Vol.76 |
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夏が近づくと、ヨーロッパにはなかなか夜が訪れなくなるのです。
と言うことは、世の中は、結局辻褄があってしまうっつ〜事で、冬はもう、殆ど真っ暗なんです。
ワシントン発のUAでパリに降り立った時は、午前8時過ぎなのに関わらず、周りは真っ暗だったのです。それまでの人生で、ここまで大好きになった街はないはずのパリ。しかーし、予想がついて当たり前だったのですが、冬のそこはもう、まるで気が滅入る街でしかなかったのです。
と、もう昔のパリ初体験話を始めているんですが、いいんだっけ?こんな事で?実はこれもNRTに向かう機内でカタカタ言わせてます。ホンの2年前までは縁のなかったヨーロッパ。最近ではなんだかしょっちゅう仕事で短期間、出かけることが増えてきました。でも、パリはなかなかないんです。
閑話休題!人にとって、きっと一生の内でず〜っと大好きであり続ける所は、そんなに数はないと思うのですが、もう頭の中で思いきりイメージが膨らみまくったこの街への第一歩は、それはそれはがっかりなものだったのです。でも、いまだにいい!それは食べ物が美味しい事も、街を歩く女の子たちが可愛い事も、物欲を思いきり刺激してくれそうな市場や百貨店、ショップの数々、だけがその秘密ではないようなのです。
それはきっと、どんなに逆立ちしてもなりきることの、身につけることの出来ないフレンチ・スタイルにありそうです。例えば雨が毎日のように降り続く冬の天候はロンドンもパリもそんなに変わりはありません。が、街の空気は明らかにちがうのです。元々、日本と言う国の近代化は英国をお手本に、アメリカの教育で劇的に西洋化が進みました。とにかく体裁を重んじ、パワーを押しつける文化にならされた僕らには、フランスのそれはそれは第一次欲求に命をかける文化体系は、やっぱり別世界異物でしかありえないのかもしれません。あと数十年は…。だからこそ、模倣できないものへ対する憧れゆえ、いつまでも理想郷としてあり得るのかもしれません。
な〜んて、構えてみても、やっぱり僕ら、男の子?にとってはソフィー・マルソー、イザベル・アジャーニ、バネッサ・パラディ、ジュリット・ビノシュが生活する(しかも彼女らはきっと思いきりエッチなんだぜ!)この国はたまりません!というメッチャ、ミーハーな結論にたどり着きそうですが…。
そんなフランスで最初に目に付いたのは(冬ね)やっぱり市場でしょう。ピチピチの魚に、フルフルした牡蛎!眺めていると、オバチャンが小さめの奴をあけてくれて試食させてくれる…。「なんだフランスの人って気取ってないじゃん!食い物のセンスは日本人と一緒じゃん!」そんな事を感じ始めると、そう、はまり始めていくんです。
ま、それは例えば世界中どの街に行っても、同じ様な展開でそれぞれはまって行くんだろうけれど…?