clamp talk :Ami Ohnuki
kahala and ami in talking.
talk
華原:
あの、奥田民生さんていうのは、どんな方ですか?
亜美:
奥田民生さんねぇ。
華原:
なんか、すごく尊敬されてるっていうのは、お話には聞いてるんですけど。
亜美:
ええ。そうですね。
華原:
なんか、朋ちゃんのイメージとしては、なんかすごく楽しそうな感じが。で、なんでもなんか、悩み事とかお話したら「大丈夫、大丈夫」って、なんかそういうふうなイメージが。
亜美:
私もテレビとかを見てる時に、そういう「あ、この人はすごい飾らないような人なんだろうな」と思ってお会いしたら、本当にそういう人で。で、私もすごい悩んじゃうタイプで。
華原:
私も。朋ちゃんも。なんか暗くなっちゃうのね。
亜美:
暗くなっちゃう。で、民生さんが、いつもすごい楽しそうだから、「民生さんは、辛い時とか悲しい時とかないんですか?」って聞いたら、「その時はおまえ、そういうのを楽しめばいいんじゃい」って言うことを言ってて。「でも、ウマいこと出来ません」っていったら「でも、そういうゆとりが大切よ」って言ってたぐらい、すごい明るく考える人だからレコーディングの時もすごい楽しくって。で、歌えないと、そこでもう暗くなっちゃって。そうすると「これ終わったら飯だ!」って言って、そういう餌を用意してくれて。
華原:
餌ですか。
亜美:
「わかりました、頑張ります」って言って。
華原:
そういう感じなんだ。なんか、私ね、けっこうPuffyって一緒にやってた頃ってすごい好きで。前にね、「JUNON」っていう雑誌で、「Puffyに憧れてる」って書いて。ごめんなさい、本当にごめんなさい、髪の毛なんかかつらを買ったんですよ、すごい高かったのね。だけど、なんかやってみたいと思って買って。それで言えでやってみたんだけど、でもやっぱり出来なかった。みんなそういうふうにやってるのもいいと思うんだけど。だってあの、私、最近ね、外とかぜんぜん出ないんですけど、仕事に向かう途中の車の中で、人を見るんですよ。「最近の女の子はどんな感じで、どんな髪形してんのかな?」って。けっこうなんか、亜美ちゃんみたいな。
亜美:
あ、私も友達にすごい聞く。なんか「ピアスまで同じだった人がいたよ」とか
華原:
グリグリ?
亜美:
そう、グリグリの。右が赤で左が銀でとか。すごいびっくりしちゃうけど。
華原:
最近はすごいですよね。そういうのってどう思います?
亜美:
うん、でも単純に嬉しいですね。
華原:
単純に嬉しい。
亜美:
うん。ただ、その複雑ではあるけれど。そんなに大して珍しいことをしてるわけでもないから。出てきた時はTシャツ着てジーパンはいてっていう感じだったから。その街を歩いている人で、Tシャツとジーパンじゃない人を探すほうが大変なぐらい普通の格好じゃないですか、言ってみればね。だから、そんな大した格好もしてないし、大したお洒落もしてないのに何でだろう? と思って。
華原:
あの、水色のTシャツでさ、Puffyって書いてるやつ。それでね、私すごい欲しかったの。だけど、なんかやっぱりPuffyの時はすごく似合ってた。
亜美:
ありがとうございます。
華原:
なんか、今回から、今回からっていうか、ソロでシングルを、CD出して、格好とか服装とか、やっぱりそれなりに変わっていくものですか?
亜美:
そうですね、とりあえずは考えているのは、曲のイメージが今までのPuffyとはまたガラッと違ってるから。けっこうジャンルでしてみると「なに?」っていう感じではないと思っているので、なんて言うのかな? 何でもありかなぁとは思ってます。Puffyの時はけっこう活動的なズボンはいて、ラフな感じで。だから、ソロの時はちょっとぐらいワンピースを着たり、そういうのもいいかなと。
華原:
今日もすごい可愛い。
亜美:
初めて着た。
華原:
初めて?
亜美:
うん。
華原:
いつも、すごくジーパンってうイメージが強くて。だけど似合う、やっぱりそういうの。
亜美:
でも、いつも由美ちゃんと、朋ちゃんとか安室さんとか、ああいう格好似合うといいよねっていうことを言ってて。
華原:
誰でも似合いますよ。
亜美:
え? そう? じゃあ、ちょっとやってみよう、今度。
華原:
一緒にやってみましょうか。あの、趣味がバイクとかすごく好きだって。
亜美:
うん、すごく好き。
華原:
バイクってお父さんの影響っていう話を聞いたんですけど。
亜美:
そうです。うちのお父さんが、昔の人ってけっこう上の人になると、車の免許を取ると大型バイクが乗れる免許がついてくるから、それで750を乗ってて。
華原:
ナナハンて言われても、私、何にもわかんないんですけど。
亜美:
おっきいバイク。すごくおっきいバイクですね。それに乗ってて。いつも後ろに乗せてもらって、いろんなとこに。海に行ったり、山に行ったり、すごいいっぱい行ってて。私も取れるようになったら絶対に乗るって。それで取って。でも、幼稚園ぐらいの時にお父さんの友達が、すごいピカピカの大きいアメリカのバイクに乗ってうちに遊びにきて、それでいちばん初めに「なんてカッコいいんだろう」ってずっと思って。最初は原付からとって。だんだん大きくしてって。で、バイクに乗ってブンブーンってやってたら、ある日、夜中に1時ぐらいに友達と電話してて、うちがけっこう人里離れたとろにあって、マンションがあってね。それでボボボボって音がしたから、「ああ、このへんにもそういうバンクがいるんだね」って友達と電話してたら、じつは自分ので盗まれてたのね。
華原:
盗まれたの?
亜美:
盗まれたの。朋ちゃん、ちょっと怒って!! 盗んだ人に。
華原:
この野郎!! (カメラに向かってファイティングポーズ)
亜美:
そうなの。
華原:
盗んだやつはね、許せないね、それはね。
亜美:
もう次の日に乗ろうと思って、皮パンをはいて。
華原:
カッコいい。
亜美:
すごくいいのを買って、「よし、もうばっちり。やっぱ最初は格好からだゼ」って思って、すごいバリバリに決めて、ガシャン、ガシャン、ガシャン、ガシャンって降りていったら、なんか銀のシートカバーが丸めておいてあって。「あれ? 私、どっかに置いてきたのかな?」ってしばらく考えて、「あ、そんなことないや」って。家に帰ってお父さんに電話して、「パパ、バイクがない〜!!」。それで、「とりあえず警察に行きなさい!」っていうから、もうそういう決めた格好しながら、ウェーンって泣きながら警察入って。そしたらお巡りさんがいなくって。
華原:
お巡りさんいない?
亜美:
それもショックで。で、「パトロール中です。ここに電話して下さい」「すいませーん、誰もいないんですけど」って。悲しかった。戻ってこない。
華原:
悲しいですね。朋ちゃんがバイク買ってあげる。
亜美:
本当!? やったぁ!! 嬉しい!! すごく嬉しい!! ありがとう。
華原:
なんか淋しくなっちゃうね、そういうのってね。
亜美:
ね。
華原:
なんか、私たちは、すごく一生懸命みんなに一生懸命歌うことと、みんなに伝えることを一生懸命やってるのに、そういう人がいるとすごくがっかりするし、ショックだし、泣いちゃうし。私たちは女だから。
亜美:
そう、悲しいね。
華原:
悲しいよね、そういうのってね。どういう気持でそういうことをするのかは、わからないけれども。とか言って、兄弟は?
亜美:
兄弟はいないです。
華原:
一人っ子?
亜美:
一人っ子。
華原:
じゃあ、やっぱりお父さんがもう大好き、もう大切にして育てられたって感じ?
亜美:
うん。まだ子離れされてないって感じかなぁ。親離れはしてるんだけどね。
華原:
他に夢とかはあったんですか?
亜美:
いちあうあの、スチュ
ワー
デスになりたかったんですけど。
華原:
スチュワーデス?
亜美:
でもね、背が伸びなかったのね。で、いちおう専門学校に行った時に、スチュワーデスコースっていう、スチュワーデス科があったんだけど、そこはもうその科に入るのに158cmないとダメっていう制限がついてて、「あ、もういいや」と思って。
華原:
スチュワーデス。
亜美:
スチュワーデス。
華原:
スチュワーデスなりたい?
亜美:
今はあんまりかなっていう感じ。
華原:
でもさ、もし今スチュワーデスになったとするじゃん。そしたらさ、その飛行機すごい人が乗るね。
亜美:
繁盛するかな?
華原:
うん。
亜美:
いいね。
華原:
すごいね。
亜美:
でも、そういう意味では、すごいサービス業が好き。ホテルマンとか、何かを自分がしてあげて「ありがとう」って言われたり、喜んでもらえるっていうのが。
華原:
あ、それがやっぱり音楽と共通点あるよ。
亜美:
うん、なんかね。
華原:
そういう人が喜んでくれるっていうのは。
亜美:
そうね。そういう意味では今もやっててぜんぜん楽しいし。
華原:
そうか。スチュワーデス。
亜美:
由美ちゃんにも聞いてごらん。同じことを言うから。
華原:
本当?
亜美:
小さい頃の夢は? って聞くとスチュワーデス。
華原:
同じなんだ。それは偶然?
亜美:
偶然。
華原:
出会いっていうのは?
亜美:
出会いは、私が入って事務所に半年遅れで入ってきて。それで事務所が大きくって、セクションが何個かあるんだけど、同じセクションになって。それで「今度、新しい子が来るよ」って私が聞かされてて。で、私もまだ入って半年だし、ぜんぜんあんまり知ってる人もいなくて。で、誰が事務所の人で、誰が保険のオバちゃんかわかんないような感じだったから、あまり無差別に「こんにちは」って言うのもちょっと恥ずかしくって。わりと「おはようございます」って言うでしょ、いつでもね。されがちょっと恥ずかしくって言えなくて。
そんな時に由美ちゃんが入ってきて、「あ、すごい可愛い子が来るっていってたから、きっとこの子だ」って思って。「ああ、可愛いな」と思って通り過ぎて。で、当然「こんにちはって言われるんだろうな」って思ったら、由美ちゃんもそう考えてたみたいで、「そんなん知らん人に挨拶なんか出来るかい」とお互い思ってて、それで素通りして。それで事務所の先輩のコンサートに行った時に由美ちゃんがいて。で、お互いのマネージャーさんがよそに、どっか仕事に行っちゃった時に、離れた時に「この子は私の情報によると私の一つ下で、大阪から来て独り暮らしをしてる」と。私はその時、実家で暮らしてたから、独り暮らしはすごい淋しいものだと思っていて。「もう誰も世話してくれないんだな。洗濯とかも独りでやってるんだな。すごい可哀想だ」って。「独り暮らしなんだって?」って初めて声をかけて「はい」で終わって。「はい」と「いいえ」しか返ってこなくって。すごいお互い人見知りで。私もやっと話しかけて。「淋しくない?」って聞いたら「はい」「そうですか」。それで、その後にしばらくたってまた会って。しゃぶしゃぶを食べに行って。そしたら普通ね、野菜、野菜、肉、野菜、ぐらいだったんだんだけど、肉、肉、肉、肉、肉、マロニー、ガーッってとって。「おーぃ!! それ、育ててたんだよ!!」とか思ったんですけど、「なんていう人だろう」と思って。でも、すごいはっきりしてていのかな。で、その店を出る時に、私がはいてた靴を「あ、それ可愛いですね」って言ってくれて、「あ、なんていい人だ」って思って。それで、それからはもう急接近。泊まりっこしたり、夜、一緒にどっか行ったり。海のほうに行ったり、いろいろいろいろ遊んで。
で、今もやっぱり、なんか友達から始めたから、仕事相手としてっていうよりも。で、Puffyをやりたいっていったのも、私がソロをやる時に独りじゃ淋しいから、あの子とずっと一緒に仕事もしてたいなと思って、「もう一人女の子がいたら面白いと思うんですけど」って言って「、いいかもね」「じゃあ、いいのがいるんですよ」。
華原:
もともとは亜美ちゃんは一人でソロで歌うっていうことだったんですか?
亜美:
そうです。もともとは。
華原:
それで由美ちゃんに会って、一緒にっていう話。
亜美:
で、ソロのほうも、どっちも方向性があんまり決まってなくて。で、Puffyには、たまたま奥田さんというプロデューサーがついたからウマい具合にトントントントントンとレコーディングもいって。でも、ソロもちゃんとやるつもりだったから、曲を集めたり詞を書いたりっいうのは、ずっとやってて。で、今回「いい時期だから出しましょう」って、そんな感じ。
華原:
私はなんかいい話が聞けた。なんかね、Puffyって知りたかった、すごく。華原朋美は。
亜美:
私も朋ちゃんのこと知りたかった。どんな人なんだろうと思って。
華原:
朋ちゃんは、簡単に言うね。キティちゃんが好きで、歌が好きで、それであと人が笑ってくれるのが好き。で、自分はいつも笑顔でいたいなって思わない?
亜美:
思います。
華原:
悲しいこととか辛いことってたくさんあるけど、でも、いつも笑っていたいなって最後は思わない?
亜美:
ね。
華原:
「私が笑わなきゃ、みんなはどうするの?」って思う時ってないですか?
亜美:
ありますね。でも、本当それはもう民生さんを見て、「ああ、この人はこんなに周りを盛り上げる人なんだ。自分が悲しいことがあっても、それを楽しいことに変えて。私もそうあるべきだ」と。でも、すごい今は前無気な自分が。
華原:
前向きっていうのはいいですよね。まえむきな自分っていうのは、周りから見ると絶対いいと思われるし。自分が前向きであれば、周りの人を傷つけるっていこともないし。
亜美:
本当、そうですよね。
華原:
これからもずっとあれですよね? CDも出して。
亜美:
もちろん。Puffyも年内にまたアルバムのレコーディングに入ります。
華原:
今、そろそろアルバムが出ますよね?
亜美:
はい。
華原:
それって亜美ちゃんは、また詞もたくさん書いて?
亜美:
書いて。4曲書いて。
華原:
すごいね。
亜美:
頑張った。
華原:
2枚組みですよね?
亜美:
そうです。
華原:
亜美ちゃんは亜美ちゃん。由美ちゃんは由美ちゃん。頑張って下さい。
亜美:
はい、ありがとうございました。
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