clamp talk :森高千里
kahala and moritaka in talking.
talk
森高:
あのね、最近はちょっとぜんぜん行ってないですけど、私、2年か3年ぐらい前に初めてカラオケボックスって行って。それまでは意外と普段歌ってるから、なんかいいかなぁって思ってたんですけど、家族で初めて。なんか実家に帰ったときに、うちの兄夫婦がけっこう行ってたんで、「じゃ、一緒に行こう」って行ったら、もうすごいハマって。楽しいですよね。
華原:
楽しいですよ。すみません、いきなりカラオケの話に流してしまって。
森高:
いえいえ。
華原:
あの、一番よく歌う歌っていうのはどんな歌なんですか?
森高:
盛り上がるときに歌うのは、ピンクレディメドレーとか。
華原:
あ、なんか、可愛らしいですね。
森高:
そうですか?
華原:
歌ったら、なんか可愛いらしいって感じがする。
森高:
あのね、私の本当にちっちゃい頃のアイドルってピンクレディーなんで、ピンクレディーメドレーを振り付きで。
華原:
振り付きで歌っちゃうんですか?
森高:
今でも覚えてるから、友達と一緒に。なんかもう椅子の上に立って踊ってます。
華原:
見てみたいです! すごーい!! そうですか。
森高:
華原さんは何を?
華原:
私は、いろんな人の曲を幅広く歌いたいって感じなので、いつもおっとっとっていう感じで歌ってるんですけど。あの、もちろん自分の曲も絶対に歌いたいんですよ。
森高:
あ、そうなんだ。
華原:
自分の曲は歌われますか?
森高:
ほとんど歌わないけど、友達が入れて。友達が歌ってるのを聞いてごい盛り上がってて。で、2番はマイク渡されちゃうから、なんか「歌わない」とか言うと「なに? また気取っちゃって」とかって言われると嫌だから、そういうときは一緒に歌って。
華原:
優しい人ですね。
森高:
盛り上がってますけどね。自分からは入れないかな。
華原:
そうですか。私、聞きたかったことなんですけど。森高さんってドラムを叩くじゃないですか。で、私のイメージでは、いちばん初めに見た森高さんっていうのは、すごく今のイメージと前のイメージっていうのはぜんぜん違うと思うんですけど。
森高:
あ、本当に?
華原:
それはすごく綺麗な体型をしてらっしゃてて、すごく足首が細くってっていうような、そういうところを見せてっていうのだったじゃないですか。
森高:
うん。
華原:
それが、すごくお姉さんになったっていうか、それもそれですごく「お姉さんだなあっ!」とか憧れたりとかする人もたくさんいたと思うんですけど。それは聞きたいんですけど、どうしてですか?
森高:
そうですね。うーん? そうだなぁ。音楽っていうか、自分がやってるサウンド的にも、昔やってたのが意外と打ち込みの音が多くって。で、ちょうどバンドブームだったんですね。で、とにかく私はそのなかに一人で、ソロでやってるんで、「どうやったら目立てるだろう?」っていうところから、けっこう衣装も派手にして。ステージ、いちおうステージの衣装のための、ああいう派手な感じの衣装を着てたんですけど。で、音もそういう意外ととんがった打ち込みのサウンドだったんで、そういうのが似合うかな? っていう感じでやってたんですね。でも途中から自分でドラム叩くようになったりとか。まあ、ほとんど打ち込みっていうの使ってないんで、「うーん? そのままの衣装できちゃうと、なんか外見だけ浮いちゃうかな?」と思って。それだったら普段の自分の、例えば外見だったら、衣装にしても洋服にしても「そういうふうにしていったほうがいいかな?」って思ってやってるかな、最近は。
華原:
そうですか。ロンドンでも、ドラムを叩いて、思いきり叩いてらっしゃって。で、ドラムっていうのを私は叩いたことがないんですけど、やっぱりこう、ノリにノってるって感じで。で、私は何度か見たことがあるんですけども、森高さんがドラムを叩いてるところを。
森高:
あ、そうですか。
華原:
すごくニコニコして、こういう感じで。それがすごくなんか輝いてますよね。
森高:
そうですね、すごいドラム叩くと発散できるっていうか、楽しい。一番なんか、今、何やってる時が楽しいかっていうと、ドラム叩いてる時が一番楽しいですね。なんかもう、嫌なこととかも忘れるし、とにかくもう、テンションすごい上がっちゃって。やってる自分もすごく好きだし、やり終わった充実感とか、それがすごくあるので、今ね、けっこう叩いてるのすごい好きですね。
華原:
そうですか。私なんかドラムとか、ぜんぜんわからないんですけども、自分の曲のなかで、ハーモニカっていうものを最近手にしてるんです。
森高:
そうですね。テレビで見ました。
華原:
ありがとうございます。で、やってみたんですけども、なかなか難しいですね。
森高:
そうですか? でもなんか上手に。
華原:
ありがとうございます。けっこう練習したんですけど。
森高:
でもね、本番とかになると毎回違う感じでね、やるんですよねえ。
華原:
そうなんですよ。それはあの、けっこう笑い話なんですけど、CD通りに吹けないっていう。
森高:
でも、それが多分、聴いてる人は「あ、今度は違うフレーズやってくれた」とかって思って。
華原:
そういうふうにね、取ってくれるとすごいうれしいんですよ。
森高:
ね。うーん? でも私もハーモニカはぜんぜん、多分やれないと思いますよ。
華原:
そうですか?
森高:
でも、楽器やってて楽しいですよね?
華原:
あの、楽しいっていうか、自分のものに出来てしまうのかなっていうところがなんか楽しみなんですか?
森高:
終わった何か。そうだな、出来た時の充実感っていうのがやっぱりすごいあるかなぁ。歌えた時ももちろんそうだし、例えば作詞?
華原:
はい。
森高:
詞を書いて出来上がって、歌入れして、自分の歌を聴いたときにもやっぱり充実感があるように、私は楽器を叩いて、まあOKが出たときには、すごいうれしいですね。だから、その充実感があるからやってるっていうのがあるかも知れない。
華原:
森高さんの場合っていうのは「じゃあ、曲を1曲作りましょう」っていうふうになった時に、いちばん初めからいちばん最後まで全て出来ちゃうっていう方なんですか?
森高:
ん? 出来ちゃうっていうと?
華原:
まず詞を作るのが先なのか、曲を作るのが先なのか、どちらかはわからないですけど。まずそこから始まって、CDとして出来上がるまで、曲が1曲出来上がるまで、全てを自分一人でなされちゃうんですか?
森高:
一人ではないですね。
華原:
そうですか?
森高:
もちろん、それはスタッフがいて一緒に作っていってますけど。
華原:
そうですか。私は曲とか自分で作れないですから、なんか曲とか作れる人の話とかすごい興味があって。で、すごくお話したいなあと思ったんですよ。
森高:
あ、そうか。私はね、まず自分で曲を作る時は、まず曲を作るんですね。よく私の場合は「詞が先にあるんですか?」っていわれることが多いんですけど、曲があって、その曲を作って。で、何回も何回も聴いて、そこから作詞をして。で、そこから出来上がったら、えぇと、ドラム叩いてオケ作りをして。オケ取りが終わったら、歌入れをしてっていう。で、あと音をまとめていくっていう作業をやってますけど。
華原:
すごい大変な作業ですか? それは。
森高:
そうですね、大変と言えば大変ですけど、やっていくうちにどんどん「あ、これがやりたいんだな、あれがやりたいんだな」とかっていうのが出てくるし。まあ、ドラムを叩いたりとかする前は、ほとんどもうスタッフにサウンド面はお任せだったんですけど、自分でドラムを叩いたりとか、楽器をやるようになって、自分のアルバムを作ってるんだなぁっていう意識がもっと出てきたんで、今はなんかね、すごい楽しくて楽しくて。
華原:
はあ。
森高:
「どういうふうに作ろうかな?」とか、考えるのもすごく楽しいですね。
華原:
そうですか。ロンドンでドラムを叩いてる時に、レコーディングをなされている途中に、ジャミロクワイのコンサートに行かれたっていう話を聞いたんですけれども。
森高:
ええ、行って来ました。
華原:
どうでしたか?
森高:
あのね、当日券で行ったんですけど、今回の目的がレコーディングと、あと私、海外で、海外のアーティストのコンサートとかって見に行ったことないんですね。だから今回はちょっと、まあ、あんまり知らない人でも、ライヴハウスとかでもいいから行きたいと思ってたら、たまたまそのジャミロクワイが。アリーナでコンサートやってたんで、行って来たんですけど、すっごい楽しかったです。
華原:
楽しかったんですね。
森高:
ぜんぜん何て言うのかな? 日本のノリと、まあ、お客さんの感じがぜんぜん違って、もう体全体で踊ってるんですね。私、スタンドで見たんですけど、みんな本当に身体、なんか、ディスコ、大きなクラブみたいな感じの状態で。みんななんか身体動かしながら、歌いながら? やってたし。なんか途中でちょっと密集してたから、酸素が酸欠状態になってしまって、後ろのほうに見に行ったんですけど。で、最後のほうは座ってね、見てたんですけども、周りの人がそこらへん何て言うんだろう? 半径5mぐらい、もう身体を使ってみんな踊ってるんですね。
華原:
はい。
森高:
なんか、それがすごい楽しくて。なんか私は、ライヴを自分がやってるのすごく好きなんですけど、見るほうもすごい楽しいんだなあって今回改めて思いましたね。だから、ファンの人とかも、例えば私のコンサートを見に来てくれた人も、こんだけ身体を使ってね、身体で表現してくれるようなコンサートを私もしたいなぁっていうの、私すごい思いましたね。
華原:
すごくじゃあ、ロンドンに行かれて、レコーディングもなされて、そしてコンサートも見に行かれて。いろいろいっぱい、感じることはたくさん?
森高:
そうですね。今回は多かったですね、感じることが。
華原:
そうですか。
森高:
いっぱいね、公園とか、とにかく普段、東京にいるとあんまりね、歩いたり、街のなかを歩いたりとかすることがやっぱり少なくなっちゃうんですけど、ロンドンに行った時とかは、久しぶりに地下鉄に乗ったりとか。
華原:
危ないですよ。
森高:
そうですか?
華原:
可愛いから誘拐されそう、なんか。
森高:
そんなことないですよ。まあもちろんスタッフと一緒に乗りましたけど、久しぶりにとにかく歩いて。なんかすごく生活が、すごく規則正しい生活をして、夜の12時ぐらいには眠たくなって寝て。で、朝も6時とか7時ぐらいとかに起きて、それが10日間ぐらい続いたんで、帰ってからがちょっと時差ボケになっちゃったんですよ。ちょっとそれが辛かったんですけど、まあ、それだけね、東京だとやっぱり遅いですよね、寝るのとかね。
華原:
遅いですよね。あの、私はコンサートとかまだやったことないんですけど。
森高:
あ、まだ1回も?
華原:
うん。ないんですよ。それで、テレビで伝えることしかまだやったことがないんですけれども、コンサートっていうのはどうですか?
森高:
コンサートは、すごい楽しいですよ。
華原:
楽しいですか?
森高:
うん。とにかく、自分一人じゃない。うん、もちろんステージの上では、歌って伝えるのは私なんだけど、そこに同じ空間にファンの人がいて、後ろにバンドのメンバーがいて。そのもっと後ろ、見えないところにスタッフがいて、みんなで作っているっていう。それがすごい共同作業だったりするし。でも、私の変わりはいないですよね。
華原:
ああ、それはそうですよね。
森高:
うん。だから私が、例えば本当に体調を悪くして出れなくなったら、代わりの人はいないわけですよね、私を見にきてくれてる訳だから。そういう部分の責任もすごくあるし。ただ、そういう責任みたいなのを、なんて言うのかな? まあ、責任を求められるとは思わないんだけど、自分でまず楽しいと思える歌を歌って、自分が好きな楽器をやって、自分が伝えたいのを詞に書いたことを自分で歌ってっていうのが、やっぱり一番伝わると思うんですよね。
華原:
うん。
森高:
もちろんテレビとかもそうだし、レコードもそうなんだけど、やっぱり生で、直接会場に来てくれた人に伝えたいなって思ってるんで、すごい楽しい。私は一番まあ、もちろんレコーディングも楽しいんだけど、それとは違う。
華原:
違う楽しさ?
森高:
ファンの人のやりとりっていうか、キャッチボールがすごくあるんで楽しいですね。
華原:
私もなんか話を聞いてて、コンサートっていうのをやりたくなりました。
森高:
うん。ぜひね、やってもらいたい。観たいです。
華原:
そうですか? 本当ですか? やってみたいです。
森高:
うん。どういうふうにやるのかなぁとかって思っちゃう。
華原:
やっぱりコンサートとかは、作り上げていくものですか?
森高:
うん、そうですね。コンサートは。コンサートの前、1ヶ月ぐらい、まあ、半年ぐらい前くらいから日程とか決めて。で、コンサートのタイトルとか決めて、あとはセットとかも決めたりとか、構成決めたりとか。今は全部自分も加わってやってるんで、それもすごい自分がやりたいことを意見、スタッフの人と言い合って、「これは出来る、これは出来ない」っていうところも話し合いながら作っていって。で、大体コンサートの日程の1ヶ月ぐらい前から、バンドのメンバーと一緒にリハーサルして。で、「あ、もうすぐコンサートなんだな。だんだん作り上げてるんだな」っていう感じがしてくるから、そこまでもなんか楽しいですよね。持っていくテンション、気持ちを持ってって盛り上げていくっていう。だから、すごいレコーディングとかとはまた違う作業かな。
華原:
最終的な、その、みんなで、こうスタッフの皆さんと1ヶ月前、2ヶ月前、半年前から「じゃあ、この日に日程を決めて」とかいろいろ決めて、気持ちがひとつになった時がそのコンサートの時ですか?
森高:
そうですね。その、本番の日。で、やっぱり終わって、まあもちろん「あ、ここちょっと失敗しちゃったかな?」とか、あるんですけど。でも、なんか失敗したのも、その生の良さだったりとかすると思うので。私は、特にちょっと失敗するとかってすごく多いんですね。
華原:
私もテレビで歌詞間違えたりとか、よくあります。
森高:
ありますよね。まあ、それは良くないことだなと思うんだけど、でも、それも受け入れてもらいたいなって。まあ自分勝手なことなのかも知れないけど。
華原:
でも、それ、そうですよね。なんか、あの、そうですよね。なんとなく今そう思うんです。
森高:
一生懸命はやってるんですよね。もちろん間違わないようにって。それだけけっこう必死に頭のなか何考えてるかっていうと、やっぱり「歌詞間違えないように頑張んなきゃ、頑張んなきゃ」って思ってるんですけど、なにかね、やっぱり「次はこの曲だ」とか「こういうことやりたい」とかって、ステージ上でも多分考えながらやってるから、急に抜けちゃったりとかね。
華原:
そうですよね。
森高:
まあ、言い訳になっちゃいましたけど、そういう感じになっちゃって。でもそれもなんか、一緒に楽しんでもらいたいなあって思うかな、コンサートでは。
華原:
そうですか。
森高:
ぜひね、やって下さい。
華原:
なんかね、いい話を聞かせてもらいましたね。
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