MUSIC CLAMP
CLAMP TALK :坂井真紀
- 坂井:
- ね。そう、私がね、最後にね、「中居君は、心がないですね」とかって言ったん ですよね、最後ね。
- 中居:
- 言いましたね。
- 坂井:
- でも、私も自分のラジオ番組あったんですけど、そこにね、それを聞いた人が「 中居君は、本当はそんな人じゃないから真紀ちゃん、誤解しないで」っていうね、葉書 が本当にすごいたくさん来たんですよ。
- 中居:
- 嘘ですよ、そんな。
- 坂井:
- 本当。そう、それ、誰か、剛君でも会ったら言いたいなって思ってたんですけど 。その後、誰とも会ってなかったから。そうなんです。
- 中居:
- あの時はでもね、「言われてみればそうだな」って思ったんですよ。
- 坂井:
- 何でですか?
- 中居:
- いや、気持ち入ってなかったんですよ、じつはあの時。
- 坂井:
- 私だからですか? ひっどーい。
- 中居:
- いやいや、そんなんじゃないんだよ。何だっけな? なんか仕事っぽくなっちゃ って。
- 坂井:
- そう。なんか台本通り質問を淡々と淡々と言ってってたんですよね。嫌いだった んですか?
- 中居:
- 違いますよ。もう、好きでたまらないですよ。これも気持ち入ってないでしょ、 今の。
- 坂井:
- 入ってないです。
- 中居:
- いや、あの時は何でしょうかね? あんまりアドリブみたいの。ちょっと疲れて た
のかなぁ?
- 坂井:
- あ、でも疲れてたのかもしれないですよね。
- 中居:
- 初めて言われたんですよ、「気持ち、こもってませんね」って。
- 坂井:
- あ、そうなんですか?
- 中居:
- そんで、でも、あれ言われてからですけども、なんかやっぱり発言する時は気を 付けますよ。何事もね、ちゃんと。社交辞令も気持ちを込めて社交辞令をしようかなと 。作り笑いも、気持ちをこめて作って笑おうかなって。
- 坂井:
- あ、じゃあ、私の発言は図星だったんですか? それは。
- 中居:
- ええ、あれはちょっと図星だったかもしれませんね。
- 坂井:
- 歌でもね、結局、今回やってみてね、やっぱり一番はじめが一番テンションが乗 ってていいんですよね、やっぱり。
- 中居:
- なんでしょうかね。だから、ガラス通してあっち側の人に、「ほら見てろ!!」っ ていう気持ちがあるんですよ。「見てろよ! ちゃんと覚えてきたぞ」ってね。「テン ション高いからね」っていうのはあるんですけど。まあ、何回もやってると、新鮮味っ て言ったらね、普通の言葉であれですけどね。だから、その時のテンションってすごく 自分ではいいのになって思ったりします。
- 坂井:
- ですね。大切ですよね、それはね。
- 中居:
- でも、いいですね。歌が楽しくなってきたっていうのは。 ]
- 坂井:
- ええ、よかったです。
- 中居:
- 自分で詞とかは?
- 坂井:
- 詞とかはね、わりとなんか落書き程度に書いたりしてるんですけど。でもね、「 曲を作ろう」と思って書いたことはね、まだぜんぜんないです。
- 中居:
- でもね、あの、詞と曲と作る人に聞くとね、曲のほうが簡単だって言うんですよ ね。
- 坂井:
- 浮かんできます? 曲って。
- 中居:
- 僕ですか? 僕は詞先なんで。曲先っていうか、詞を先に書いてから曲なんで。
- 坂井:
- あとから。
- 中居:
- ええ。
- 坂井:
- あ、そうですか。
- 中居:
- っていうか、まだ一回も作ったことないんですけど。
- 坂井:
- 今、本当に信じちゃったじゃないですか!!
- 中居:
- そう、僕は楽しく。曲は、僕、考えてみたら、僕、詞も作れないですもん。詞は どういう? 自分のことですか?
- 坂井:
- うん、自分のことより、何だろうな? 人の体験話とか。
- 中居:
- 自分の体験とか経験の?
- 坂井:
- うん、たまに自分のも。
- 中居:
- でも、すごいリアルで嫌な時ないですか?
- 坂井:
- ありますね。
- 中居:
- 例えばラブソングならラブソングとか、いろいろあるじゃないですか。恋の話と か書いてると、その時のことをやっぱりずっと思い出しながら。
- 坂井:
- そうですね。
- 中居:
- それは「書こう!!」と思って書くんですか? それとも、何気なく思ったフレー ズ
をバァーッと。
- 坂井:
- そう。浮かぶと忘れないうちに、なんか「あ、これはカッコいい言葉が見つかっ たぞ」って感じで、書いとくように。すぐ忘れちゃうから。でも、本当に寝る前に思い 付いたら布団から出て書きなさいっていうぐらいね、書いといたほうがいいんですって 、ちゃんと。忘れちゃうから。だからね、わりと思い付いたら、布団入っても出て書く とか。だからね、逆にそういうふうに思うんですけど、曲がね、だからそういうふうに 浮かべばいいのになぁと思うんですけどね。曲はぜんぜん書けない。
- 中居:
- でも、曲ってピアノとか弾ける人がいて、例えば自分が思った曲、鼻歌でも歌っ てね。で、ピアノに合わせて「ああ、そんな感じ、そんな感じ」って。最初はもう、そ れからやれば誰でも出来るってね。
- 坂井:
- でもね、鼻歌も浮かばない。私、鼻歌で浮かぶっていったらね、童謡なんですよ 、絶対。中居君、なに浮かびます? 作ろうってチャレンジしたことあります?
- 中居:
- ええ、ありますよ。
- 坂井:
- 浮かびます? ちゃんとなんか。
- 中居:
- なんか、歌ってたら、いつの間にかSMAPの歌になっちゃうんですよね。
- 坂井:
- ああ、わかります、それ。
- 中居:
- 「ああ、どっかで聴いたな」って思ったらね、SMAPの歌。
- 坂井:
- 私、それが童謡になっちゃうんです。
- 中居:
- そう。だから、頭の中にそれが叩き込まれてるんですよ。やっぱり難しいですね 。
- 坂井:
- 難しいですよね。
- 中居:
- 今、お幾つでしたっけ?
- 坂井:
- 私ね、26歳です。
- 中居:
- 26っていったら、もう結婚してもおかしくないですよね。
- 坂井:
- そうですか?
- 中居:
- 早いかな?
- 坂井:
- ね。でも、私はぜんぜんなんか意識ないんですけど。
- 中居:
- 何かあります? 何年後の自分とか、なんか理想の大人になるっていうのは。
- 坂井:
- うんとね、ないな。逆に早く30代とか40代とか50代とか、すごい素敵な女性いっ ぱいいるから、「ああいうふうになりたいな」っていうのはあってね。逆にね、私、今 26歳で、今年27歳だから、わりとみんなね、「30に手がかかってるぞ」とか、すごく言 われるんですよ。
- 中居:
- それって嫌ですね。
- 坂井:
- 私はぜんぜんそう思わなくて。「そう思わないよ」って言っても、「強がってん なよ」とかって言われちゃうから。でもね、本当にぜんぜん意識なく。もっと早く年を 一個一個とるのが楽しみだなぁって。強がってないですよ。
- 中居:
- でも、結婚とかって考えたりしません?
- 坂井:
- 結婚とかはね、あまりね、考えないんですよ、私。
- 中居:
- 「したい」とかないんですかね?
- 坂井:
- なんかね、すごいフリフリのエプロン着けて「あなた、お帰りー」とか、そうい うラブラブなワンシーンはすごい浮かぶんですけど。でもね、特にないんですよね。
- 中居:
- 例えば子供が欲しいとか。
- 坂井:
- そう、子供はね、なんかやっぱり人の子供を見て「ああ、可愛いなぁ」ってすご い思うんですけど、自分ではね。
- 中居:
- ぜんぜん思わないですかね。
- 坂井:
- でも、ちょっと考えますね、やっぱり。なんか「若いお母さんでいなきゃ、やっ ぱりいけないのかしら?」みたいな。
- 中居:
- 若いお母さんいいじゃないですか。学校にね、なんとか面談とか行った時とかね 、授業参観とかで「ああ、あいつの母ちゃん、すげぇ可愛いよ」って。そういうお母さ んいいじゃないですか。僕、遅い子なんでね、かなりヨボヨボの。っていうかボヨボヨ かな。けっこうあの、遅い子だったんですよ。だからね、けっこう母ちゃん、うん、年 取っててね。そういう苦い思い出って言ったらおかしいですけどもね。いや、でも、ど うなるかわかんないですね。
- 坂井:
- わかんないですね。
- 中居:
- パッとすごい急に結婚しそうな感じがするんですよ。
- 坂井:
- ね。私もそう思います、なんか。
- 中居:
- 思い付いた時「あ、しちゃおっかな」っつって。
- 坂井:
- 「しちゃおうかな」かわかんないですけど、それだけあんまり自分にこだわりが ないから。なんか極端な話、明日かもしれないとか、それくらい考えてないことなんで すよ。だから、きっと急だと思いますけど。
- 中居:
- ね。結婚するんだろうね、いつかはね、坂井さんもね。
- 坂井:
- ね。
- 中居:
- 多分、結婚する人は坂井さんのこと知ってるでしょうね。
- 坂井:
- 知ってる?
- 中居:
- うん。だって、今、もしかして出会ってないかもしれないけども、目の前にして ないかもしれないけども、多分、知ってるでしょうね。
- 坂井:
- あ、そうですよね。
- 中居:
- それって怖くないですか?
- 坂井:
- 怖いです。イメージすごい持たれてるんでしょうね。
- 中居:
- 僕とお見合いします?
- 坂井:
- あ、いいですね。しましょうか。知ってるのに。
- 中居:
- ちゃんと履歴書とか書いて。
- 坂井:
- ちゃんとお見合い雰囲気をね、やっぱ味わいたいですよね。
- 中居:
- そう。ちゃんと僕、七三でいきますよ、ピチーって。
- 坂井:
- じゃあ、私も着物着て。
- 中居:
- 僕、スーツ着ますよ。背広着ますわ、背広。
- 坂井:
- それも、背広。そう、でもさ、知らないですもんね、まだまだぜんぜんね。
- 中居:
- そう。
- 坂井:
- だからね。
- 中居:
- 俺の人生、どうなっちゃうんだろうなぁ。今、いちばん興味のあることって 何ですか?
- 坂井:
- 今ね、車の運転。
- 中居:
- 車。
- 坂井:
- うん。やっとね、今までね、普通18歳から取れるじゃないですか。ぜんぜん興味 が湧かなくてね、取らなくて。で、去年いきなり「取りたい!」って。神様が「取りた い!」って言ったような感じでね。
- 中居:
- 「取ったほうがいいよ」って。
- 坂井:
- うん。で、やる気になって。自分で教習所に通って、自転車でターッて。それで 取ったんです、今年の2月に。まだほやほや。
- 中居:
- 一発で合格ですか?
- 坂井:
- うん、一発で。仮免だけ教習所で一回落っこっちゃったんですけど、あとはね、 だからね。
- 中居:
- 今、乗ってます?
- 坂井:
- 乗ってます。毎日乗ってます。
- 中居:
- 移動とかも自分で。
- 坂井:
- うん。そう、移動も。今日は久し振りにお仕事の時に乗ってきたんですけど。マ ネージャーさんとなりに乗せて走って、初めてぶつけちゃったんですよ。
- 中居:
- あら、今日ですか?
- 坂井:
- 今日じゃないんです。前の時に。
- 中居:
- ガァーンて?
- 坂井:
- すごい大きい音するんですね。
- 中居:
- びっくりしました?
- 坂井:
- びっくりしました。
- 中居:
- どこ当てたんですか? 車の。
- 坂井:
- 右のタイヤの後ろの、何て言うんだろう? ああいうとこって。
- 中居:
- あ、タイヤがあって隠れるとこ。ガンッてこすっちゃったんですか?
- 坂井:
- なんかね、白いポール。あの、こすったんでしょうね。でも、すごい音でしたよ 。ボーン!!
- 中居:
- うわ! ヤベえ!! って。
- 坂井:
- もうね、見るのが怖くて。「もういいよ。大丈夫、大丈夫。平気、平気。どうせ 、いつかぶつけると思ったんだから」ってマネージャーに言いながら、顔がすごい引き つって。「見れないから先に見てちょうだい」とか言って。
- 中居:
- 見たってべつに、傷っていったってね、後で見ても傷口は変わらないですから。
- 坂井:
- そう。でも、ちっちゃかった。
- 中居:
- よかったですね。車、今いちばん楽しいんだ。
- 坂井:
- そう。楽しい。
- 中居:
- ドライブとかするんだ。遠いとこ行ったり。
- 坂井:
- そう。行きたくなくっても、道に迷って遠いとことかすごい行ってます。このあ いだなんて、目的地に着くどころか、家に帰れないかと思っちゃった。
- 中居:
- だって、時間があるでしょ、ちゃんと。
- 坂井:
- そうなんですよ。でもね、家から東久留米のほうに行きたかったんですよ。それ が小金井街道っていうところを通ってて、行き過ぎて所沢まだ行っちゃって。で、戻ろ うって思ったんだけど、車ってすぐに戻れないじゃないですか。どっかでUターンしな きゃいけないから。それで、Uターンしたら、また間違っちゃったみたいで、今度は浦 和まで行っちゃったんですよ。それで、「私はもう、今日は家にも帰れないと思って」 。で、そういう時って絶対ガソリンスタンドに入って聞いて。
- 中居:
- それがいちばん早いですよ。
- 坂井:
- それで聞いたら近道教えてくれて。そしたら、また今度迷って、今度は崖から落 ちそうになっちゃって。変な工事で山になってて、ガーッて。
- 中居:
- なに? 崖のあるようなところに行くの?
- 坂井:
- そう、田舎のほうでね。
「ここ一こ信号行ったところを、ちょっと狭い道だけど 、道なりにクネクネ行けば、小金井街道に戻れるから」って教えてくれたから、そこを クネクネ行ってて。けっこう後ろからも車つしてきたから、「あ、いい感じだな。ここ は抜け道なんだな」って思ってたんですよ。そしたらね、いきなり私、一台になっちゃ って。「でも、いいの。私はここを聞いたんだから」と思って道なりに行って。
- 中居:
- それ、一人?
- 坂井:
- そう、一人で。そして、真っ暗な道で、キューッてなんか怖くてブレーキ踏んだ ら、なんか工事現場で崖になってて、下が。真っ暗でわかんなくて落ちそうになっちゃ って。
- 中居:
- 危ないよ。
- 坂井:
- そうなんですよ。だから、すごい怖かった。
- 中居:
- それ、危ないなと思って踏まなかったら、落ちてたわけ?
- 坂井:
- 落ちてたんです。どうなってたんだろう? と思って。
- 中居:
- 今、お会いしてないですよ。
- 坂井:
- そうですよ。
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