clamp talk : 吉川ひなの
kahala and hinano in talking.
talk
華原:
趣味が笑うこと?
吉川:
そう。どうして知ってるんですか?
華原:
今日は、会えるからね。いろいろ見てきたの。
吉川:
そう、だって、趣味が無趣味だから、とりあえず笑うこととか何かなきゃいけないなと思って、いいやって思って笑うことにしちゃった。恥ずかしいなぁ。
華原:
でも、あれだよね、女の子で笑うことっていうのは大切だよね。
吉川:
大切ですよね。でも、泣くのも良くないですか?
華原:
泣くの?
吉川:
泣くのが超好きなんです。ドン底まで行くのが。
華原:
ドン底まで行って泣いて、「それでも私は頑張って上がるのよ!!」っていうのが好き?
吉川:
ううん、思わないで、もう「ああ、このまま終わるわ」って思うんだけど、知らないうとに上がるのが好きなんです。知らないうちに上がってるの。
華原:
知らないうちに上がってるのが好き?
吉川:
よくわかんないけど。
華原:
じゃあ、話しを変えて、話しを置いといて。
CDを出して、タイトルとか「うちぎちゃんSay Good Bye」。
吉川:
はい。
華原:
可愛いですよね。
吉川:
そうですか。
華原:
あの、どういう意味で? 作詞とかもしてるじゃない。
吉川:
作詞しました。
華原:
なんか、絶対に恋の歌しか歌わないとか?
吉川:
そう。なんか歌うんだったら、ずっとそういうラブソングみたいな歌がいいな。
華原:
そういうのを夢見てるっていうか、そういう感じ?
吉川:
うん。
華原:
作詞:HINANOって書いてあったからね、「ああ、詞も書ける女の子なんだ」って思って。でも、私、詞とか難しくて書けないのね。どうやったらそんなにスラスラ書けたりとかするのかな? って思うじゃない。多分きっと、このテレビを見てる人たちも、「え? 17歳の女の子で吉川ひなのちゃんが作詞してるなんて、え?」って思うと思うのね。そういうところは、すごくなんかしっかりしてるっていうか。
吉川:
そうですか?
華原:
しっかりしてるっていうか、音楽にすごく興味があるのかな? とか思ったりしたんだけど。まあ、音楽に興味がないと、歌なんか歌いたくないよね。それはもちろんのことなんだけど。
吉川:
ひなの、すごく歌がヘタっぴなんだけど、歌を歌うのがすごい楽しくて大好きで。で、なんか思ってる、自分が考えてることを歌ったら、もっと楽しいなぁとか思って。もともと文とか書くのがすごい好きで、よく書いてたんですけど。なんかすごい楽しい。だから、もしまた次も歌を出せるんだったら、作詞したいなとか思ったり。
華原:
これからも、今、何枚でしたっけ?
吉川:
2枚。
華原:
2枚シングル出してて、3枚出して、4枚出して、5枚出して、アルバム出してとか、もう自分の頭のなかでは? 私、わからないのね、どうしてもね、なんか考えてることが。だから、すごいお話ししたいなって思うんだけども。その歌を歌うこと、詞を書いたりとか、曲をフミヤさんからいただいて、それで歌ったりすることすごいなと思うんだけど、でも、この先どうなっていくのかな? ってすごい。
吉川:
ひなの今、100こぐらい考えがあって。
華原:
100こ?
吉川:
自分でもだから、「毎日ひなの嘘ついてんのかな」とか思っちゃうぐらい、毎日考え方とか変わったり。1このものに対しても100こぐらい考え方があるから、どれが本当だかわかんなくなっちゃってすごい悩んだりして。だから将来も、これから先も、「こうなりたいな」っていうのが100こぐらいあったりして「ひなの、どうなっちゃうんだろう?」って思うけど。
華原:
それはすごい自分でもよくわからないところ?
吉川:
わからないんです。
華原:
でも、そこが見てる人たちは魅力を感じたりとかするのかな? って思うんだけども。藤井フミヤさんとかってね、歌とかすごいウマいじゃない、あの人って。だから、どんな人なのかな? って思うんだけど。すごく近い存在にあるじゃない。どういう人? 藤井フミヤさんっていう人は。
吉川:
なんか、テレビで見るまんまの人。
華原:
テレビで見るまんまの人?
吉川:
で、えぇと、先生とかパパとかみたいな感じ。
華原:
先生? パパ? 年がすごく離れてるのかな?
吉川:
だから、「ひな、ちゃんと食べてるか?」とか「ひな、ちゃんと仕事してるか?」とか。あとは何だろう? なんかそういうことばっかり言われる。
華原:
すごく優しくしてくれる人なんだ。
吉川:
うん。あんまりでも、そんなに相手にしてくれない。
華原:
忙しいからだよね、きっとね。あとは、歌も歌うし、ドラマとか、映画もやりました。あと、モデルもやりました。
吉川:
ドラマも昔にやってました。
華原:
ドラマも昔やっての? どれが自分にすごく合ってるかな? って思う?
吉川:
ひなの自分のこと話すのがすごく苦手なんですよ。
華原:
私もそうだ。
吉川:
本当ですか? もう本当になんか苦手で。しかも考え方がいっぱいすぐ変わるから、昨日と違うからテレビで見たりすると、後で見たりすると、「嘘ついてる」とか自分で思っちゃう。「今、こんなふうに思ってない、ひなの」とかなっちゃうから、すごく苦手で。だから、ひなのの考えを出さなくても出来るのは、女優のお仕事と歌のお仕事だから。あと、モデルの、ファッションのお仕事は好きかなって。でも、お芝居は大変だから。待ち時間もすごい長いし、眠いし。
華原:
やっぱり朝までかかったりとかするんでしょ?
吉川:
で、だから、そうだ、歌のお仕事とモデルさんのお仕事がいい。楽しい。
華原:
でも、17歳の夏はちょっとっていう感じ?
吉川:
もう18の夏に賭けます。
華原:
18の夏に賭ける? きっと今よりもっと忙しくなってるかもしれない。
吉川:
うそ?
華原:
多分、っていうか絶対。
吉川:
うそぉー!?
華原:
もっともっとね、なんかもっともっといろんな人が知るようになると思う、これから。私なんかそういう気がする、絶対。
吉川:
どうしよう?
華原:
でも、やっぱり普通の17歳18歳、高校3年生?
吉川:
はい。
華原:
学校に行くことよりもこういう仕事選んだっていうのは、やっぱり大きな決断だったりするじゃない。なんかやっぱり普通の女の子は、17歳だったらルーズソックスはいて、なんかスカート短くして、色黒くしてとか、そういうふうな感じじゃない。だけども、こういう世界を選んだっていうのはやっぱり大変なこと? すごくやっぱり自分自身で悩んだりとか?
吉川:
悩む前になっちゃった。
華原:
そうだよね。13歳からこういうお仕事して。
吉川:
何にもわかんないうちに、もうなってたから。すごいもし憧れて、すごいやりたくてなったんだったら、「なんか17の夏はずっと仕事だった」とか思えるのかもしれないんだけど、知らないうちになってて、やらなきゃいけないし。最初はっていうか、楽しい時もたくさんあるし、たまに辛いけど。
華原:
たまに辛い? やっぱり辛い?
吉川:
うん。お友達がほとんどこういうお仕事してない普通の子だから、すごい憧れちゃう。普通にひなのもぜんぜん普通に歩くんだけど、でもやっぱりいろいろ言われたりとかするし。普通にプリクラも撮りたいけど、いろいろ言われるし。
華原:
だって可愛いもん。だってやっぱりそういう才能があるからこういうお仕事してるわけだからね、きっとね。私もよく言われて「はい」ってよく聞くじゃない、そういうふうに。もしタレントとかそういう、こういう世界に入ってなかったら何になりたかった?
吉川:
ルーズソックスはいて、スカート短くして、色黒くして、それでひまわりとかって付けて。「ピッチ」とか言って、みんなと「今日、プリクラ撮り行こうか」とか。あと、「海行く?」とか。「もう、チョー顔黒!」とか言いたい。すごい憧れちゃう。すごい楽しそうなんだもん。
華原:
だけど、逆そういう女の子たちがひなのちゃんを見てて憧れてると思うよ、きっと。
吉川:
そうかな?
華原:
だからやっぱり普通じゃないっていったら、べつに悪い意味じゃなくてね、普通じゃなくて才能があるからこそこういうお仕事が出来て、だからそういうふうになってるしって思わない?
吉川:
うん、ちょっとだけ。
華原:
あとは、趣味は笑うことで、他には何にもなくて?
吉川:
趣味?
華原:
うん。
吉川:
よく「作りなさい」って言われるんだけど。何だろう? 趣味。
華原:
とにかくもうニコニコニコニコしてるのが好きで?
吉川:
うん。なんか、自分の感情の波とか考えてること。「今日は落ちてていいな」とか「今日は意味もなく明るい」とか、なんか自分のこと考えてるのが趣味。
華原:
自分のこと考えるのが趣味? でも、それはすごくいいことだと思うような気がする。自分のことをよく考えて、それでこういうお仕事もこなせてっていうのは、すごくいいことだよね。きっとみんな憧れてる。だって、すごい17歳でこんなにスタイルが良くてね、こんなに顔がちっちゃくて、こんなに目が大きくて、もう本当なんか理想通りっていうか。なんかやっぱり朋ちゃんでも憧れる。
吉川:
嘘ですよぉ。
華原:
いや、っていうか、だって無い物ねだりじゃん、だって。例えば足が本当に長くて、で、顔がちっちゃくて。朋ちゃんなんか、べつにそんな足が長いっていうわけじゃないからさ。やっぱり無い物は無いから欲しいって思うし。だからみんな、きっと憧れとかそういう気持ちを持ったりするんだと思う。
吉川:
そうかな? どうしよう?
華原:
じゃあ朋ちゃんから質問ね。これから先、いろいろドラマとか映画もやってるしモデルさんもやってるし、いろいろ挑戦したいこともたくさんあると思うけど、これからの自分はどういうふうに? なんか難しいこと言うと、なんか「わかんない」って言われちゃうと困るから。これからの目標とか、「自分はこういうふうになっていくの」とか、そういうのってありますか?
吉川:
えぇと、お仕事とかでは、とりあえず今やることを頑張ってやって。他にこれ以上やたいこととかあんまりもうなくって。だから、今やってることを精一杯頑張って。あとは暇になったら遊びを頑張る。いっぱい今まで17の夏に遊べなかった分を取り返して、お仕事頑張りつついっぱい遊ぶ。
華原:
お仕事は絶対に頑張って、でもやっぱりお仕事と遊ぶことって大切だと思うけど、でも、どっちかって言えば仕事を取るでしょ?
吉川:
取ると思う。
華原:
それがいいと思う。きっとそれで、今17歳で来年は18歳になるけれども……、なんで私こんなにお姉さんチックになってるんだろう? ごめんね。これからなんかね、朋ちゃんも17歳、18歳、19歳、二十歳ってずっとこうしてきてるわけだから、朋ちゃんが経験したことで言えることは、なんか二十歳になったね、なんか考え方とかがいろいろ変わってきたりなんかするのね。だから、頑張って。
吉川:
はい。
華原:
まだ17歳ですごい若くて、だけどこういう世界に飛び込んで「私の17歳の夏は遊べなかった」って思ってても、でも絶対に必ずその分いいことは絶対返ってくると思うから。そういうふうに思って趣味は笑うことで、ニコニコしてて下さい。
吉川:
はい。
華原:
それではお仕事も頑張って下さい。
吉川:
頑張ります
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