですか?
野宮:
クイっと。なんか酔い方が緩やかに酔っていくっていうか、気持ちいい感じで。
華原:
私は日本酒とか飲んだら、そのまま後ろにいきますね。苦手ですね。
野宮:
何がいちばん好きですか?
華原:
カクテルものが好きです。
野宮:
フルーツとかジュースとか?
華原:
ジュースの味がするようなお酒が好きですね。ライヴの打ち上げとかでお酒とか 飲むじゃないですか。いっぱい飲みました?
野宮:
だから、前はすごい飲んでた。とにかく誰よりも最後まで残って、朝まで飲んで いるタイプだったんですけど。で、ライヴで歌をさんざん歌った後なのに、まだカラオ ケで歌いたいとかいってカラオケに行っちゃうような人だったんですけどね。
華原:
カラオケ好きなんですか?
野宮:
うん、好きでした。最近あんまり行ってないんですけどね、好きですね。
華原:
カラオケに行ってた時は、どんな歌を歌ってました?
野宮:
すごい古い昔の歌謡曲か、新しい曲はあんまりわからないんですけど。あとね、 英語の曲に挑戦するっていうのは、けっこう自分のなかでブームで。すごい難しい曲を 選んで、クィーンの「ボヘミアン・ラプソディ」とか、そういうのを選んだりして。歌 えないんですけど、なんか挑戦したりとかしてましたけど。
華原:
私はマライア・キャリーがすごく好きなんですけど、カラオケで頑張ったんです けど、絶対無理でした。
野宮:
でもなんかね、いいんですよね。気持ちいい。
華原:
お酒を飲んでて失敗したこととかありますか?
野宮:
いっぱいありますよ。
華原:
ありますか? 私はもう、人一倍いっぱいあるんですけど。酔っ払う人ですか?
野宮:
うん、酔っ払って陽気になる人。すごい陽気になっちゃう。
華原:
どんなふうになるんですか?
野宮:
でもね、すごい酔っ払いすぎると、なんかすごい同じことを何回も繰り返して言 っちゃう人になって。けっこう嫌なタイプになっちゃったりするんですけど。
華原:
それは悪いことですか?
野宮:
悪いことじゃないと思うんですけどね。でも、自分でそれをわかってて言ってる んだったらいいんだけど、すごく飲んで酔っ払ってる時って覚えてないっていうか、知 らずに何度も何度も同じこと話してるから。みたいなんですよ。それも自分でわかって ないんで。失敗したこといっぱいあるけど、何だろうな? けっこう人といる時は、ま だシャキッとしてて。「それじゃあ、バイバイ」っていってタクシーに乗ったりすると すごいグルグルになっちゃったり。気が張ってる時は大丈夫なんですけど。やっぱり最 近そこまで飲んでませんけどね。つまんないけど。たまにはね、ちょっと記憶を失うぐ らい飲んでも楽しいですけど。
華原:
テーマとして、今、幸せなことって何ですか?
野宮:
今、幸せなこと?
華原:
はい。「何してる時が幸せ」とか、そういうのってあるじゃないですか。
野宮:
そうですね、仕事もすごい好きだから、コンサートをやってる時とかもすごい幸 せだし。でも、ぜんぜん切り替えておうちで家族といる時もすごい幸せだし。
華原:
家族があるっていいですね。
野宮:
うん、いいですね。そう、子供はなんか面白いですよ。毎日変っていくから、成 長して。
華原:
家族とずっと一緒にいるのが幸せ。
野宮:
でも、仕事もすごい好き。でも両方あるからきっとね、いいんでしょうね。仕事 だけで家に帰っても、寂しかったら嫌だし。でも、おうちだけっていうのもね、なんか きっとだんだん飽きちゃうな。両方ともウマく。
華原:
いいですね、なんか。楽しそう。いいなぁ。じゃあ、最近ではアメリカ14都市行 ってきたばっかりですけど、次に行ってみたい国とかはどこですか?
野宮:
次は、来年、今度はヨーロッパツアーに行くんですけど。それで多分、ドイツと か。
華原:
ドイツ。
野宮:
ドイツすごいね、日本ブームっていうか。PIZZICATO FIVEもすごい人気があって 。で、ドイツの人って日本人にけっこう近い感じなのね。
華原:
そうなんですか。
野宮:
だからすごい仕事もしやすいし。すごく信用できるっていうか、友達になっても 。だからドイツに行くのも楽しみだし。あと、オランダに行くのも楽しみだし。なんか ヨーロッパツアー楽しみにしてるんですけど。
華原:
ヨーロッパツアーですか。一緒に家族も?
野宮:
なんかでも、仕事の時に子供とかいると気になっちゃうから連れて行かないと思 うんですけど。
華原:
やっぱりなんか、今お話ししてても、なんか外人の人が日本語を喋れるっていう 感じのイメージがする。
野宮:
そうですか?
華原:
それって悪いことですか?
野宮:
ううん、悪いことじゃないと思うけど。まあね、そうですね。なんか海外に行く と、なんか年齢とかを忘れちゃうし。で、誰も年とか聞かないし。すごいそういうとこ はやりやすいですね。それで、海外に行ったりすると、すごい自分が日本人だっていう ことを意識するのかっていうとそうでもなくて。なんか、どこに行ってもぜんぜん変ら ないから。
華原:
どんな子供だったんですか?
野宮:
子供の頃は、すごいおとなしい子でした。あんまり喋るのとか得意じゃなくて。
華原:
私もそうです。
野宮:
だから、いるかいないかわかんないようなおとなしい。でも、歌を歌うのは好き で。だから、そういう人と話したりするのは不得意なんだけど、でも反面なんか人の前 で歌を歌ってみたいっていう気持ちもあって。でも、喋るのは不得意だから、歌うって いうことは喋るってうことじゃなくて、歌で自分の存在を知らせたいっていうかね。そ ういう感じだったんですけどね。でも、こうしてね、トーク番組とか出てるっていうの 信じられないんですけど、その頃を思うと。
華原:
私もこうしてトーク番組の司会をやってるの信じられないですけど。でも、いろ んな人と出会えて、お話しが出来ることは幸せだなってすごく思って感謝してます。
野宮:
そうですね。
華原:
初恋とかいつですか?
野宮:
初恋ですか? 小学校5年か6年ぐらいの時。
華原:
そうですか。
野宮:
一人だけ学校に長髪の男の子がいて。
華原:
長髪ですか?
野宮:
長髪っていっても、そんなに長くないけど、昔の話だから。まあ、ちょっと長い 。すごく可愛い子で、よく図書館で会ってて。で、片思いっていうか、すごい好きだっ たんですけど。
華原:
片思い。
野宮:
でも、ある日、なんか合唱コンクールみたいなのがあって、で、その子が指揮者 やることになったらしくて、髪の毛を床屋さんに行ってすごい短くカットしてきちゃっ たのね。それでなんかすごいイメージが崩れて嫌いになっちゃったんですけど。なんか そんな。
華原:
外見だけで判断したんですか?
野宮:
そうです。
華原:
それは淋しいですね。
野宮:
でも、けっこう形から入るほうですね、何でも。
華原:
あ、そうなんですか。
野宮:
だから、音楽とかも最近はあんまり音楽聴いたりしなくなっちゃったんですけど 、昔はね、学生の頃はいろいろすごく好きなバンドとかいたんだけど、たいてい音楽聴 くより写真とか見てルックスで選んだりとかしてました。
華原:
あ、そうなんですか。私は……、私はどうでもいいですね。
野宮:
ううん、聞きたい。
華原:
私は外見じゃあ判断できないんですよ。絶対にいろんな人に興味があって。もち ろん男の人にも興味があって、おんなのひとにも興味があって。それで初めてお話をし て、「あ、この人好きだ」って思ったら本当に好きになっちゃうんですよね。その人が どんな顔してても、どんな体型してても、どんな仕草をしてても。あ、でも、体型はこ だわってるかもしんない、もしかしたら。あんまり大きい人が好きじゃないんですよ。
野宮:
あ、そうなんですか。
華原:
身体が大きい人はあんまり好きじゃない。
野宮:
まあ、そうですね。そういう憧れる人はね、けっこう外見なんだけど、すごく仲 良くなる人はそんなこだわってないけどね。やっぱり内容がね、大事だけど。でも、第 一印象って、それはルックスとか服装………、あ、でも、服装ってなんか。
華原:
洋服をすごく好きな方だから、絶対に服装とか気にしますよね。きっとそこから 入るっていうか。
野宮:
たいてい初対面で会った人の、その人が何を着てたかっていうのは覚えてる。
華原:
覚えてるんですか?
野宮:
覚えちゃうんですよ。
華原:
すごいですね。それでやっぱりダメだったらダメなんですか?
野宮:
いや、そんなことないですよ。ただ、第一印象でべつにルックスとか体型とか洋 服とかは関係ないですけど、そういうお友達になったりする人は。でも、なんかすごく すぐに打ち解けられるタイプと、すごく時間かかっちゃう人っているんですよね。
華原:
私の場合は、すぐ人に何でも言っちゃうから損しちゃうんですよ。
野宮:
そうなんですか?
華原:
淋しいとすぐ電話をしちゃうとか。それはいけないって言われる。歌手以外にな りたかった職業ってありますか?
野宮:
歌手以外は考えたことないです。子供の頃から歌手になりたくて。
華原:
生まれた時からですか?
野宮:
生まれた時はね、何だったんでしょうね? 生まれた時は覚えてないですけど、 でも、なんかあると思いますけどね。子供の時から、もうなんか本当に赤ちゃんっていう か、1歳ぐらいになるとやっぱり興味を持つものがだんだん決まってきて。なんか歌が すごい好きな子供とか、なんか音楽流れてると踊ったり、そういうのが好きな子とか、 なんか車が好きだったり、あと動物が好きだったりって、べつに誰も教えてないんだけ ど、そうやって選んでいくでしょ。だから、きっと子供の頃からそういうのってあると 思うんですけど。わりともの心ついた時から歌は好きでした。歌手になりたいなと思っ て。
華原:
ずっとずっと思ってたんですね。
野宮:
だからね、今は幸せですけど。
華原:
幸せだったらいいですよね。なんか、おうちのなか、すごい変ってそうですね。
野宮:
変ってないですよ。
華原:
変な意味じゃなくて、なんかいろんな珍しいオモチャとか、家具とか、そういう のが置いてあるおうちっていう感じがします。
野宮:
みんななんか、すごく可愛いお洒落なおうちに住んでると思ってる人が多いかも しれないんですけど、畳に炉達とかあっちゃったりするような家なんです。まあ、オモ チャもいっぱいあるんですけどね。でも、畳に炉達の部屋もあったりして。
華原:
炉達、に入るんですか?
野宮:
まだね、炉達にしてないんだけど、もう少ししたら炉達にしようかなと。
華原:
炉達のなかで寝るといけないんですよね。
野宮:
でも気持ちいいんですよね。
華原:
はい。
野宮:
まあ、炉達にミカンかなぁと思って、冬は。
華原:
なんか、そういう話聞くと日本人っぽいなぁって。
野宮:
ちょっとずつね、日本人。
華原:
どっちなのかな? って思っちゃうんですよ。
野宮:
すごいやっぱり日本人。日本やっぱり好きですよ、一番。いろんなとこ行きます けど、やっぱり一番お洒落な洋服とか、若い人がお洒落なのも日本だと思うし。
華原:
あ、そうなんですか。
野宮:
うん。特に東京はね、お金さえあれば何でも手に入るし、世界中のものが。すご いいいところだと思いますけど、お金があれば。
華原:
そうですか。でも、あんまり東京にいなさそうですね。
野宮:
そうでもないんですけどね。やっぱり好きですよ。
華原:
日本人として嬉しい。じゃあ、20年後の野宮さんは、どんなことをしてますか?
野宮:
20年後っていったら、子供が成人するっていうことですよね。まあでも、早く成 人してもらってあれだな、旅行とかしてみたいですね。
華原:
子供と?
野宮:
ううん。子供はもう。
華原:
関係なくて?
野宮:
自立してもらって。なんか夫婦で海外旅行とかずっとのんびりしたいな。
華原:
旦那さんてどんな方ですか?
野宮:
ええと、普通の人です。
華原:
でも、優しそうですね、きっと。
野宮:
そうですね。優しいです。
華原:
優しいですか。いいなぁ。20年後はきっと夫婦で仲良く。
野宮:
歌はね、わかんないですね。
華原:
そう、歌は歌ってますか?
野宮:
いやぁ、わかんないです。20年ってすごい先っていう感じ。でも、出来る限り歌 っていたいですけどね。
華原:
じゃあ、20年後じゃなくて10年後にしましょう。
野宮:
10年後? どうでしょうね? うーん? どうだろう? でも、歌っていられたらい いなぁと思いますけど…
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