clamp talk : 吉村由美
kahala and yumi in talking.
talk
華原:
「V・A・C・A・T・I・O・N」。でも、それってVacationって読むんですけど、でも違うんですよね。
由美:
あえて「V・A・C・A・T・I・O・N」なんですね。
華原:
そこをちょっと間違えないように!! (カメラ目線で)
由美:
けっこういるんですよ。「ソロになったPuffyの吉村由美さんのタイトルはバケ-ションです」とか言われると、テレビで見てると「違うのに」とか思うことがすごいあるんですよ。でも、あんまり言うのもあれなんで。
華原:
「ムカつく!」って思って?
由美:
いや、あの、「間違ってる!!」って。でも、わざわざ「V・A・C・A・T・I・O・N」ですって言わないじゃないですか。だから、ま、いっかと思うんですけどね。心の中では、テレビ見て「あ、あの人間違ってる」ってすごい思いますよ。
華原:
「あの人間違ってる」っていうその目が………。
由美:
ちょっと怒ってるんですけどね。
華原:
「フザけんな! この野郎!!」みたいな。なんかそういう。
由美:
タイトルは間違えちゃいけない。
華原:
それはそうですよね。私、あの、今日初めてこうやってお話して。今までずっとPuffy見てて、亜美ちゃんと由美ちゃん、ぜんぜん悩んだりとか、悩んでもグジグジしないで、「こうだ!! こうだ!! こうだ!!」みたいな、そういうのが強いですね。強く思ってたんですけどね。
由美:
まあでも、そっち側にも近いかもしれないんですけど。家とか帰るとグジグジ悩むんですよね。
華原:
一人になっちゃうと。
由美:
ダメなんですよね。ついつい友達に電話しちゃったりして。だから、帰りの車とかで亜美ちゃんと一緒になったりすると、「あのね、ちょっと聞いてもらっていい?」みたいな。そういう話はすごいありますね。けっこうダメなんです。
華原:
いや、そんなことない。
由美:
けっこう弱っ子クラブ入ってるんです。
華原:
弱っ子クラブ? でも、私もその一員ですから。
由美:
じゃあ、ぜひその輪を広げましょう。
華原:
輪を広めて、それでみんなで前向きになって、「仕事は仕事だ」と。
由美:
そう。弱いもんがいっぱい集まって頑張るんですよ。ぜひ弱っ子クラブに入りたい方はね、葉書を送っていただければ。
華原:
すごい。
由美:
もう厳選して。必ず写真も同封して。写真チェックありですから。
華原:
顔は選ぶんですか?
由美:
ええ。「お? これ、好み。入れちゃえ!!」みたいなね。そんな感じで写真をぜひ 同封でね、送っていただきたいです。
華原:
話、変わるんですけど、小さい時から音楽っていうものには興味あったんですか?
由美:
いや、子供の時はね、「スチュワーデス物語」を見たらスチュワーデスになりたいと思いましたし。あんまり考えてなかったですね。で、オーディションを受けて、やっと何しようって思った時に、「歌を歌いたいんです」って。
華原:
やっぱ、そのオーディションがきっかけで?
由美:
きっかけですね。歌は好きですけど、人前で歌ったことないし、自分が果たしてどのぐらい歌えるのかがわからないんで、言えなかったんですよね、怖くて。「歌を歌いたいです」「歌ってみろ」とか言ったら、「マジ? おまえ、それで歌を歌いたいのか?」って言われちゃったらどうしようと思って。それで、でも、思い切って言ってみたら現在に至るんで、言って良かったなぁと思いますよ。
華原:
小さい頃になりたかった自分っていうのは何ですか?
由美:
私ね、未だにそうなんですけど、田舎に一軒家で平屋で、庭があって、結婚生活を送るんです。したいですね。
華原:
そういう生活を?
由美:
そう。昔からずっと思ってることですね。
華原:
あの、亜美ちゃんからお話を聞いたんですけど、亜美ちゃんも由美ちゃんも、小さい頃はスチュワーデスになりたかったっていう。同じ夢を持ってたって。それは偶然だったんですよね?
由美:
偶然ですね。彼女の場合は、ちゃんとカッコいい答えがあるんですけど、私のはただ単に「スチュワーデス物語」に憧れてなんですが。
華原:
あれ良かったですよね。「ちあき!!」。
由美:
言ってみたいじゃないですか。なんか非常用ので、すべってみたい!! って思って。で、まあ大人になってスチュワーデスを見て、「ああ、大変なんだな」と思うんですけど、あの時は楽しそうに見えて、「やってみたい、スチュワーデス」って。あんなに勉強できないと入れないなんて考えてなかったですからね、子供の時は。
華原:
英語とかね。楽しく毎日生活してます?
由美:
してます。
華原:
充実してます?
由美:
多分、充実してるんじゃないですか。でもね、家にいる時よりも、こうやって仕事する時に、例えば亜美ちゃんやら会社の人たちと会って話してる時が、すごい楽しいんですよね。
華原:
うん。私もね、今ね、一番ね、仕事してる時がいちばん楽しい。
由美:
すごい楽しいですよね。
華原:
楽しい。仲間だぁ。
由美:
そうそう。
華原:
よかった。
由美:
家とかよりも、話してるほうがすごい面白いです。
華原:
あの、さっきのニャンちゃん。
由美:
あ、うちの猫ですか?
華原:
あれは相川七瀬さんから?
由美:
そうです。あのね、なんかのテレビ番組で、相川七瀬さんに子猫をもせったという人が出てて、「それだ!!」と思って。会った時に、そんなにすごく会話もしたことなかったんですね、その頃。まあ、チョコチョコって話すぐらいで。で、「猫、飼ってんだって? ちょうだい」とか言って。
「いいけど、ちゃんと飼えるの?」
「飼う、飼う。ちゃんと頑張って飼うから」って言って。写真を見せてもらって、
「この子と、この子と、この子なんだけど、どの子がいい?」っていって、
で、私が一個もらった写真で、2匹写ってて、左側に写ってるのが私がもらった猫で、右側のほうがすごい可愛かったんですよ、見た目は。でも、左側のは、いつも鼻にウンコがついてるとか言われて。鼻にウンコがついてるんですって、よく。そういうのを知って、「可愛い、この犬」って。あ、猫だった。「この猫、可愛い」と思って「これが欲しい」っていって。本当ね、可愛いですよ。動物飼ってます?
華原:
動物は、あの、飼ってるんですけど、実家のほうに全部いるんですけど。猫はいっぱい飼ってた。
由美:
猫、でも楽ですよね。
華原:
私ね、猫好きなんですよ、すごく。で、さっき抱っこしちゃったんですけど。
由美:
フワフワだったでしょ。
華原:
フワフワだった。
由美:
毎日毎日もう洗ってる。洗ってはないんですけど、櫛といて。眠いのがまんして頑張ってるんですよ。
華原:
名前は?
由美:
ジャンケン。名前も一生懸命考えて、ピカン!! ジャンケンだって。可愛いんですよ。
華原:
そういうところが由美さんの魅力ですね。
由美:
ありがとうございます。
華原:
そういうところが。音楽聞かせたりとかしてます?
由美:
しますよ。全部自分のやつ。
華原:
全部自分のやつ?
由美:
そう。それで、CMとかで自分が流れてると気付くんですよね。バーッて遊んでたのに、パッと止まってテレビ見て。その時、すごい嬉しくて。「いい子だね、君は」って言ってまたガァーって可愛がって。で、このあいだ一番ちょっとズキッてきたのは、相川七瀬ちゃんがテレビに映ってると、メチャメチャテレビガリガリしたんですね。ちょっとジェラシーでしたよ。
華原:
ジェラシー感じた。
由美:
さっそくそれで電話して、「あのさ、猫があなたのプロモーションビデオ見て、すごいガリガリして、すごい悔しかったのよ」とかいって。「やっぱり親ってわかるのね」とかいう話をして。今、親は私なのに。それを見てから自分のばっかり見せるようにしてるんですよ。
華原:
外に出たりとか、そういうのはぜんぜん?
由美:
ぜんぜんします。
華原:
ぜんぜんします?
由美:
ええ。どっちかっていうと出かけてるほうです。
華原:
外に出かけるほうですか?
由美:
出かけますね。楽しいですもの、外は。
華原:
だって、気付かれちゃうよ。
由美:
気付かれますけど、最近ね、ワァーッてならなくなったんですよね。
華原:
なんで?
由美:
わかんないんですけど。こういう、みんなTシャツとジーパンってイメージがあるじゃないですか。で、ポトッと街歩いてても、違和感ないじゃないですか。だから、絶対「あの子たちはこういうとこにいても違和感ないよね」っていうのがみんなの頭の中にあると思うので、私が街を歩いてても、そんなに違和感がないんですね。
華原:
いや、メチャメチャ目立ちますよ。
由美:
え? おかしいなぁ。昨日も遊びに行ったけど、気が付かれなかったですよ。昨日 なんか、友達みんなで花火をしたんですね。
華原:
ああ、いいなぁ。そういうの。
由美:
海までわざわざ行って。
華原:
どこの海に行ったんですか?
由美:
茅ヶ崎でしたっけね。で、最近はそういう楽しいことをしようって。一時期、そうやって外に出ない時期があったんですね。やっぱりもし何か言われた時に、私どう応えたらいいんだろうって思った時期があって。もうそれが吹っ切れると「遊べ!!」って、もう我を忘れてロケット花火をね。ジャンケンポン!! って負けた人が的になって、そこ狙ってシューッとか。本当に昨日はノリノリでやりましたけど。
華原:
ノリノリで。
由美:
外出ます?
華原:
外はぜんぜん出ないですね。
由美:
あら。
華原:
今はもう、なんか外出ると、困る。困った。
由美:
すごい言われちゃうんじゃないですか?
華原:
うん、そういう時期ありますよね、なんかね。
由美:
じゃあ、その時期が終わればね、ぜひ交友を深めたいと思ってますんで。
華原:
本当ですか? 友達欲しいですよね。だけど、ちゃんと話聞いてくれる友達とか必要。
由美:
そうそう。ワァーッってするだけよりも、ちゃんといろんな話ができる友達が欲しいですよね。
華原:
泣けない。泣いたりとか。
由美:
泣きます?
華原:
私ですか?
由美:
ええ。
華原:
はい。
由美:
あら。それは何も? 例えばテレビも見ずに感情が高ぶって泣いちゃうとかですか?
華原:
あのね、私ね、まず機械に弱いんですよ。それで、家に入ってテレビをつけるのはつけられるんですけど、なんかいろいろなチャンネルがあって、そのチャンネルのやり方がわかんなくて。で、なんかいつも1chとかがついてたりとかして。機械がわからなくて。で、それはついてるんだけど音は消してて。で、電気も全部暗くしちゃって。で、最近すごくロウソクが好きで、ロウソクをつけて、それで。なんか私、暗い人になってきちゃった。ヤバい。
由美:
それは、頭に考えただけで私でも泣けます。夜、ロウソク一つで、テレビの音もなくってと思ったら。ダメです、ダメですそれは。蛍光灯バチーッつけて、ガンガンテレビの音あげて。私、ドラマ見て泣くんですけどね。
華原:
ドラマ見て泣く?
由美:
すごい泣きます。このあいだ「ひとつ屋根の下2」見て、最終回じゃなくて、最終 回のお昼に今までのダイジェストをやってるのを見てすごい泣いて。その日は、たまたま夜から仕事で「すげぇ見たい」って思って、いちおうビデオ撮ってまだ見てないんですけど。ドラマとかね、すごい泣きます。
華原:
私も泣く。
由美:
そう。「この人みたいになってみたい」ってすごく思うんですよね。
華原:
最近はね、「この人みたいになってみたい」って思うのもあるんだけど、でも、こういうお仕事、女優とかも、なんかやってみたいかなぁって思う時ないですか?
由美:
でも私ね、基本的に何でもやってみようって思うんですね。
華原:
あ、それいい。
由美:
で、もし女優をやってみて、すごい嫌だったとするじゃないですか、自分が。じゃあ、「女優やったけど自分には合わなかった」って言えるんですけど、何もやってないのに最初っから「嫌だ」っていったら、それはわがままになっちゃうんで。いちおう何でも一通りやってみて、「あ、私にはこれもイケるかも、これもイケるかも」って思ったのをやろうと思って。だからね、かなりいろんなことしてみたいですよね。
華原:
いろんなところに行ってみたいですよね。だけど、私は女優とか俳優さんとか、まず台本を覚えられないっていうのが。
由美:
私も。でも、このあいだその話をSMAPの中居さんがしてて、「あんなもん俺だって覚えてねぇよ!」とか言って「あ、そうなんですか」って。
華原:
覚えてなくてどうやってやるんでしょうね?
由美:
そう。結局、覚えてるんでしょうね。ダメです、絶対。
華原:
絶対無理です。
由美:
そう。だから、初めのうちはすごいあっても、最終回ぐらいになってくると、「うん」とか「え?」とか、そういう科白に少なくなってくるんじゃないですかね。
華原:
結局、そういうふうになんか「ああ、私もこういうふうになってみたいな」とか思っても、私はね、歌しか歌えない、やっぱり。って思っちゃう。
由美:
でも、歌はすごい基本になってて。「この人は歌を歌ってるんだ」っていうのが中心にあれば、いろんなことやっても、歌を歌ってる人がこれをやってて、これをやっててってなって。「この人はいったい何のお仕事なんだろう?」っていうのが、わかんなくならなかったら私はいいかなってすごい思うんですよね。
華原:
すごい考えですね。
由美:
いや、教わったんです、こう。で、最近生まれた結果がそうなんですけどね。
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