clamp talk : 鈴木紗理奈
kahala and sarina in talking.
talk
華原:
TRF好き?
鈴木:
昔、好きでした。その時、出てきた時にすごいインパクトがあって。今まではぜんぜんいなかったから、だからすごい感激して。すごいテクノっぽい曲が好きやったから、大阪にいる頃。すごい「ああ、これ!!」って感じでピピッてきて。ちょうど大阪から東京に出てくる時で、一番なんか大阪で遊んでた時で。
華原:
どんな遊びしてたんですか?
鈴木:
どんな遊び? 他愛もない、きっと今の女子高生とそんなに変わらないけど。今の子はクラブ行ったりするけど、うちらの時はディスコとか流行ってそこ行ったり。あとは地元で遊んだり。今の子とそんなに変わらないようん感じはする。
華原:
大阪にいる頃はテクノっぽい曲が好きで、TRFの「boy meets girl」がすごい好きで、それで大阪から東京に出てきて。でも、今出してる曲だって、すごいテンポがなんか、なんて言うかな? そんなに速いわけでもないし、遅いわけでもないし。
鈴木:
私にとってはムチャクチャ速くて。ちょっと鈍いっていうのか、だからついていくのに大変やったっていう。もう速い歌は。♪ダダダダダッ〜って速いやつやったな、あれな。あれ、速かった。ムチャクチャ速かった。
華原:
あと、人前とかで歌ったりとかするのとかってすごく恥ずかしいっていう話しを聞いたんだけど。人前で歌ったりするのってどう?
鈴木:
イベントで人の前で歌うんは大好きで、もうすごい興奮するけど、こういうスタジオの人前はすごい苦手で。苦手で、いつまでたっても慣れなくて、なんかね、慣れるまでに多分、時間がかかる人なんだろうと思って。未だに緊張して。けっこうバラエティやとスッとできたりする部分もあるけど、歌でなんか歌うだけで。例えば、歌がヘタで笑いをとるっていったら、そういうふうにそれでわざとヘタに歌ってとか、そういうのやったらコントやと思えばけっこう平気でできちゃうけど。ほんまに自分の一番ウマく見せれる自分を精一杯出さなあかんってねそういう笑いにもっていくんじゃなくって、カッコよくもっていくとか思ったらすごい照れて。初めっから歌手とかやったらそれが当り前になってて、で、バラエティに出たりするのとかに抵抗あるのかもしれないんですけど、まだ慣れなくて。家でメチャクチャ練習してんねんけどね。カメラにポーズとったり、メチャ練習してんねんけど、やっぱり緊張しちゃって。
華原:
緊張する?
鈴木:
うん。イベントとか行ったらぜんぜん違く弾けれんねんけど。
華原:
イベントとかは、もう何回か?
鈴木:
うん。イベントは、7月8月は土日行ってて。10箇所ぐらい。で、9月も学園祭シーズンやから。
華原:
あ、そうだよね。今日、9月の3日で、9月は学園祭が多い季節。
鈴木:
うん、学園祭。
華原:
もういろいろなところでやることが決まってる?
鈴木:
多分。スケジュール見てないからあんまりわからないけど学園祭は回る。楽しい。それがイベントで歌えることが歌を出して一番良かったなって思えること。
華原:
普段の生活とかでカラオケとか行くじゃん。私はすごい好きでよく行くんだけど、行く? カラオケとか。
鈴木:
カラオケは最近は行ってないけど。3週間ぐらい前かな? 行ったの。昔はしょっちゅう行ってたけど。大阪住んでる頃なんて、中学校の頃にすごいカラオケが流行って、週に3回ぐらいは行ってた。
華原:
歌は何を歌うの?
鈴木:
歌は、大黒摩季さんとか相川七瀬さんが多いかも。
華原:
あ、やっぱりそうだよね。
鈴木:
高いもん、みんな小室ファミリーの歌は。私メチャクチャ下げなあかんから、3ことか4ことか。だからコーラスが♪ハァー、ハァ、ハハハァハァ〜とか、キー無理矢理下げたらコーラスがメチャおかしい声になる。それになるから「ちゃんと歌ったらちゃうな」って言われるから、だからあんまり歌えない。
華原:
でも、あれだよね? デビューシングルとか相川七瀬さんっぽいね。曲調っていうメロディっていうか、そういう感じだよね。それはすごい意識した? そういうところは曲を作る人に。
鈴木:
とりあえずロックに。歌いたいのはロックで。それで「相川七瀬さんまでハードにはならないけど、大黒摩季さんみたいにポップにもにらなくて」とか言って。なんかとりあえず誰っていうのはすごいなくて。なんか「これが私」っていうのを歌いたいから、誰ともカブるっていうか一緒になりたくないって。
華原:
それはそうですね。
鈴木:
だから、そう思ってやって。でも、初めはやっぱりけっこうインパクトがあるっていうのをすごい大事にしてたみたいで、1枚目とか2枚目は。だから、わかりやすいっていうか、紗理奈っていったら速いロックっていうイメージ付くみたいな、そんなんで速い歌になったけど。これからはもっといろんなことがしたくて、なんかレゲエとかも歌ってみたいしヒップホップも歌ってみたいし。なんか歌のこととか、もとからすごい歌をやってて、なんか「自分にはこういう曲が合ってる」とかすごい基礎知識があるなかで歌を出すんやったら「自分はこれや!」っていうのを追及したほうがいいと思うけど、私はほんまに素人の状態でこんなふうになれたんで、だからいろんなものを手探りでやって。で、それで自分が一番おもろうて思うから、けっこう歌に関してはバラエティでデビュー当時のことを思い出したりとかするようなことが多々あり。
華原:
あの、プロモーションビデオ見せてもらったんだけど、はじめにカセット入れて、それで蹴っ飛ばして、みたいな。「ォラァー!!」みたいななんか。なんかそういうのって、私は歌とか出してて、そういうのまったくやったことないのね。そういうなんかハードな、強いっていうか、なんかものを殴ったり蹴ったりとか、そういうはやったことないんだけど。だけどビデオとか見たらそういうのがメインで。あれはどういう?
鈴木:
なんか私のイメージってやっぱり「怒ってる」とか「熱くなってる」っていうイメージがすごい多いみたいで。それをバラエティじゃなくて、ほんまで怒ってて、ほんまにそういう性格でやったらハマるとかいう話しになって。でも、すごい楽しかった。
華原:
楽しかった?
鈴木:
ムチャムチャ楽しくて。何か一つのものにハマったりするのはすごく好きで。家とかでもバァーッと遊び歩くよりも本読んだりとか。
華原:
そういうとこがあるんだ。
鈴木:
友達となんか哲学話みたいのをするのが好きやったりして。なんかなんて言ったらいいのかな? そういうワァーっとした遊びも好きやけど、カラオケ行って盛り上がるっていうのも好きなんやけど、なんか人生についてゆっくり語るっていうのもすごい好きで。なんかそういうハマる性質があるみたいで。歌をやった時も、プロモーションもすごい初めは照れたけども、「あかんわ。仕事なんやから照れなんかやったら。みんな一生懸命やってくれてるのに」って思ってなりきったら、なんかしらんけどすごいみんな笑うぐらいなりきっちゃって。入り込んじゃって「ああ、やっぱり歌って楽しいわ」って思ってだんだんだんだん膨らんでいって。多分、これからもっと歌っていけば、もっと歌って楽しいって思うと思うし。これからもなっていくのもわかる。
華原:
例えば、歌も歌うっていうのすごく大切だけど、楽器とかそういうものに触れたりとか、そういうのとかに興味とかある?
鈴木:
サックスをもってて。
華原:
あと、エレクトーンだよね。
鈴木:
うん。知ってるなぁ、ムッチャ。
華原:
うん。
鈴木:
やりたいなぁと思うけど、なかなか一人じゃなんか。音楽って人と出し合って楽しいっていうところがすごいあるから。なんかすごいそういう仲間が欲しいなって。プライベートでバンド組みたいなって思ったりすごいするけど。
華原:
バンド。
鈴木:
うん。なかなかそういう人もいないし、機会もないしっていう感じでね。
華原:
なんか私はね、朋ちゃんのイメージなんだけど、なんかドラムとかメチャクチャバァーン!! みたいな、なんか叩いてみたりとか、すごい似合いそう。でも、ぜんぜんまだそういうところまでには興味はないっていう感じ?
鈴木:
そう。ドラムもチョコチョコ教えてもらったりしてるけど、まだまだ難しいなぁ。
華原:
難しい?
鈴木:
うん。
華原:
でも、興味あったりする?
鈴木:
うん、すごいもともと音楽は好きで。けっこう他の人はどうなのか基準がわからないから何とも言えないけど、多分、普通の女の子よりは音楽と接する機会が多い中で育ってきたと思うから。
華原:
小さい頃とかバンドとかでやったりとか?
鈴木:
小さい頃、幼稚園ぐらいの時にピアノを習ってて。それでやめて小4からエレクトーン習って中2までやってて。で、高1の半年間ブラスバンド入ってて。
華原:
ブラスバンド。
鈴木:
ブラスバンドに入って。
華原:
ブラスバンド入って何やってたの?
鈴木:
クラリネットを。
華原:
クラリネットってどういうやつだっけ?
鈴木:
黒くて。
華原:
笛?
鈴木:
笛のなんかアクセサリーがいっぱいついたみたいなやつ。で、あとは、すごい プリプリのファンで。
華原:
プリンセス・プリンセス。
鈴木:
小・中学校代ファンで。もうどこで息吸うかってわかるぐらいまで聞いて。「奥居さんはここで息して、ここで息して」って。あと、ミュージカル見に行くのがすごい好きで。
華原:
ミュージカル。
鈴木:
お母さんとミュージカルを見に行ったりとか。
華原:
なんかけっこうあれだね、イメージ的にはなんかあるじゃない。鈴木紗理奈っていうのは、メチャクチャ強くて、みたいなイメージっていうの持ってる人たくさんいると思うのね。だけどなんかお話ししてると、本を読んだりとか、ミュージカルをお母さんと見に行ったりとか。
鈴木:
メチャクチャ優雅やねんな、なんか知らんけど。お母んとミュージカル。なんか両極端みたい。普段けっこうガーッっていうぶん、すごい性格もそうやし、何事に対してもすごいゴールまで突き進まないと気が済まないみたいで。すごい自分の考えとか思うたこととか言うぶん、すごいなんか本を読んで、例えばすごい幻想的で。けっこう暗いお話しが好きで。
華原:
暗い話?
鈴木:
暗いっていうかね、普通のなんかハッピーエンドの恋愛小説とかっていうよりも、けっこう重くのしかかってきたりとか。
華原:
苦しい状態?
鈴木:
ちょっと読み終わった後に、「ああ、お金ってなんやろ?」とかそういうのとか。自分でもどつちの自分が本当の自分かわからなくて。でもけっこう自分でそれを楽しんでたりする。友達と遊ぶ時は、途中で帰るって言ったら怒るぐらい、「仕事とか関係ないやろ」っていうぐらい引っ張り回すけど、遊びに行かない時は、もうほとんど電話も出ずにけっこう本読んだりとか。
華原:
そうなんだ。家にいる時とか、本読んだりとかしてる? 私、本読んでると、だいたい7ページ目ぐらいで眠くなってきちゃう。それでそのまま横になっちゃうっていう感じ。
鈴木:
面白くない本かもしれん、それは。
華原:
面白くないのかな?
鈴木:
うん。メチャ夢中になる。もうお風呂でも読んでるし。
華原:
お風呂でも読むの?
鈴木:
「もうあかん、待ちきれん。でもお風呂入らなあかんし、どうしよう?」って思って。で、「まあいいや、お風呂に持っていこう」って。で、お風呂で浸かりすぎて、面白くて洗いたくない、洗いたくないって思って。
華原:
そんな部分も持ってんだ。
鈴木:
けっこう何やろな? ハマりやすい。
華原:
ハマりやすい? 何でも?
鈴木:
でも、ハマらないものとか興味のないものは、まったく非常識ぐらい知らなくて。
華原:
外に出かける時とか、もう名前とかさ、顔とかさ、全部知られてるわけじゃない。そういう時とか、なんか私のイメージとしては、何にも変装とかまったくせずに「私は鈴木紗理奈よ!!」みたいな。「何でもきなさい!!」みたいな、なんかそういう感じで街並とか歩いてそうな気がするのね。だけど、そういうのっていうのは?
鈴木:
気分によるかな。でも、帽子とかかぶっても喋ったらバレるから。変装っていうよりも、バレない秘訣は喋らないこと。やっぱりテンション上がったらすごい喋っちゃうから。例えば服買いに行って可愛い服があったら、「メッチャ可愛い!!」とかなるし。そんな感じで。でも、そんな気にしないかもしれない。
華原:
ぜんぜん気にしない?
鈴木:
うん。
華原:
ワァーッ!! みたいな。
鈴木:
なんかワァーッ!! ってなるようなとこは、あんまり行かないし。なりそうやったら、渋谷とかやったら、もう絶対バレないようにすごい姿を消して歩いて。もしバレたりしたら「ごめんな、ごめんな、他の人に言わんで」ってすごい影を消して。で、バレた時はバレた時でいっぱいバレたら、逆にそんなんしたほうがあれやから。なんかすごい後ろめたくする自分がすごい嫌いで。芸能人の人ってみんな思ってると思うけど、べつに何をするわけでもないけど、常に誰かに見られてるっていうので、そういうのがすごい嫌で。それに、べつに今どき普通の人は「芸能人はこうで、こうで」ってそんなにすごい想像を抱いてる人もいなくて、すごい身近に感じてると思うから。それはいいのか悪いのかわからないけど、感じてるから、何にも気にしなくて誰と歩いてようが、何を買おうがどこにいようがいいんやろうなって思うから。あんまり自分からはバラしたりとかするのは、けっこう周りがガヤッてなって雰囲気が壊れたりするのが恐いからあれなんですけど。もしバレた時は、「あ、紗理奈!!」とか言ったら、「ちょっと今、買い物来てんねん。どれがいいと思う?」とか、けっこう巻き込んだりとかある。
華原:
あの、恋愛とか、そういうのとか話ししてみたいなと思うんだけど。
鈴木:
またこれもわからんねんな、自分でも。すごい一途なんかなぁ?
華原:
一途?
鈴木:
どうかな? っていうか、出逢う機会がないから。
華原:
出逢う機会がない? あ、こういうお仕事してて。
鈴木:
出逢う機会はあるけど、込み入るっていうか、すごい心の中までドアを叩いて入ることっていうのは、芸能人同士はまずないじゃないですか。なんか、ある程度のとこまでは行くけど、その裏の裏の裏はどうなの? っていうか。けっこうみんな芸能人の人って、なんかキャラクターの期待を裏切れないところとかがあるから。「それ道りでいなあかん」とか、けっこうそういう。みんな歌手でも、何のジャンルにしても、けっこう自分はどう見られてて、だからこうしないとダメっていうのがすごいあると思うから。そういう人として接したりするのは、だから、友達とかにはすぐなれるけど、そういうふうに思う人がいないからっていうのもあるし。だから今、心を開ける人がいるんやったら、そういう人を大切にしようって思ってるから。
華原:
今はどんな感じですか?
鈴木:
どんな感じですか?
華原:
それはまあ、秘密。
鈴木:
恋愛は普通にしてると。普通に好きな人がいて、嬉しい時もあれば悲しい時もあるし。照れるなぁ。変わらずかな。なんか今は、すごい恋愛に関しては落ち着きたくて。べつに今の人に落ち着きたいとか、次の人に落ち着きたいとか、そういうのはないけど。もう早く結婚してもいいような相手を見つけたくて。
華原:
今ですか?
鈴木:
うん。けっこう前からやけど、すごいなんかそれで何でも話せてっていうか。なんか一緒に、例えば違う部分も受け止めたりとか、仕事に対してプラスになったりとか、もうなんか誰がいなくても平気で、そういうあんまり縛り合ったりとかよりも、信用してて。仕事もすごい忙しいし。今は自分にとってすごい仕事が大事やから。
華原:
今、いちばん大切なのは仕事?
鈴木:
うん、仕事がやっぱり。きっとこれからもそうやと思う。けっこう自分中心っていうか、なんか食べさせられるよりも食べさせたいとか。べつに相手に食べさせたいとは、あんまり思わないけど。食べさせてもらったりとか、頼ったりとかは、精神的には頼りたいって思う部分はあるけど。そういう仕事の面とか家庭の中とか、そういうのは平等でいたくて。で、平等でいたくて、お互いに仕事をしてとか。で、普段は忙しくてぜんぜん会えないけど、すごいストレスが溜まってる中、ちょっと夜帰ってきて会った時に何も喋らなくても、そこが自分らの空間でっていうような関係になりたくて。だから、恋愛はね、多分、仕事をもっと。いつも二の次で。恋愛が一番になる時がくるのかもしれないけど、「仕事辞めて結婚するんです」とかいう時が来るのかもしれないけど、今は仕事のための恋愛っていうか、いつもいつも刺激を受けられるっていう関係でいたいと思うから。
華原:
そうだね。なんか刺激を与えてくれる人とか、そういうのって必要だよね、そういうのね。もし、朋ちゃんも恋愛してるから言えることだから言うけど、なんか一緒にいて刺激を受け合えるっていうか、刺激を与えてくれたりとか、そういうのってすごく大切だなっていうふうに思う。それはそう思うよね。
鈴木:
思う.
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